決算を受けて、これは次回決算まで株価の上昇に期待が持てそうだと思った銘柄をピックアップするコーナーです。
銘柄ピックアップ条件はこちら…
- 時価総額300億円以下
- 昨年通期よりも今期は増益予想
- 今回の決算発表が昨年同期よりも好印象である
- 不動産関連は除く
採点もしていますが、あくまで主観なのでその点ご了承願いますね~。
採点項目と点数配分はこちら(前回とは配分が若干異なります)↓
- 決算内容:40点満点・・・文字通り決算の内容評価点です
- 信用データ:15点満点・・・信用取り組み具合を採点。いくら決算が良くても信用買いが多ければ売られやすいため
- 業種:20点満点・・・次決算まで期待度が継続する業種かどうか
- 株価位置:25点満点・・・現在の株価位置。基本は翌日成行買い出来るかどうか、を採点
ちなみに『場中決算発表銘柄は省略』させて頂きます。
既に株価が反応してしまっているため、鮮度が無いためです。。
今回は銘柄が多かったので、前後編に分けさせていただきました、今回は後編ということで。。
ちょっと長いですが、どうぞご覧ください↓
通期予想が昨年を上回り、かつ高進捗決算な銘柄
santec (6777) 65点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 20点/20点
前年11023百万⇒今期1200百万と17.3%増益予想
今回は2Q発表で1041百万と86.8%の進捗
光通信用部品と光測定器が2本柱。光部品で波長モニターなど独自製品多い。OCT拡大狙う
四季報より
OCTシステム(光干渉断層撮影)は医療を始め、多様な利用用途があり、様々な顧客から引き合いが強いだろう。
決算内容は素晴らしく、コンセンサスでは1400百万を予想しており、結構な確率でどこかで上方修正が出そうだ。
財務も完璧で、売上高が物凄い勢いで伸びている。
弱点は株価位置で、こんな好決算ですら一旦は浅く押しそうだ、しかし買うなら早めに買わないと置いて行かれる可能性は高いだろう。
PERは23倍ではっきり言って安い、監視してもこういう有望銘柄は日足を使ってテクニカルを分析しないと週足ではおそらく買えないと思われる。
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トーイン (7923) 65点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年11百万⇒今期30百万と272.7%増益予想
今回は2Q発表で75百万と250.0%の進捗
紙器・樹脂パッケージなど包装資材の大手メーカー。電子向け軸の精密塗工フィルムも手がける
四季報より
環境対応した植物由来の紙器を開発しており、今後の主力になっていけるか注目だ。
また、半導体の関連材もセグメントとして有望視出来る。
時価総額が30億円しかなく、夢が持てるが、売上高が増えておらず、会社として拡販策を何か講じてほしいところだ。
30億なのでどこかの大企業がペロッと買ってくれないか期待しよう。
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ロードスターキャピタル (3482) 55点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 0点/15点
業種 15点/20点
前年3272百万⇒今期3741百万と14.3%増益予想
今回は3Q発表で3534百万と94.5%の進捗
都内のオフィスを取得、付加価値高めて売却するのが主力事業。クラウドファンディングも展開
四季報より
都内オフィスの需要は今後どうなるのだろうか?
