① 各指標
PERは6.79倍、PBRは0.75倍と超割安圏。
ROEの今季予想は11.1%と優秀、配当利回り予想は2.6%と悪くないが、21年3月は何と無配だったため安定性に欠ける、インカム狙いの人にとってはまずまずの問題点だろう。
有利子負債が若干多いのも少し気になる点で、それが影響してか20年、21年のように赤字になってしまうと、配当をバッサリと削る方針のようだ(20年は62.5円/年は出していたようだが)
② 四季報評価
四季報は『復配』で当企業を評している。
配当に関しては前述したので割愛するが、真っ先に気になる部分は『円安恩恵(1ドル104円前提)』だろう。
えっと…今、116円/1ドルなんですけどww
業績部分の分析が楽しみである。
その他のキーワードはやはり『パワー半導体』『EV充電機器』であろう。
どちらも2022年、トレンド上位に何度も食い込んでくるであろう材料なのでこれだけでも期待度はかなりのものだろう。
③ 業績推移
売上高はコロナ禍の2年間は低迷したが、22年予想は過去5年でも最高値としている。
利益面でも完全復活と見て良いだろう、これに円安恩恵が加わる…と思ってドル円の月足を見てきたが、全体で均すと17,18年とあまり大差ないように思う。。
しかも21年の秋頃までは110円前後で推移していたことを考えると、むしろ17,18年よりも均すと悪いかもしれない。。
よって、円安恩恵と言って過度の期待は禁物で、いつも通りの会社予想とのズレとして認識されている、いわゆる織り込み済みの可能性も高いだろう。
ただし17年、18年時に比べると株価は圧倒的に低い位置で推移しているため、業績的に株価の上値余地はまだまだあるのではないだろうか?(当時が買われすぎていた感も少し感じるがw)
④ 直近決算
通期目標は5800百万円、前年比黒字転換超V字回復だ。
直近決算の2Qでは、会社予想の3000百万円、コンセンサス予想の3200百万円を上回って着地、まずまず順調のようだ。
通期予想のコンセンサスは6500百万円と会社予想よりも高く見積もっており、会社側の計画は過少であると予想している。
オミクロン株による過度な影響が出ない限りは、通期発表は良い結果となる可能性が高いだろう。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは主に3つのようだ。
・デバイス事業
・電装事業
・その他
各セグメント毎の前年同時期との売上増減は以下の通り↓
・デバイス事業+39.7%
・電装事業+29.6%
・その他+0.8%
売上高比率としてはデバイス事業が40%、電装事業が51%、その他が9%となっており、利益比率はそれぞれ5.5:4.2:0.8となっている、デバイス事業は売上高の割に利益率が電装事業を上回っているようだが、ほぼこの両輪はどちらもメインセグメントとして良さそうだ。
セグメント説明部分を抜粋したので御覧ください↓
経済活動が回復したことによる大幅増益であることが強調されている、ぜひこのままの調子で継続してほしいところだ。
半導体関連は問題ないとして、EV/PHEV用充電器の人気度はどの程度なのか気になるところだ。
今をときめくEV関連機器である、数多のライバル社がひしめき合っているに違いない。
イプロスという技術データベースサイトのランキングを見たところ以下の様な順位であった↓
イプロスさんのサイト閲覧回数などを元に作成したランキングのようだが、見事3位にランクインしている、なかなかやりますね☆
利益率や業績寄与率などは不明だが、今後の業績拡大のイチ商材として期待度は高いだろう。
また、設置件数が増えれば増えるほどメンテナンスや部品交換などいわゆるストックビジネスに移行し、長期間業績寄与されることも頼もしい。
その他にも太陽光発電関連の機器も扱っており、今後の脱炭素に関連する商材としてこちらも需要は伸びる傾向にあると予想する。
ただ、中期計画は見当たらなかったので、少し残念だ。
⑥ 週足チャート
う~~ん、底は脱しているようだが、200MAがそこそこの角度で下がっており、非常に上へ行きにくい形だ。
正直言うと、あまり好きな形ではない、しかし下から75MAがしっかりと支持してくれているので、上値は重いが基本は上目線で良い、そんな印象のチャートだ。
PERなどは軒並み割安なので、下値不安も少ない、おそらく4Q(22年5月頃)までは堅調に動くと思われる。
しかし長期で持つには配当の問題やチャートの問題から、今はおすすめしにくい…。
今後、2020年以上の世界的な経済活動の停止という異例の事態というのも少ないと思うので、材料を高く評価するのであればもちろん購入、又は監視も悪くない選択と言える。
⑦ まとめ
おすすめ度は『悪くないけどもう少し様子見たいよね、小型株全般弱いし』とします。
今回はわたくしの駄文投稿(毎週金曜or土曜日更新、見てくれよなっ)のいちコーナーにて追いかける銘柄のひとつとして紹介させていただきました。
便宜上、1/4の始値からの株価追いとなるのですが、先述した通り、とても褒められたタイミングではありません。。
小型株はすこぶる弱く、底もまだ確定していないので、おそらく1/7の最初の発表時には全ての銘柄が含み損でしょう、Amen…(どうでもいいけど発音はアーメン、じゃなくてエイメン、みたいですよw)
小型株の買い時はおそらく金利の動向が決まる春~初夏にかけてではないかと思っています(もう少し早いかな?)
賢明な皆様方におかれましては、是非とも慌てず落ち着いて買い時まで引きつけて頂きたいと思っております。
最近、個別株を扱う人が減ってきて何だかおセンチな気分です(涙)
個別株を扱うという行為は、投信積立などに比べると驚くほど知識量が増えますので、是非とも脳トレとしても後学としてもほんの少しでいいので個別株に資金を割いてみてはいかがでしょうか?
スポーツ観戦時、後ろのフェンスなどの協賛企業名ばかりに目が行くようになれば免許皆伝です!!(または病気です、お大事にww)
※紹介したデータは2022年/1/5現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。
コメント
[…] 第4位 2022年おすすめ銘柄詳細分析・新電元工業 […]