決算を受けて、これは次回決算まで株価の上昇に期待が持てそうだと思った銘柄をピックアップするコーナーです。
銘柄ピックアップ条件はこちら…
- 時価総額300億円以下
- 昨年通期よりも今期は増益予想
- 今回の決算発表が昨年同期よりも好印象である
- 不動産、バイオ関連は除く
採点もしていますが、あくまで主観なのでその点ご了承願いますね~。
採点項目と点数配分はこちら。
今回から地合いの採点項目を加えました。
- 地合い:10点満点・・・日経平均MACDの位置で0~10点採点(ボーナスポイント扱い)
- 決算内容:40点満点・・・文字通り決算の内容評価点です
- 信用データ:15点満点・・・信用取り組み具合を採点。いくら決算が良くても信用買いが多ければ売られやすいため
- 業種:20点満点・・・次決算まで期待度が継続する業種かどうか
- 株価位置:25点満点・・・現在の株価位置。基本は翌日成行買い出来るかどうか、を採点
ちなみに『場中決算発表銘柄は省略』させて頂きます。
既に株価が反応してしまっているため、鮮度が無いためです。。
それではどうぞご覧ください↓
今期通期予想が前年を上回っている銘柄
ファンデリー (3137) 70点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 20点/40点
株価位置 20点/25点
信用倍率 15点/15点
業種 15点/20点
前年-559百万⇒今期92百万と黒字復帰予想
生活習慣病患者や予備軍向け等に健康食を宅配。医療機関等にカタログ配布、無料紹介で成長
四季報より
事業構造をSPA(製造小売業)モデルへ転換し、製品の品質を向上させることなどが増益予想要因としている。
通期予想は全盛期の利益に比べると遥かに見劣りするが、じわじわとコロナの巣篭もりの影響から生活習慣病患者の案件は増えるのではないか、という期待もあり、個人的には好感の持てる商材を取り扱っている会社だ。
週足が大きく200MAよりも下で推移しており、買いやすさはあるが、業績への不安から過度な期待は出来ない、長期では期待したい。
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プロパティデータバンク (4389) 70点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年519百万⇒今期533百万と2.7%増益予想
不動産管理クラウドサービス『@プロパティ』を提供。J‐REIT向けで5割超のシェア
四季報より
現取り組みを更に頑張ります、といった通期増益見通しだw
予想数値としては良いものだが、見通しの具体性の無さ、PERの高さなどからPTSでは大きく売られている。
しかし、週足の75MAでは高確率で反発すると思われるので監視する面白さはあるだろう。
一時は3000円まであった株価である、このまま終わるとは思えない。。
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ハリマ化成グループ (4410) 65点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 20点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年1093百万⇒今期2500百万と228.7%増益予想
ロジン原料化学品草分け。製紙薬品・トール油高シェア。米国子会社にロジン製品のローター社
四季報より
今期見通しに明確な表現はなかった。
前年比では2倍以上の増益予想だが、過去5年を見てもまだ低い方なので、過度な期待はできない。
しかし、電子材料事業は今後も高需要が続くだろう、しかも高配当(4.1%)なので、即買いは結構おすすめ出来る。
長期で見ても今が底値のような気がするので検討してみて欲しい。
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アルインコ (5933) 65点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年2874百万⇒今期3080百万と7.2%増益予想
足場等建設機材の大手。脚立・フィットネス器具等住宅機器や無線機も。配当性向40%目標
四季報より
仮設機材レンタル会社の稼働率上昇による受注引き合いが活発化することなどを増益要因としている。
わたくしも同社のエアロバイクを所持しており、品質に大変満足している。
利益も全盛期にほぼ切迫した予想であり、優待含めた利回りは4.8%とかなり高い。
しかし、以前から同銘柄には注目しているが、月足をみても株価は頭打ちしており、現状ではこれ以上の業績拡大は見込めないと判断されている可能性は高い。
よってインカム狙いの長期投資家以外は監視する必要もないだろう。
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高松機械工業 (6155) 60点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 20点/40点
株価位置 20点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年233百万⇒今期655百万と281.1%増益予想
中小型NC旋盤中堅。顧客密着の特注機多い。自動車用60%前後。部品加工、液晶等製造装置も
四季報より
リアルとデジタルの両面で営業戦略を推進していくことなどが増益予想要因としている。
今期予想の655百万は全盛期に遠く及ばず、また、業種的にも長期的に見て大きな飛躍もないと思われるのでスルーでOKだろう。
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小松ウオール工業 (7949) 55点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年2412百万⇒今期2650百万と9.9%増益予想
オフィスビル等の間仕切り総合メーカー、国内首位争う。海外展開せず、国内市場重点姿勢
