① 各指標
PERは14.5倍弱、PBRは1.17倍と割安範囲、今後の業績期待を考えるとまだまだ安い水準だ。
ROEは7.9%と良い部類、配当は20年の16円から21年は20円に増配予定で、還元意識はあるようだ。
業種上、used商品を扱っているので買取up券などの優待を新設しても面白いのでは、と思った。
② 四季報評価
四季報評価は増額、とあり独自増額のひとつ下ということで素晴らしい評価だ。
人によって四季報の評価のランク付けは違うと思うが、自分は独自増額→増額→上振れ(最高益更新や高水準なども同位)といった順位付けで、独自増額と増額が1位2位、銅メダルはその他多数、と考えている。。
つまり四季報も太鼓判の状態という事だ。
コロナ禍で資金繰りに悩む個人法人からの買取が増えていると思うし、同様に新品購入ではなく中古品にシフトする方も多いだろう、会社には追い風だと考える。
またメルカリなどの個人オークションもおそらく会社には追い風だと考える。
一見すると商売敵のようなイメージのメルカリだが、ネット上で売買して一度でも失敗したり中古品に慣れると、どうしても現物を確認したり、店舗の保証を欲するようになる、つまりメルカリフリークは店舗型中古取扱店に流れる可能性は高いと思われる。
今後もリユース商売に死角はない、よほどの事が無い限り業績の心配は不要だろう。
③ 業績推移
コロナ禍の時期だけあからさまな業績の悪化が目立つ。
調べたところ、新宿店移転に伴う経費の増加や臨時休業なども相まって業績悪化したようだ。
しかし22年3月にはすかさず最高益予想である、恐れ入る。
有利子負債は若干多い気もするが、自己資本比率は51%とまずまずで当面は心配無用と見る。
④ 直近決算
1Q段階で515百万円、24.4%の進捗、昨年比は考える必要はないだろう。
ちなみに8/10に上方修正を発表しており、2Q目標を340百万円→1000百万円に、通期目標を1450百万円→2110百万円に修正している。
これを機に株価は一気に火が付いた模様、業績の急回復を確信した投資家の人気を獲得したようだ。
では、再上方修正はあるか?となると、今はまだ分からない。。
せめて2Qの結果を見てみないと現状では予想は立てられない。
しかしコンセンサスが2300百万円を予想していること、東海東京調査センターがアウトパフォーム(強気)でカバー開始していること、中古高級時計ブームが業績の追い風になっていること、などから業績の拡大規模余地は相当あると考える。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは3つ。
1 ブランド・ファッション事業
2 タイヤ・ホイール事業
3 不動産賃貸事業
各国毎の売上高前年比は以下の通り
1 ブランド・ファッション事業+86%
2 タイヤ・ホイール事業+21.5%
3 不動産賃貸事業+525%
1のブランド・ファッション事業が総売り上げの93%を占めており、ほぼこちらの業績を注視すれば大丈夫のようだ。
昨年比はあまり参考にはならないので今期はスルーでいいだろう。
ブランド・ファッション事業のセグメント詳細を抜粋してみた↓
出店攻勢は順調増のようだ。
また、法人向けオークション相場上昇は上振れの類なのか気になる。
KOMEHYOオークションという、法人、業者間専門(BtoB)のオークションサイトがあり、会員数は二桁%の成長を毎年達成しているようだ。
これを見ると一過性の上振れではないような気がする、今後の成長が非常に楽しみである。
今後と言えば気になるのは中期計画の有無である、調べたら出てきたので見てみよう↓
おや?2023年は一旦減益予想としている。
詳細は確認できなかったが、出店などの経費が膨らむと見ているのか、コロナ禍の影響が残ると見ているのかは分からない。
しかし2024年3月は圧巻の売上高70000百万円、営利は2800百万円の文句なし最高益だ。
純利益予想は1800百万円なのでPERは下がらないが、業績拡大の目途はたっているように思う。
PERだけ見て取引するとこういった所に騙されるので、中身の精査は大事であることが分かる。
ただし、出店攻勢を続けるにはどうしても資金が必要であり、借入れに頼りすぎると有利子負債が膨らみ続ける。
会社によっては株主から資金を募ろう…と決断する可能性もあり、投資家の最大懸念点、終の秘剣『株・券・印・刷』という奥義を投下してくる可能性も念頭に置いておきたい。。
また、業績拡大中は増配率は控えめにするであろうことから、インカム狙いの方には若干ムラムラする展開になるだろう覚悟も必要だ(ムラムラはしないww)
⑥ 週足チャート
これを見て結論を先に申し上げると『ちょっと加熱感あるかなぁ~』である。
わたくしがチャートを見る時に気にすることのひとつに『200MAの角度』があり、200MAを起点に引力と斥力が働くと考えている。
すなわち200MAが下向きである現状、ここから上へ行くにはよほどの超絶材料が無い限り不可能と判断する。
そそらく2000円が天井として、1400円から1800円の範囲で時間調整のBOX状態に暫くは落ち着くのではないかと予想。
今は慌てて買う必要はないだろう、レーティングは2800円としているので上値余地がありそうに思うが、個人的には追わない方が良いと考える。
もちろんそんな予想は覆してくる可能性は全然あるのだが、こういった勝負を避けて粘り強く監視して、自分の納得した位置で購入というムーブをルール化しないと株式投資における収支は安定しないと断言する。
ましてやインカム狙いが適していない現状ではますます今の位置で購入する必要はないだろう、チェックリストにだけ入れて様子を見る事を推奨する。
⑦ まとめ
おすすめ度は『様子を見て買い』としたい。
業績や業種、将来の期待度は相当な高さですが、テクニカル的に購入時期はもう少し先と判断しました。
地元名古屋に昔からなじみのあるコメ兵、何度も店舗に足を運びましたし、名古屋でコメ兵を知らない人はいないくらい知名度は抜群です、よく楽器を購入しに行きました♪
リユース関連は粗利率が高く、業績は安定している方だと思いますし、オークションサイト運営で手数料が3%程度とあり、売買が盛んになればなるほどチャリンチャリンお金が入ってくる仕組みでこちらも安定度は高いです(下品な表現だw)
あとは人件費や繁華街の人通りの問題ですかね~、コロナを経て少なくとも過去ほどの人通りは見込めないでしょうから、ECとBtoBに力を入れていく方がいい気がします。
皆さんもブランド物をパパ活でGETしたらぜひコメ兵で売却してあげてくださいね(パパ無念w)
※紹介したデータは2021年9/26現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。