① 各指標
PERは26.48倍、PBRは4.87倍と、割高水準。
ROE予想は18.1%と高い。
自己資本比率77.6%と完璧、流動比率(流動資産/流動負債×100)は計算するまでもないだろうw(一応計算、450%でした)
配当は年24円+クオカード2000円分で総利回りは2.0%ともう少し頑張りま賞を進呈だw
エイトレッドはどちらかというとグロースの部類に入るため、このような高PER水準で均衡を保っている。
故に決算へのハードルは高めであり、決算持ち越しが危険な銘柄群に該当するだろう。
今回の決算でどうなったか、今後どうなるかを紐解けるか楽しみだ。
(なお、指標は決算発表直前のものなので、正確な決算後の指標は明日以降の更新を確認してください)
② 四季報評価
四季報は『続伸』で当企業を評している。
ワークフローソフト専業ということで、その強みを活かしていければよいが、専業ゆえの脆さもあるだろう。
また、ソフトクリエイトHDの傘下ということで、おかしな経営にはなりにくいという安定感はある。
今やどこの企業も欠かせないワークフローシステム、その専業企業としてどこまで収益力の成長が見込めるのか…正直未知数だ。。
③ 業績推移
爆発的な伸びはないが、確実に着実に成長している。
ただ経験上、この成長スピードでは株価はBOX基調の推移がほとんどではないかと思われる。
PERからしてもこれ以上は買われにくく、かといって確実に年々業績は伸ばしており、安定感があるため大きく売り込まれることもない…そんな動きを想像する。。
ただ、今年はグロース受難の年なので株価は軟調気味ではないかと予想、まぁ金利はこの会社に限っては関係ないから影響は軽微と見るが。。
全体安による換金売りが最大の下落懸念だろう、売られる時はどんな銘柄も売られるってもんだw
④ 直近決算
来期目標は1005万円、前年比10.7%増益予想だ。
ちなみに11期連続最高益更新だそうだ、すげぇな。。
ただ、やはり10%そこそこの伸びであり、ちょっと決算後は売られる懸念の方が個人的には強まった。。
と、あまりに気になったのでPTSを覗きに行ったが、約-3%だった、まぁ想定内かな…もっと売られてるかと思ったけど。。
下落は一時的ですぐさま戻ってくる可能性の方が高いが、この会社はあまりIRに積極的ではなさそうなので、決算直前まで戻りにくいかもしれない、地合いも不安定だし。。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは単一のようだが、製品&サービス別の詳細があったので前年度との売上比較を見てみよう。
・パッケージソフト +3.8%
・クラウドサービス +23.1%
売上高比率はパッケージソフト65%、クラウドサービス35%といった比率だ。
以前はもっとパッケージソフトの比率が高かったと思われるが、クラウドサービスの急成長で徐々にその差を縮め始めているのだろう。
今後の見通し部分を抜粋したので見てみよう↓
パッケージソフトに関しては『営業次第』のような書き方となっており、一抹の不安がよぎった。。
クラウドサービスの関しても明確な戦略は確認できず、不安は拭えない。。
ぶっちゃけ、決算書は以上である、これでは流石に増益説明としては不十分と言わざるをえない。。
また過去のIRを見ても決算説明資料を別で発表していないようなので、これ以上は情報がない…残念である。。
と思ったらHPのIRには過去、決算説明資料を発表していることが確認できた、適時開示にも載せてほしいものだw
今回決算分はまだ更新されていないので確認できないが、前回決算時の説明資料をチェックしてみた。
まずは国内のワークフロー市場シェアの画像があったので見てみよう↓
ワークフロー総合では2位という素晴らしい位置、他2部門では1位でありシェアとしては立派だ。
続いてはワークフローソフトの市場規模グラフを見てみよう↓
市場規模としては今後、鈍化していくことがこのグラフから見て取れる。
そうなると会社としては『他社のシェアを横取り』『単価UP』『海外進出』『新規事業立ち上げ』などを全力で行わないと、近い将来業績は頭打ちになるだろう。。
また、自社で回せる安価で簡単なソフトが生まれてしまうと、途端に終了してしまう、専業はここが怖い所だ。。
まぁワークフローシステムにそこまで造詣が深いわけではないのでそんな簡単な話ではないのかもしれないが、いずれにせよ増益を続けられている内に次なる一手を考えていくべきだろう。。
以上のことから、現状が変わらないのであれば長期で持つには少し根拠が薄いという結論だ。。
⑥ 週足チャート
正直、納得の株価推移である、さすがは世の投資家である、株価は嘘をつかないものだ。。
ご覧の通り下落気味のBOXと形容すべきか…あまり良い推移ではない。。
いずれ200MAも突破される未来が見える…会社として可及的速やかに『投資したくなる何か』を立案願いたい。。
この決算通過を機に200MAアタックがある可能性があるため、今回はおすすめしにくいという結論になった。。
⑦ まとめ
おすすめ度は『現状ではスルー、会社から何か明るい話題が出れば再考』とします。
2024年までが正念場でしょう、ここまでに何か進展がなければかなり将来性はキツイと言わざるをえません。。
親会社のソフトクリエイトが何かアクションを起こす可能性もあるので、そちらにも注意を払っておく必要がありますね。。
これで配当利回りが3%以上あれば、もう少し保有する理由にもなったんですが…無借金なのでそこはババ~~ンと振る舞ってほしかったなぁ…PTSのがっかり売りにはそんな連中も売りに参加してそうですね。。
※紹介したデータは2022年4/21現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。