四季報より
自社一貫システムの活用、人材育成&経営効率化などを増益予想要因としている。
仕切りはコロナにおいて高需要ではないか?と頭に浮かんだが、そもそも法人関係の活動鈍化の悪影響の方が色濃そうだ。
しかし業績安定感はまずまずで、財務は完璧、配当利回りは4.4%と素晴らしい内容なので、ディフェンシブ株として長期投資家には検討してもらいたい。
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通期予想が昨年を上回り、かつ高進捗決算な銘柄
ロードスターキャピタル (3482) 60点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 15点/20点
前年4168百万⇒今期4997百万と20.0%増益予想
今回は1Q発表で926百万と18.5%の進捗、昨年1Qは686百万
都内のオフィスを取得、付加価値高めて売却するのが主力事業。クラウドファンディングも展開
四季報より
コーポレートファンディング事業の利益率増大、前連結会計年度において取得した物件が大きく貢献した模様。
決算進捗が18.5%と低く見えるが、2Qに大きく計上された前年を見ると全く心配はいらないだろう。
以前、この業種は今後落ち目になるのでは?と書いた記憶があるが、いやはや見当違いだった、素晴らしい好業績である。
海外投資家は引き続き熱視線を送っているようなので同銘柄には今後も注目したい。
チャートは絶好調、欲しい方は浅い押し目で拾わないとおそらく置いて行かれる強い形だ。
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アズーム (3496) 60点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年223百万⇒今期450百万と202.8%増益予想
今回は2Q発表で252百万と56.0%の進捗、昨年2Qは44百万
月極駐車場サブリースが主力、月極駐車場紹介サイト『カーパーキング』運営、全国展開拡大中
四季報より
前回の非常事態宣言下からの回復が主な増益要因としている。
コロナ騒動において車は減ったのか、増えたのか、体感としてはどちらでもない気はする。。
しかし、満員電車、バスを避ける通勤スタイルにおいて雨風を防げる方法は車しかなく、月極駐車場は今後伸びる可能性はあるだろうが、不透明な部分の方が多く、断言はできない。。
PTSが+700円しているが、これは上がりすぎに思う、元の株価まで万が一戻ったら購入もアリだが、個人的には更に下で購入出来るチャンスは訪れると思うのでそこまで我慢を推奨する。
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トレードワークス (3997) 55点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 20点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年107百万⇒今期230百万と215.0%増益予想
今回は1Q発表で1百万と0.4%の進捗、昨年1Qは-92百万
金融関連会社のシステム開発・保守・運用など。インサイダー取引等不正取引の監視も行う
四季報より
前期末の遅延していた売り上げなどが計上されたことが増益要因のようだ。
今期予想は過去5年を見ても悪くなく、業種も投資家にとっては頑張って欲しい業種だ(インサイダー、ダメ絶対w)
まだ上場から3年半程度の会社なので、チャートも読みにくいが、基本的に上目線で問題なさそうだ。
財務が完璧で、配当も出しているので堅実系IT銘柄リストに加えて監視、又は資金の余ってる方は先物買いで保有しても面白いかもしれない。
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日本フェンオール (6870) 50点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年838百万⇒今期906百万と8.1%増益予想
今回は1Q発表で448百万と49.4%の進捗、昨年1Qは324百万
ガス消火装置等特殊防災が主力。熱制御で半導体製造装置に強み。買収で消防関連事業に参入
四季報より
SSP、サーマル部門が好調に推移したことに加え、消防ポンプ部門をグループに迎えたことなどが増益要因としている。
確かに売上高は大幅に伸びているが、通期目標が低いのは慎重な予想なのだろうか。。
割安感はあり、連結化した会社の今後の寄与期待、配当利回りも4%を越えているので、まずまずの期待度はあるが、出来高が4ケタなので購入時は注意だ。
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4/30の決算紹介は以上です、今回の記事でおすすめは長期でハリマ化成、買い時を狙ってプロパティデータバンク、次点でトレードワークスといったところでしょうか。
来期の見通しが中学生レベルの決意表明だったり、頑張ります的な精神論だと、やはり投資意欲は萎えますね、イチ上場企業としてそこはしっかりと文章を構築してほしいところです。
また、長期投資において『月足』もしっかりと見る事をお勧めします。
アルインコのように、月足が頭打ちしているチャートは今後の業績期待が投資家から見放されている可能性もあるので、週足と合わせてしっかりチェックしたいところです(今後伸びる商材を扱っているなら別ですが)
今回の決算はやはりかなり厳しめに見る必要があると再確認しました、昨年よりも良い結果であろうと、通常年と比較して回復が鈍すぎるところはこのまま沼に沈んでいく可能性もあるかもなので。。
日経が上がっても、個別株を扱うなら今は資金を貯めておく時期でしょう、おそらく日経上昇率と比較しても個別株の上昇率は大したことない方の方が多いのでは?
必ず調整の時は来ます、その時に余力が無くて泣くことだけは避けたいものです、とんがりコーンはスプーンで食べる派です(真面目な文面に耐え切れず最後はフザけさせて頂きましたww)