テレワークが主流となれば企業はわざわざ高い賃料を払って都内にオフィスを構える必要がなくなるため、個人的にはこの商材は懐疑的。。
クラファンは今後伸びると思うので、柱としてこちらを育ててほしい。
10/15に株主優待を新設したが、分かりにくいので正直微妙、優待はシンプルにクオカードでいいよw
売上高が見たことないレベルで増えており、PERもたった6.8倍、配当もまずまず出しているが、自己資本比率13.2%、有利子負債が327億円もある。
利子だけでも相当な負担だと思われるが、純利益も絶好調なのでまだまだ黎明期として捉えていいのだろうが、個人的にはちょっと心配。
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アイエックス・ナレッジ (9753) 40点/100点
決算内容 20点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 0点/15点
業種 15点/20点
前年827百万⇒今期842百万と1.8%増益予想
今回は2Q発表で427百万と50.7%の進捗
独立系システム開発会社。コンサルからシステム設計、開発、保守、運用まで一貫で手がける
四季報より
独立系IT企業で、ITブームの中、物色対象とされた後で、急速に株価が調整し始めている(落ちるナイフ状態)
特に同業他社に勝る材料も見当たらず、HPもIT系とは思えないほど簡素で質素な出来で、アピールポイントが少ない。。
時価総額76億円と、跳ねたら面白そうでPERも現状15倍強とお買い得感はあるが信用買い残が凄いので一旦落ちる可能性が高い。
独立系は自力で仕事を取ってこないと収益が安定しないので、営業力が問われる。
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Aiming (3911) 40点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 -10点/15点
業種 10点/20点
前年-875百万⇒今期1538百万と大幅黒字転換予想
今回は3Q発表で1241百万と80.7%の進捗
スマホゲーム配信・制作。多人数同時型に強み。『剣と魔法のログレス』をマーベラスと共同運営
四季報より
信用買い残がけた違いの820万株で、まずこれだけで購入意欲はゼロだ。
この好決算はご存じ、ドラクエタクトの影響がほとんどである。
最近のスマホゲームは中国産が国内でも猛威を振るっており、国内メーカーは独占性がなくなりつつある。
日本のオタク文化を吸収した中国企業が国産よりも高クオリティなゲームを次々と投入しており、最近では原神というゲームがそれにあたる。
ドラクエタクトはわたくしも少しだけ遊ばせていただきましたが今はもうアンストしました。
問題の売り上げ予測は7月38億円→10月は15億円まで落ちてきている、SRPGというジャンルが少し人を選ぶので仕方ないだろう。
自前のゲームとして剣と魔法のログレス、キャラバンストーリーがあるが、どちらも今後爆発的に伸びる可能性はほぼ皆無だ。
新規IPでヒット、もしくは新しい提携先を模索しなければジリ貧は免れないだろう。
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竹本容器 (4248) 50点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年1575百万⇒今期1660百万と5.4%増益予想
今回は3Q発表で1520百万と91.6%の進捗
化粧品・食品向け主力のプラスチック製包装容器専業。自社開発の金型多数保有し短納期に強み
四季報より
通期決算はこのまま行くとほぼ目標値通り程度の数字で着地しそうだ。
衛生関連がコロナ予防特需で受注好調で、今後も継続しそうだ。
売上高はここ数年は横ばい予想で、若干不安な点である。
その他、特筆すべき点はないが、PERは11倍とまだ安い水準なので、PERがお好きな方は監視銘柄としてお勧めできる。
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ハイマックス (4299) 60点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年1017百万⇒今期1100百万と8.2%増益予想
今回は2Q発表で659百万と59.9%の進捗
独立系SI。金融、保険、流通、クレジットカードが主体。野村総研、IBM、富士通向け多い
四季報より
昨年同時期から倍以上稼いだ素晴らしい決算内容、9/25に上方修正も出しており、絶好調に見える。
財務良し、PERも15倍、配当利回りも優待合わせて4.1%と激高だ。
DX銘柄として今後躍進が期待されるが、こちらもHPがあか抜けてないw
あと、HPと同じく中期計画が物凄く保守的かつ無難で、真面目で堅実が会社のカラーなのかな?と思った次第です。。
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プロパティデータバンク (4389) 50点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 15点/20点
前年319百万⇒今期368百万と15.4%増益予想
今回は2Q発表で210百万と57.1%の進捗
不動産管理クラウドサービス『@プロパティ』を提供。J‐REIT向けで約6割のシェア
四季報より
月額課金スタイルのストックビジネスなので収益の安定感は抜群だ。
不動産関係のDX銘柄として今後の活躍が期待される。
また、様々な業務提携も視野に入れていきそうだ。
ただ、株価は4か月で最高3倍とぶっ飛んでおり、現在は調整色が強いが、こちらも日足を見て取引タイミングを計らないと置いていかれそうだ(現に日足75MAで早くも反発傾向だ)
なお、PTSでは出尽くしで大幅下落しているもはやテンプレート通りの動きだw
決算ギャンブルだめ、絶対!!
