決算を受けて、これは次回決算まで株価の上昇に期待が持てそうだと思った銘柄をピックアップするコーナーです。
銘柄ピックアップ条件はこちら…
- 時価総額300億円以下
- 昨年通期よりも今期は増益予想
- 今回の決算発表が昨年同期よりも好印象である
- 不動産関連は除く
採点もしていますが、あくまで主観なのでその点ご了承願いますね~。
採点項目と点数配分はこちら(前回とは配分が若干異なります)↓
- 決算内容:40点満点・・・文字通り決算の内容評価点です
- 信用データ:15点満点・・・信用取り組み具合を採点。いくら決算が良くても信用買いが多ければ売られやすいため
- 業種:20点満点・・・次決算まで期待度が継続する業種かどうか
- 株価位置:25点満点・・・現在の株価位置。基本は翌日成行買い出来るかどうか、を採点
ちなみに『場中決算発表銘柄は省略』させて頂きます。
既に株価が反応してしまっているため、鮮度が無いためです。。
それではどうぞご覧ください↓
今期通期予想が前年を上回っている銘柄
エムティーアイ (9438) 55点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年2082百万⇒今期2100百万と0.9%増益予想
『music.jp』『ルナルナ』等コンテンツ配信が主。スマホ向け有料会員数で国内最大規模
四季報より
会社の増益予想は0.9%となっているが、コンセンサスは超強気の4110百万、97.4%と予想している。
材料としてはクラウド薬歴システム、フィンテック関連(これは微妙か?)、オリジナルコミック事業など。
全体有料会員数は減少傾向だが、今後はヘルスケア事業に注力していく模様で、期待度は持続している。
特にオンライン診療、オンライン服薬指導は展開が楽しみなファクターだ。
コンセンサスを信じるのなら現価格は激安となるので、購入検討しても良いだろうが、個人的には現状の株価位置では買いたくないかな。。
通期予想が昨年を上回り、かつ高進捗決算な銘柄
TDCソフト (4687) 50点/100点
決算内容 20点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年2265百万⇒今期2310百万と2.0%増益予想
今回は2Q発表で1107百万と47.9%の進捗、昨年2Qは1038百万
金融関連ソフトの開発に強み持つ独立系SI。クラウドに対応した自社製品の育成に注力中
四季報より
売上はしっかりと毎年伸ばしており、財務、配当ともになかなか良い銘柄。
堅実系IT企業に分類されるので、派手さはないが長期で持つには安心感があって良さそうだ。
パートナー企業との積極的な開発や、時流をしっかりと見据えて今後、注力するべきところをしっかりと理解していると思える決算報告書になっており、堅実系とはいえ、今後の株価飛躍も結構期待が持てそうだと感じた。
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荏原実業 (6328) 55点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 0点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年2169百万⇒今期2950百万と36.0%増益予想
今回は3Q発表で2409百万と81.7%の進捗、昨年3Qは1755百万
ポンプ・空調など機器卸から水処理設計・施工へ展開。メーカー機能持つ環境関連事業を育成
四季報より
良い決算だ、本日同時に上方修正を出している。
公共投資、防災関連、環境セグメントが好調の要因のようだ。
また増配も発表しており、一気に60円→100円になった。
陰圧装置などの医療関連製品も今回のコロナで好調だったようで、今後の期待度も持続している。
陰圧装置という単語はあまり聞き慣れないのですが、感染症保菌者などがいる部屋の圧力を外部よりも低くすることで圧力の高い外部への拡散を防ぐことが出来るため、そのための装置、のことらしい(ニュアンス違ってたらごめんなさい)
故に病院や介護施設、保育園には必須ってことですね、なるほど。。
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興研 (7963) 60点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年528百万⇒今期930百万と76.1%増益予想
今回は3Q発表で807百万と86.8%の進捗、昨年3Qは310百万
防塵・防毒マスク2大メーカーの1つ。防衛省向け独占供給。医療・精密機器分野へ多角化
四季報より
今年始めにとんでもない株価高騰劇を見せてくれた銘柄だ。
だいぶ株価水準は落ち着いてきており、PERは今現在14倍と、安い水準まで調整完了している。
意外にも信用もそれほど貯まっておらず、購入検討してもいいくらいだ。
問題は今後、業績が伸び続けるかどうか、だが、現状の材料はほぼマスク一本と言って良い状況であり、成長持続には疑問が残る。
当然ながら今後の生活においてマスクは年中需要が見込めるようになるため、各企業が増産、参入してくるので、次の好材料を待ってから購入検討が吉と感じる。
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ダイショー (2816) 55点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 5点/20点
前年618百万⇒今期850百万と37.5%増益予想
今回は2Q発表で496百万と58.4%の進捗、昨年2Qは169百万
焼き肉のたれや塩こしょう、鍋スープの国内大手。コンビニ向けなど業務用の調理だれを育成中
四季報より
完璧な巣ごもり特需で、今後の期待度は薄い。
株価がすべてを物語っており、ここから上に跳ねる画が浮かばないのでスルー推奨で。
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マークラインズ (3901) 45点/100点
決算内容 20点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 10点/20点
前年884百万⇒今期1000百万と13.1%増益予想
今回は3Q発表で696百万と69.6%の進捗、昨年3Qは655百万
自動車産業特化のWeb情報サービス。日英中3言語対応。コンサルティングや人材紹介も展開
四季報より
コンサルティング事業が46.2%と足を引っ張ったにも関わらず、まずまずの決算だが、自動車産業特化、というのはいささか今後に不安を抱かせる。。
配当も高くなく、PERも44倍弱で、購入理由があまり見当たらないため、こちらもスルー推奨だ。
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今回も70点以上の銘柄はゼロでした。
この記事を書いている現在、大統領選真っ只中です。
どちらになるにせよ、急な株価変動がしばらくは起こりやすいので、落ち着くまでは無理な取引はしないようにしましょう。
大統領選時、毎回思うのですが、日本の首相が交代するしないの時よりも株価変動が凄まじい、何と主体性のない国なんだ…と、ちょっと笑ってしまいますねw