スイングトレードの基礎

スイングトレードとは、数日から1か月程度銘柄を保持し、利益を狙っていく手法です。

スキャルピング、デイトレードを除けば、最も手を出しやすい短期トレードになりますが、もちろん闇雲に手を出して勝てるほど甘くはありません。

今回は、初心者さんがこのスイングトレードを会得していくために必要な項目を順を追って説明していきたいと思います。

あくまでわたくしの主観ですので、参考程度に読み進めて頂ければと思います。


1.銘柄のチャートを見まくる

スイングトレードとは、ほぼ『テクニカル100%』の手法です。財務、割安度などのファンダメンタルは一切気にしなくて大丈夫です。

従って、チャート分析が一番の肝になりますので、まずは出来る限り銘柄のチャートを見まくって下さい。

基本的にチェックするチャートの時間軸は

“週足→日足”

の順で見てください。

まずは週足で大きな流れを見て、日足で現在のよりリアルな位置を把握します。

そこで、支持線(25,75,100,200MAなど)が週足、日足ともに機能していそうな銘柄があればメモをしておいてください。

例えば週足の25MAと日足の75MAの株価の位置が同じであれば、ダブルで支持線として存在しており、この位置で反発する確率が高まります。

もちろん週足よりも日足の支持線の方が効力としては薄いのでその辺りも念頭に入れておいてくださいね。

様々な形のチャートを目に焼き付けたところで、次のステップに進みましょう。

2.スクリーニングを使用する

各証券会社の無料で使用できる『スクリーニング』という機能を利用します。

と、いってもファンダメンタルで絞り込むのではなく、テクニカルの絞り込みとして使用します。

例えば、わたくしのメイン証券会社、SBIさんには下のような『チャート形状銘柄検索』というスクリーニング方法が用意されています。

こういったツールを用いて銘柄を絞り込んでいくわけですが、ではどういった形状のチャートを取引すべきでしょうか?

買いであれば『75MAの上でピョンピョンしている銘柄』

売りであれば『75MAの下でピョンピョンしている銘柄』

が基本的に狙う形になります。

大幅下落の戻り狙い大幅上昇の戻り売りなどの逆張りは難易度が高く、かなり危険度が上がるので慣れないうちは推奨しません。

もし、全体暴落などでそのような銘柄が見当たらないようであれば、75MAが上向きで、かつ75MAよりも上で株価が推移している銘柄を狙いたいところですが、始めのうちは無理せずじっくり機を狙ってください。

相場が正常に戻れば、良い銘柄の株価は必ず75MAの線上に顔を出し、トレンドを形成し始めます。

“休むも相場”という格言もありますので、無理をしないことも相場のひとつだと頭に入れておきましょう(分かっていても触っちゃうんですよね、でも我慢!!)

3.出口と緊急脱出口を決めよう

出口、いわゆる利益確定ポイントです。

実はこれが一番難しくて、早売りしても悔いが残り、ギリギリまで粘っても天井では売れません、

と、いうわけで明確な答えはありませんが、わたくしのおすすめとしては

“気持ちの悪いローソク足が出たら売る”

例えば上髭長めの足、大きめの陰線など、週足と日足を交互に見て判断すると後悔も少ないと思います。

少し判断をミスって利益を減らしても、含み益を確定できたならあなたの勝ちです。

プロだって天井では絶対に売れませんから妥協した利益確定のルールは必ず持っています。

そして緊急脱出口、いわゆる逆指値です。

これを設定しないととんでもない惨敗が待っている可能性もあります。

短期トレードの基本は“損切りを素早く勝ちは徹底的に伸ばす”です。

極端に言うと『2勝8敗でもトータルで勝つ』くらいの気持ちで臨んでください。

全勝しようという欲は、含み損を更に拡げ、取り返しがつかなくなる結果を招きます。

肝心の逆指値の位置ですが、買った位置にもよりますが

“支持線の少し下”

“日足を見て前回安値を割ったところ”

などを臨機応変に設定する必要があります。

これは経験を積まないとなかなか思ったところに指せないので、とりあえずは買値から-5%などの位置でも良いでしょう。

4.年間プラマイゼロを目指そう

1年間程度は勝ちを狙わないようにしてください。

おそらく高確率でマイナスになると思います。

なので、この手法をベースに自分で手を加えつつ、年間プラマイゼロをまずは目指してください。

1年間相場に揉まれると銘柄のクセや地合いの影響、利確や逆指値のコツも何となく解ってきます。

出来れば銘柄ごとの株価推移や利確、損切りの様子などを日記にすると良いでしょう。

お金を相場で稼ぐのであれば仕事と同じ感覚で臨まないと、とんでもない上級プレーヤーのひしめくこの世界で勝ち残ることはできません。

失敗は反省し次に活かし、成功は偶然だと考え、殊勝な気持ちで臨む事をおすすめします。

相場は自分の都合よく動いてはくれませんので、対応力がかなり実力のウェイトを占めます。

“こうなったらいいな”ではなく“こうなったらこうしよう”という対応力を身に付ける事が当面の目標です、そのためには大きく負けて退場しないようにすることが何より大切、安全第一で行きましょう。

最後に…

いずれ長期投資をしようとしている方にも、一度は体験していただきたいスイングトレード。

スイングを経験することで、テクニカルに慣れることができ、長期投資においても値打ちなところで購入することができるようになります。

長期投資においてあまり株価は気にせず購入すればよい、という意見もありますが、安く購入することで浮かせた資金を別の銘柄に使えたり、配当利回りの向上に一役買ってくれます。

いきなり現金を投入するのは怖いという方は、しばらくバーチャルでやるといいでしょう、ただし必ず購入銘柄、購入金額、逆指値の位置、収支は必ず記録してください。

相場に参加するという部分が今回の記事の本質ですので、重ね重ねになりますがくれぐれも安全第一でお願いいたします。


スクリーニング参考資料

SBI証券