決算を受けて、これは次回決算まで株価の上昇に期待が持てそうだと思った銘柄をピックアップするコーナーです。
銘柄ピックアップ条件はこちら…
- 時価総額300億円以下
- 昨年通期よりも今期は増益予想
- 今回の決算発表が昨年同期よりも好印象である
- 不動産、バイオ関連は除く
採点もしていますが、あくまで主観なのでその点ご了承願いますね~。
採点項目と点数配分はこちら。
今回から地合いの採点項目を加えました。
- 地合い:10点満点・・・日経平均MACDの位置で0~10点採点(ボーナスポイント扱い)
- 決算内容:40点満点・・・文字通り決算の内容評価点です
- 信用データ:15点満点・・・信用取り組み具合を採点。いくら決算が良くても信用買いが多ければ売られやすいため
- 業種:20点満点・・・次決算まで期待度が継続する業種かどうか
- 株価位置:25点満点・・・現在の株価位置。基本は翌日成行買い出来るかどうか、を採点
ちなみに『場中決算発表銘柄は省略』させて頂きます。
既に株価が反応してしまっているため、鮮度が無いためです。。
それではどうぞご覧ください↓
通期予想が昨年を上回り、かつ高進捗決算な銘柄
AGS (3648) 75点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年779百万⇒今期950百万と22.0%増益予想
今回は3Q発表で906百万と95.4%の進捗、昨年3Qは314百万
独立系情報システム会社。データセンター運用、ソフト開発が柱。年商1割超がりそなHD向け
四季報より
上方修正同時発表。
生産性の向上や人件費等一般管理費が当初計画を下回ったなどが増益要因としている。
セグメントを見ても全体的に好調だったようだ。
少しPERが高いので、購入推奨とまではいかないが、200株所持すると年2回優待がもらえるので興味深い。。
無借金だけどROEがちょっと低いのでPERの高さも相まって株価上昇は見込みにくいだろう。。
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ダイトーケミックス (4366) 75点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年1231百万⇒今期1700百万と38.1%増益予想
今回は3Q発表で1582百万と93.1%の進捗、昨年3Qは953百万
半導体・液晶向け感光性材料や写真材料が主力。医薬中間体も注力。子会社で産業廃棄物処理も
四季報より
上方修正同時発表。
生産経費の削減等が増益要因としている。
原料高が今後気になるが、信用もさほど溜まっておらず半導体関連、PERも低い。
チャートは若干崩れているが、まずまずの期待度ではないだろうか、小型株全般の調整終了を待ちたい。
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ヤスハラケミカル (4957) 70点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 20点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年908百万⇒今期480百万と89.2%増益予想
今回は3Q発表で802百万と88.3%の進捗、昨年3Qは180百万
天然油テルペン化学品で国内唯一のメーカー。粘着剤・塗料、香料、自動車用品などが顧客
四季報より
上方修正同時発表。
経済の回復、経費削減などが増益要因としている。
5G用の電子材料は今後もちょっと注目だ。
ただ、う~~ん、出来高がなく、特に魅力も感じない、ROEも2.3%と低い。。
PBRが0.3倍の投資家から視線を送られていない典型的な過疎銘柄、コメントに窮するのでスルーで。。
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大同工業 (6373) 70点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年1447百万⇒今期3300百万と125.1%増益予想
今回は3Q発表で3039百万と92.1%の進捗、昨年3Qは725百万
2輪車用チェーン製販で国内シェアトップ。4輪用も北米市場で攻勢中。ホンダが主顧客
四季報より
二輪車用チェーンの受注が回復基調で推移したことに加え、中国において、コンベヤの受注が好調に推移したことなどが増益要因としている。
上方修正なしだが凄い3Q進捗だ、しかもPERは現状で5.2倍!
