小型株詳細分析 博展(2173)

雑記

① 各指標

PERは13.48倍PBRは3.71倍と、PERはそこそこ割安。

ROE予想は27.5%と相当高い。

自己資本比率36.5%で若干不安、流動比率(流動資産/流動負債×100)は155%と現状は大丈夫だ。

配当は年20円、利回りは2.4%。

100株以上を6ヶ月以上継続保有した株主に限り、500円のクオカードが優待としてもらえる。

優待を含めた総利回りは3%となり、及第点に達する。

配当性向は32%となるが、前年は10%だったことを考えると、安定配当ではなく、業績に応じて配当を変更する方針のようだ。

今後の増減配は業績に全て委ねられると考えたほうが良いだろう。

② 四季報評価

四季報は『増配』で当企業を評している。

コロナ禍で被害を受けた中でもかなり酷い部類の業種ではあるが、ここへ来て光明が見えたようだ。

同時にオンライン配信など、コロナに対応した稼ぎ口もしっかりと作っており、会社として良い意味で生まれ変わったように見える。

良薬口に苦しとはこのことだろう、新型コロナの流行は被害に逢われた方には不躾な物言いとなるかもしれないが、経済成長のための劇薬と考えると悪くなかったのではないだろうか。。

③ 業績推移

ここ5年では23年の経常利益は最高益を予想している。

22年3月の結果も立派な数字だ、会社としての自力は相当なものだと推察する。

リアルイベントも今年から随分復活するようでもあるので、今期計画はうまくいくと上振れも狙える期待感がある。

なお、前期の純利益の高さは株式売却益の特別利益として計上されたようなので、今期の減少はネガティブに考える必要はないだろう。

④ 直近決算

思ったよりも弱気に思える通期目標と感じた。

果たして慎重な保守的計画なのか、これが精一杯なのか…1Qの進捗が待たれる。。

どれほどの復調具合がどれほどの期間続くのか、誰にも分からない上に、オンライン関連の稼ぎ口はまだ途上であると思われるので、増益予想、というか予想を出しただけでも会社に拍手を送るべきだろう。

⑤ 各セグメントの業績

セグメントは単一のようだが、各カテゴリ別の売上高を画像として掲載した↓

ここからするとやはりリアルイベント分野が圧倒的な売上高比率を誇っている。

前期の増益はほぼこのリアルイベント分野の増益分とイコールであると考えても良さそうだ。

その他、決算説明資料なども目を通したが特筆すべきものは見当たらなかった。。

代わりに21年12月に『事業計画及び成長可能性に関する説明資料』を発表しており、その中に中期計画が記載してあったのでそちらをチェックしよう↓

まず、23年計画はこの中期計画が作られた時よりも上乗せされていることを賞賛したい。

まだまだ不透明な状況の中、立派な計画であったようだ、思ったよりも弱気とかほざいてごめんなさいw

そして24年には更にドカンと上乗せ、実に約1.5倍の成長を目論んでいるようだ。

根拠と言えそうな内容は特に見当たらなかったが、コロナ禍を越えて人が出かけやすくなったタイミングをまるで予知していたかのようなこの先見性、恐れ入る。。

仮に純利益610百万円を達成出来れば、現状の株価ではPERは10.8倍まで低下する、なかなか割安だ。

忌憚のない意見を言わせて頂くと、現状のままであれば業績の頭打ちは近いと感じる。。

リアルイベント数が回復してきたとは言え、コロナ禍以前以上の件数はおそらく見込めない。。

主催者側も今まではリアルでしか開催できなかったイベントも、参加者側のオンライン関連の周知と集客力のデータなどによって、必ずしもリアルイベントでなくても良い!といった判断をする企業が増えるだろう。

そんなことは恐らく会社側も把握していると考えると、ここらで新規事業投資などを目論んでいる可能性もあり、そうなると考えられるのは『資金調達手段としての増資』である。

増資の種類が『デット・ファイナンス(金融機関からの借り入れなど)』なのか『エクイティファイナンス(株式の発行)』なのかによって、株価の騰落具合は変わるだろう。。

まぁ、全て想像上の話なので特に気に留めて頂く必要もないが、次項の現状の株価をご覧いただければ購入の是非に少しは関わってくる問題ではないか、と考え記させて頂いた次第である。。

なんせ発行済株式数が約800万株と1000万株にも満たないのである、増資は現実的な問題として考えておいた方が良いように思う。。

⑥ 週足チャート

どうもここ数週間様子がおかしいとおもったら、四季報発売とほぼ同時に動意づいた。

調整期間が長かった分上値が軽く、かつ、前項でも書いた通り発行済み株式数800万という極小銘柄である(浮動株は19%ほどあるので少なくはないが)

ハッキリ言って急騰しすぎである、恐らく戻ってくるだろう。。

しかし200MA の突破は素直に喜ばしく、今後はこの上で推移する可能性が高そうだ。

だが残念ながら1000円への道は若干厳しいと考える、まずは押し目、それも深めに押すまで様子を見ることを推奨する。。

200MAが横向きのチャートは上値を追ってはいけない、これは昔からわたくしが教訓にしていることである。。

無論、そんなこと無視してぶっ飛ぶ銘柄もあるが、それは何かしらの特大材料あってのことだ、この銘柄にそんな材料は特に見当たらない。。

インカム狙いの方は下限500円まで待って欲しい、さすれば優待合わせた総利回りは5%まで跳ね上がる。。

いずれにせよ監視に入れてしばらくは様子を見るべきだろう、この上昇は正直正体不明だ。。

⑦ まとめ

おすすめ度は『上がりすぎ、しばらく様子見』とします。

保有株です、かなり安いところでかき集めていたので現在ウハウハですww

今回の株価上昇が解せんかったので分析しました、やはり一過性の上昇でしょう(何か裏の材料でもあるのかしらん?)

将来性も何とも言えないのでふくりんファンドは『ニュートラル』としますww

とは言え保有株なので頑張って欲しいです、皆さんイベントなどには積極的に“おでけけ”してね(アーニャ・フォージャーよりw)

※紹介したデータは2022年6/22現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。

コメント

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