① 各指標
PERは17.6倍、PBRは2.19倍と普通。
EPS、BPSは低め、指標だけ見ると特に魅力はないように感じる。
ROEは12.4%と高い、配当利回りは2.22%とあるが、ほぼ毎年数円ずつではあるが増配してくれている、1円でもいいので増配する会社は個人的に株主をしっかりと意識してくれていると感じるので評価は高い。
② 四季報評価
四季報評価は2桁増益、とあり評価説明もすべてが賞賛されている。
配当性向が4割とあり、利益の順調増が見込めれば毎年増配の恩恵にあやかれるわけだ。
配当性向が高いとなると財務はよほど問題ないのだろうとチェックしたところ、その通りでした(自己資本比率68%、有利子負債ゼロ)
1984年設立と結構中堅クラスの古株ではあるが、時代がこの会社に追いついた、とでも言わんばかりに時流に乗った商材が多い印象。
グループ外に横展開狙う、という文言もいいね、やはり投資家は業務拡大を目指す会社に資金を預けたいと思うものだ。
③ 業績推移
売り上げ、利益共に順調に伸ばしてきている。
他の銘柄と違うところは、コロナ禍の影響が全くないこと、むしろ加速している感もある。
安心財務、毎年成長の2点をクリアーしており、配当も悪くはない上に毎年増配チャンスがある、キャピタル&インカム両投資家から熱い視線を注がれていることだろう、取り扱い商材も良い!
ただ惜しむらくは、配当は年2回を個人的には推したい。
一括配当は配当狙いのド短期投機家に株価を荒らされてしまうからだ。
もちろん経費の問題など色々あることだろうが、個人的に一括配当は今すぐ改善すべきだと考える(だいぶ減ったんだけどね、まだ結構残ってるね)
④ 直近決算
通期目標は1360百万円、前年比15.3%増益予想だ。
かなり良い通期目標だ、およそ200百万円もの増益は株価にインパクトを与えるだろう。
2Q目標は430百万円と控えめで、ひょっとすると上方修正あるかもしれない。
逆に株価が上がっており、1Qで2Qの上方修正が出なければガッカリ売りが出る可能性もあるだろう、そういった下げは迷わず買いだ。
株価を動かすのは殆どが短期筋の連中だ。
例えば『買ったら1年は売れないルール』なんて出来たら、売り板はスカスカ、買いは指値だらけとなるだろう。
短期筋は●●期待、などといった新鮮な獲物を狙って買い、出尽くしで売り抜ける。
しかしこの会社の本来の期待は『4Q着地時に通期予想通り稼いだか?』にあるわけで、短期筋さえいなければ、株価は昨年の4Q時よりも必ず上にいないと説明がつかない。。
しかし、地合い、材料期待(過度)、需給、同業種の決算内容、政策やトレンド、など様々な調味料が加わり、株価は決定される。
だが基本は業績に回帰するので、途中の動きはノイズだ!くらいの気持ちで長期投資家はドンと構えていてほしい。
長期投資家が売るケースはたったひとつの理由、『購入時の理由が崩れた』時だけだ、あとリアルにお金なくなった時ねww
忘れっぽい人は株を購入した時にその購入理由をメモしておこう、それが崩れた時は容赦なく換金だ!
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは単一のようだ。
今後の見通し説明を貼っておく↓
フロー利益(乱暴に言うと一期一会な収益)と並行して、ストック利益(乱暴に言うと毎月チャリンチャリンお金が入ってくる収益、サブスクとかね)の部分を成長させたいという意思が伝わってくる。
ストックビジネスは1契約取れたら大きいので、営業力が試される。
ただ、コロナ禍において新規事業の立ち上げ件数は減るように思うので、今期の目標に上振れは期待しない方が良いかもしれない。。
また、ストックビジネスというものは基本的に『信頼を損なった時のダメージが計り知れない』ため、ぜひ社員教育、システムの脆弱性などに注意を払っていただきたいものだ。
では、お楽しみの中期計画書をチェックしてみよう↓
新計画では新たに2024年の目標を記載、同時に2022、2023年の営業利益目標を上方修正している。
経営環境を見直しての総合的な判断とのことなので、かなり確信めいた言い回しだと感じた。
2024年の営業利益目標がもし達成されたのであれば、おおよその計算ではあるがPERは11倍強まで下がる計算だ。
そう考えると現状の株価が一気に割安に見えるだけではなく、配当性向40%を掲げている配当利回りも2024年には3.5%まで上がり、こちらも高配当株銘柄の仲間入りだ。
かなり単純計算であることはご了承いただきたいところだがw
キャッシュレス決済、セキュリティ、そして今後のトレンドのひとつになるであろう『スマートファクトリー』関連の銘柄でもあり、将来性は非常に豊富だ。
※スマートファクトリーとは製造業のAI、IT化のことで、必要なのはわかっちゃいるけど着手できてない…って所が多く、相当な待機資金が期待できるかなりの成長産業だ。
⑥ 週足チャート
あれぇぇ~~~???
あれれれれぇぇ~~~???
これは一体どういうことでござんすか?w
200MAよりも下、ということは明らかに何かがおかしいと言わざるを得ない。。
おそらく、ではあるが、現状のPERが17倍強であることから考えると、今までが尾ひれのついていた株価であったと思われる。
よって自然調整で良き所に落ち着き始めたということだろう、しかし200MAより下はヒドイ、なんぼほど期待しとったんね?w
さぁ、今までの記事を読んで2024年まで売らないとして中期目標をクリアしてくれると仮定したら、間違いなく株価は今よりも上に位置しているはず。。
ましてやスマートファクトリーの材料が顕在化してくれれば更に上値も期待できよう。
これほど勝率の高いギャンブルもなかなか無いだろう、ただし資金拘束などの目に見えないデメリットにはスクリューパイルドライバーで息の根を止めてしまえっっww
⑦ まとめ
おすすめ度は『お金余ってるなら貯金よりこれ買っとけ』としたいw
ただし、潜在的な不安要素やとんでもない悪材料などがあった場合は記事ごと全否定となりますのでご了承くださいw
あっ、でもスマートファクトリーは面白い材料なんですよ、いつ顕在化してくれるか分かりませんが、先回りしておく価値はあるように思います。
製造業の陣頭指揮をとっている方はまだまだITに嫌悪感を抱く経験重視、非効率を効率的だと思って疑わない高齢者である可能性が高く(言いすぎました、全員ではないですよ)数年すれば世代交代が起こり、ITシャワーを浴びて育った若者が積極的に取り入れてくることでしょう、楽だからねw
『楽はいかん!!』みたいな風潮がまだまだ日本にははびこっており、それが日本の進歩を妨げている一端でもありますが、それも徐々に合理性の塊みたいな若者が牙城を崩してくれるはずです。
おっと、脱線しましたが、財務完璧、配当性向優秀、取り扱い商材エクセレント、中期計画ファンタスティックな当銘柄、今なら630円と大変お値打ちにございます。
銀行に眠っている使わないお金などございましたらこちらをご購入されること、お奨め致しますよ♪
倒産しても責任は負いかねますが大日本印刷の傘下だからまぁそれも可能性はほぼないと言えるでしょう。
※紹介したデータは2021年9/29現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。
コメント
[…] 第4位 2021年夏おすすめ決算銘柄 インテリジェントウェイブ […]
[…] 第4位 2021年夏おすすめ決算銘柄 インテリジェントウェイブ […]