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カンダホールディングス (9059) 55点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年1725百万⇒今期1800百万と4.3%増益予想
今回は2Q発表で1158百万と64.3%の進捗
東京・神田の運送全社統合で発祥、出版物共配に特色。医薬品等3PL、物流センター業務代行
四季報より
巣ごもりによる日用雑貨などの取り扱い増での特需が好決算の要因。
しかし四季報に『子会社役員の長期にわたる横領疑い判明』と、よからぬ文章があり、失笑してしまった、珍しいパターン。。
まぁ、大して問題はないでしょう、監視体制強化しま~す、で終わる話です。
配当&優待で2.5%利回りでPERやPBRも軒並み安いが、出来高が死んでいる放置銘柄だ。
優待が図書カードで、う~~ん、となった(クオカで良いんですってw)
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KSK (9687) 55点/100点
決算内容 20点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年1651百万⇒今期2000百万と21.1%増益予想
今回は2Q発表で829百万と41.5%の進捗
独立系ソフトウェアの中堅。NECグループ依存度は2割。ネットワークサービスの比重拡大
四季報より
2Q決算発表だった今回、同時に通期予想も開示し、21.1%増益予想となかなかのインパクトの予想を絶妙なタイミングで出してきた、上手い!!
IR発表タイミングのセンスは全上場企業、バイオ銘柄を見習ってほしいですね(株価爆上げからの株券刷りま~~す、はもはや様式美で芸術の域に達しているw)
増収の要因はコロナ自粛からの一般管理費の減少によるもので、全セグメントの成績はあまり芳しくないが、悲観するまででもない。。
こちらも堅実系IT企業で、配当、財務が良く、割安感が結構ある。
テクニカルで言えば、月足を見るととても美しく、会社の性質を体現したように堅実にじわじわと株価上昇している。
長期投資として、インカム&キャピタル、どちらにも対応しているいぶし銀銘柄だ。
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アイ・エス・ビー (9702) 55点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 0点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 20点/20点
前年1227百万⇒今期1581百万と28.9%増益予想
今回は3Q発表で1298百万と82.1%の進捗
主力は通信制御ソフト。携帯基地局システムに強み。Wi‐SUN、セキュリティ等新分野育成
四季報より
もはや優良銘柄の代表格になりつつあるアイエスビー、ずいぶん昔に当ブログでもおすすめした(かなり昔w)
四季報にも一切ネガティブなことは書いてなく、べた褒めで、個人的にも全ての材料がどれも期待度が高く、評価はかなり高い。
売上高も5年で2倍になっている、おそろしい拡大っぷり。
これでもまだPERは17倍で過熱感がない、深めに押したら絶対欲しい銘柄だ。
日足を見るとちょうど75MAにぶつかっており、買うのは全然アリだ、ただ時期が悪い!!(大統領選前に物色したくないよね)
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東海リース (9761) 65点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年379百万⇒今期440百万と16.1%増益予想
今回は2Q発表で446百万と101.4%の進捗
仮設建物リース専業大手。設計から製作、組み立てほか解体、輸送も自社で実施。中国に展開
四季報より
期ずれにより、2Qにして既に目標達成している、上方修正はおそらく間違いないだろう。
放置銘柄で、売上高は横ばいではあるが、配当はまずまず高い。
純利益も隔年で増えたり減ったりしているので、順番通りなら来年はまた減るのであろうか..。
出来高がなさ過ぎて寄りつき買いが出来ない以上、ちょっとこのルール(70点以上は翌日成り行き買い)では手出しが出来ないのでスルー。
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以上が10/30のおすすめ決算でした。
奇跡の70点以上、該当ゼロw
おそらくこれは、3か月前よりもマザーズ好調により小型株が物色されており、ほとんどの銘柄の株価位置が高くなってしまっていることが要因と思われます。
とは言っても無ければ無いで全然問題ないので、機械的に採点を続けていきます。
そして下図が10/30引け後のおすすめ決算70点以上の株価進捗です↓
10/30の下落を受けてほとんどがマイナス収支となっております、3ヶ月前とは打って変わって不調ですね、やはり地合いの影響はデカイ。。
なお、本文が長くなってましたので読んでて飽きないように少々ふざけた表現も交えてコメントをさせていただきました、不愉快な思いをした方がいたらお詫びいたします。。
さて、来週は運命のアメリカ大統領選です。
短期売買を主にされている方に神のご加護がありますようにお祈り申し上げます。
くれぐれも無理はなさらずに、株取引に大切なのは主観よりも、客観と俯瞰です。
熱くなってるな、と思ったらどうぞ思い出してやってください。。
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10/30おすすめ決算紹介の前編はこちらからご覧ください↓