テクニカルの基本4選

株式投資には売買の参考にするために主に2種類の分析方法があります。

  • ファンダメンタルズ分析
  • テクニカル分析

前者は会社の分析を徹底して行い、企業価値が現在の株価と比較して安ければ買い、高ければ売るという手法。

一方、テクニカル分析とは、企業価値などは一切無視して、チャートの動きから株価推移を推測し売買する手法。

今回はこのテクニカル分析の基礎的な部分をご紹介しようと思います。

順張り(トレンドフォロー)

まずは図をご覧ください。

この銘柄はオレンジの線(200日線)と紫の線(75日線)にしっかり乗っかり、株価の目線は上に向いています。

この流れに乗り売買の基準にすることを“順張り”と言います。

こういった場合、大抵は図のように移動平均線に向かって下がってきたところを買って反発を待つ“押し目買い”をすることになります。

移動平均線から上に乖離した状態で買ってしまうと、とんだ高値掴みになってしまうことがあるからです。

押し目買いの場合はしっかりと引き付けて購入し、もし思ったように反発しなければすぐに損切りを徹底すれば、テクニカル手法の中でも比較的安定した収支にすることが出来ます。

更に、うまくいくと大きく上に伸び、多大な利益になることもあるため、握力と冷静な判断(保有し続けるべきか売却すべきか)が損益のポイントとなることが多いです。

この順張りをメインにしたい方は“上昇トレンド中の銘柄”をいくつかピックアップし、毎日INするタイミングを見逃さないことが大切です。

これからテクニカル取引を始めようと考えている方に、わたくしがまず最初におすすめしたい手法です。

逆張り

こちらも図からご覧ください。

全ての移動平均線から何らかの理由で大きく乖離してしまった時に元の位置への戻りを狙ってINする手法です。

この手法を用いる場合はかなり注意が必要です。

まず“下がった要因”と”それによる会社の利益(未来的な部分も含む)の損失分“などを冷静に分析する必要があります。

例えば今回の様なコロナ騒動の場合、多くの銘柄が全体安に引っ張られ大幅安となっています。

しかし、全く影響がないどころか、むしろ業績を伸ばすチャンスの業種も少なからず存在し、そういった銘柄はしっかりと買われ、元の位置以上に株価を上昇させている銘柄もあるくらいです。

そういった企業以外は大きく下がった位置からなかなか元の位置に戻る動きを見せません。

逆張りというのは実はテクニカルでありながら、かなりファンダ的な分析も有効な手法です、故に難しいのですが。。

他にも、乖離率が〇〇%になったら目をつぶって買う、などのやり方もありますが、逆張りの難しいところは、ヨコヨコで移動平均線が下がってくるのを待って、移動平均線がぶつかった途端、再び下落を再開するなどの動きも多々見られるため、やはりある程度の知識と経験がないと成就しにくい上級者向けと思います。

日本人はこの逆張りが大好きな人種と言われており、勝率が悪い大きな要因であると思われます、上級者向けですからね、あえて難しい手法で戦っていれば勝率が下がるのは当たり前ですね。

もしこの逆張りをメインにしたい場合は、しっかりと底の方で反発サインが出た時に買い、それが騙しだったり思ったように反発しない時に素早く損切りできるように意識をすることが重要です。

BOX狙い

BOX狙いとはどういったものか、こちらもまずは図をご覧ください。

ちょっと参考チャートが悪いかもしれませんが、いわゆる一定の価格帯の間で株価が上下する状態が長期間続くことをBOXと言います。

大きく買ったり売ったりするキッカケや材料が無いときに需要と供給のバランスが取れてしまうとこういった形になります。

当然、市場参加者はこの状態を意識しているため、よりBOXの形になってしまっているという側面もあります。

もし、この状態にいち早く気付く事が出来れば短期売買にて買いと売りの両方で利益にすることが出来ます(売りが出来る貸借銘柄に限りますが)

そしてこのBOXが長く続けば続くほど、パワーが溜まっており、いつかどちらかに一気に動く傾向があります(図の銘柄では一気に下に走ってますね)

BOXかどうかを判断するにはやはり経験が必要で、こちらも初めはおすすめ出来ません、むしろ一気に動いた時に順張りした方が安全でしょう。

BOX相場中の銘柄も監視に入れて、ブレイクを狙う、これがBOX相場を利用したおすすめの手法です、BOXを買いも売りも取ろうとして痛手を負わないように経験を積むことをお勧めします。

移動平均線ブレイク

図をご覧ください、丸印がポイントの部分です。

ポイントとなる移動平均線を抜いた時は、抜いた方向に株価が加速することが多いため、ここを売買の起点とする手法が移動平均線ブレイクです(勝手に命名してますw)

流れに逆らわないという意味では、順張りに近いものがありますが、違う点は押し目買いではなく、勢いに乗る形になることですね。

もちろん騙しもあるため、例によって損切りも重要となりますが、抜けた後の利益はかなり大きくなることが多いため、安心して保有できるという利点があります。

ただし、条件がいくつかあります。

1つ目は“買うときは必ず移動平均線が下を向いていない事”

株価は移動平均線に吸い寄せられる性質があり、線が下を向いた状態で購入してしまうと、思ったように上に伸びず、また元の位置に戻る可能性が高まります。

もしそういった状態で購入してしまったら、早めに利確、損切りをおすすめします。

2つ目は“短期線では使わない”です。

最低でも75日移動平均線以上の長い足で使ってください。

25や5日線だと、大したブレイクもなく、騙しの可能性も高まります。

ここは売買スパンによって利確ポイントを調整するなりすれば使えなくもないですが、株価を常時見張っていないといけなくなるので、現実的ではありません。

3つ目は“しっかりと抜いたことを確認してからINすること”

希望的観測で『これは上抜くな』と予想し、早めに購入してしまうと、移動平均線に押し返され、損切りするハメになります。

抜いた方向に大きく動く、という性質上、多少遅れても利益は取れますので、慌ててしまわないよう注意しましょう、頭と尻尾はくれてやれ、です。

まとめ

その他にも

  • MACDやストキャスティクスなどオシレーターを用いた手法
  • 出来高を基本軸にした手法
  • ローソク足のみ見て判断する手法

などもありますが、どれも応用になり、慣れないうちは難しいと思われますので、まずは今回紹介した4つの代表的なテクニカル取引から慣れていくのがいいかと思います。

株価は個別のチャート以外に地合い同業他社の影響なども受けますので、くれぐれもいい位置で購入出来たからと過信せずに、冷静な判断と対応を心がけてください。

持ってさえいれば爆益、といった銘柄には必ず何かしらの特大材料があることが多いため、テクニカルとはいえ早期に手放す銘柄と、少々の押し目には動じないガチホ銘柄を区別して監視するといった工夫もされるとより後悔も少なくなると思います。

まずはいきなり取引するのではなく、上記の様な形の銘柄を探し、取引のシュミレーションを行ってみてください。

また関連記事として『スイングトレードの基礎』という過去記事にも売買のポイントなどが紹介されていますので併せて参考にしてみてくださいね↓

スイングトレードの基礎


参考資料 SBI証券サイト