配当利回りも2.6%と悪くない、安定度は高めの業種と思われる。
今回の好決算がコロナリバウンドの初動故の特需の可能性もあるので、様子は見たいがそれにしても安い。。
4輪用チェーンってのはおそらくタイミングチェーンの事だと思うけど、EV時代には完全になくなる物なので懸念のひとつだ。。
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東光高岳 (6617) 70点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年3402百万⇒今期3500百万と2.9%増益予想
今回は3Q発表で3057百万と87.3%の進捗、昨年3Qは1928百万
機器主体に電力ネットワーク関連が主力。旧高岳製作所、旧東光電気が14年経営統合。東電系
四季報より
上方修正同時発表。
小型変圧器等の配電機器の売上増が見込まれることや、半導体の需要増に伴い三次元検査装置の受注が好調に推移していること、カイゼン活動によるコストダウン効果などが増益要因としている。
売上高が減少しているが、会計基準の変更によるもののようだ。
配当利回り3.7%、PER12倍、PBR0.44倍だがROEは3.6%と低い。。
ただ、半導体とEV両面の材料を内包しているので、今後も度々動意づくだろう、面白い銘柄だ。
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京写 (6837)65点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年159百万⇒今期450百万と183.0%増益予想
今回は3Q発表で490百万と108.9%の進捗、昨年3Qは-59百万
機プリント配線板メーカー。片面プリント配線板で世界首位。中国、インドネシアが生産拠点に
四季報より
LED照明等の家電製品や自動車関連分野の受注が回復したことなどが増益要因としている。
素晴らしい回復具合だが、19年以前の業績にはまだ及ばない。。
配当利回りも低くPERも安くない、ROEも悪く信用も若干溜まっているが、株価は強い、何だ??
コロナの落ち込みの完全回復時の業績を織り込んでいるのだろうか、ならば手出し無用だろう。。
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コア (2359)65点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年2114百万⇒今期2250百万と6.4%増益予想
今回は3Q発表で1846百万と82%の進捗、昨年3Qは1279百万
機独立系SI。車載やスマートデバイス向け組み込みソフトが主力。金融向けシステム等も強い
四季報より
ソリューションビジネスが好調だったことが増益要因のようだ。
非常に良い堅実系IT銘柄で、スキがない!!
強いて言うとここ数年売上高が停滞していることか。。
ただ、株価は2016年から一定の範囲でBOX状態であり、小型株軟調の今、更に押したところはおそらくかなり良い買い場となりそうだ、要監視。
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ハイマックス (4299)65点/100点
地合い 5点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年1369百万⇒今期1700百万と24.2%増益予想
今回は3Q発表で1316百万と77.4%の進捗、昨年3Qは1022百万
独立系SI。金融、保険、流通、クレジットカードが主体。野村総研、IBM、富士通向け多い
四季報より
上方修正同時発表。
金融機関向けや新規エンドユーザーの開拓においてDX案件を積極受注したなどが増益要因としている。
目を引いたのは毎年順調な業績上昇、配当利回り優待込みで4.4%、無借金、ROE12%、などほぼ全部だw
肝心の株価は1800円をつけてから38%も調整している、これ以上売られる理由はもう全体調整以外考えにくいので機を見て購入推奨できる。
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今回のおすすめは地合いの条件付きでハイマックス。
冬の決算シーズンは地合いと相談しないと軒並み損切り、または思うような株価上昇の恩恵は得にくいかもしれません。。
しかし、ここで好決算銘柄をマークしておかないと、さぁ地合い復活!!となった時に下手なグロース株に手をだしかねません。。
当然、キャピタル狙いとインカム狙いでは時間軸も違えばそもそもの目的も違うので、各自、適切な銘柄をしっかりとマークしておきましょう。
直近の話を少しだけします。。
1/28の金曜日、ダウは下が33807ドルまであったものの、34725ドルまで上昇して終わりました。
日足を見ると2パターンの想定が出来ます。
・200MAを抜いて25MAに跳ね返される(従って上はあっても35500ドルまで)
・200MAを越えられず、再び下値を模索
この2パターンですが、いずれにせよ上は考えにくいという考察に行きつきます。。
現在の日経はナイトはともかく、ザラ場までダウ先に連動してしまっています。。
結論としては株を買うのはまだ先、となりますので、好決算銘柄とて飛びついてはどんなにいい銘柄でもかなり危険がデンジャラスでしょう。。
はぁ…今回の決算期はもっと厳しく評価した方が良さそうですかね、下手に好感すると買いたくなっちゃいますからねw