増益率TOP10分析とは
今回はおすすめ決算銘柄紹介番外編と題して『株探さんにてランキングされている営業増益率ベスト100』の中からTOP10の銘柄を抽出して、当ブログでいつも行っている分析をしてみよう、というコーナーです。
いつもは小型株に限定して分析していますが、今回は時価総額もバラバラですので、その辺りも織り込んで分析をしてみようと思います。
果たして営業増益率TOP10の決算の中身はどのようなものなのか?
なお、採点はあくまでおまけなのであまり気にしないでくださいね。
それでは早速行ってみましょう~♪
増益率TOP10~4位
<<10位>>
野村マイクロ・サイエンス (6254) 55点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 0点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 20点/20点
前年1781百万⇒今期3078百万と172.8%増益予想
8/11決算発表の1Qでは267百万と8.7%の進捗
超純水装置の大手。北興化学から分岐。韓国、台湾企業向け開拓で先駆、韓国サムスンと取引多い
四季報より
株価が凄い事になっている。。
10/26に超絶上方修正を出しており、主な理由は水処理装置案件が順調に推移したこと、韓国の大型水処理装置案件の獲得、各種経費の削減によるものと分析している。
環境、医療、5G、半導体とワガママボディな材料のてんこ盛りで、今後も増益基調はちょっとやそっとでは止まらないだろう。
PERもまだまだ17倍と全然高くない水準なので、軽い押しで即座に購入したい銘柄だ。
次回の決算は11/13なので、出尽くし下落を狙うのが最良の方法か?
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<<9位>>
サムコ (6387) 40点/100点
決算内容 20点/40点
株価位置 0点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 15点/20点
前年305百万⇒今期927百万と303.9%増益
次回決算は12/上旬予定、今期通期目標は1000百万と7.9%増益予想
半導体など電子部品製造装置の研究開発型企業。LED向け薄膜形成、加工が主軸。アジア注力
四季報より
半導体関連として有名な銘柄。
セグメント内容を見るとCVD装置(薄膜形成装置)が124.3%増と、品目別収益をけん引しているようだ。
また、コロナ対策として当銘柄の滅菌処理技術が公益財団法人京都産業21に採択されており、コロナ関連としても台頭してきている。
株価はまぁ見るまでもなく大気圏まですっ飛んでいるw
ただ、年度末受注残高が26%程度前年割れしており、テクニカルもダブルトップっぽい形になっており、株価は現状の水準でほぼピークではないかと推測される。
よって、しっかりと引き付けて購入する方が事故率は減るだろう。
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<<8位>>
藍澤證券 (8708) 55点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 5点/20点
前年1521百万⇒今期未定
10/28決算発表の2Qでは940百万と前年754百万より24.7%増益
独立系中堅証券。米国のほかアジア12市場の株式も取り扱う。18年7月に日本アジア証券と合併
四季報より
中堅の証券会社で時価総額も328億円と、SBIの時価総額5708億円と比べるとはるかに規模が小さいが、配当利回りはかなり良い(3.2%)
決算内容を見ると、外国株式委託取引手数料が50.5%増とダントツで伸びているようだ。
コロナによる世界株式市場の下落を拾おうと、取引が活発化したのかな?
純利益はかなりバラツキがあるのであまりおすすめは出来ないが、マンモス証券会社のSBIにペロリと買われることを期待して保有するのもいいかもしれませんね。
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<<7位>>
大幸薬品 (4574) 45点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 0点/15点
業種 10点/20点
前年3633百万⇒今期5300百万と45.9%増益予想
8/12決算発表の1Qでは2702百万と51.0%の進捗で昨年の1Qは127百万
止瀉薬『正露丸』で知名度高い。海外も展開。感染管理の『クレベリン』が成長牽引、第2の柱に
四季報より
ラッパのマークでお馴染み、腹痛の強い味方、正露丸の会社です。
除菌アイテム、クレベリンがコロナ対策として相当な売り上げを記録したようで、増益幅も凄まじく、同時に株価も飛んでいる、しばらくはこれ1本に頼ることになるだろう。
ただ、株価はここ2ヶ月半ほどは下落しっぱなしで、いい感じに調整が入っている、テクニカルプレイヤーは腕の見せ所だ!!
会社は財務も完璧で、安心感は相当あるので、押し目を買って放置するのもなかなか乙です。
正露丸、クレベリンに続く第3の矢が待たれるところだ。
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<<6位>>
ベガコーポレーション (3542) 65点/100点
決算内容 40点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 15点/20点
前年146百万⇒今期1730百万と1184.9%増益予想
10/30決算発表の2Qでは1173百万と67.8%の進捗で昨年の2Qは43百万
家具・雑貨EC『LOWYA』運営。自社企画商品に強み、20~30代女性が中心客。越境ECも
四季報より
SNSなどを利用した広報活動が巧みな会社だ。
越境ECプラットフォーム事業が173.8%と素晴らしい伸びを見せている、今後の柱として間違いなく期待できる。
PERは15倍そこそこでまだまだ安く、先物買いとして今購入の検討しても問題ないだろう。
一時は4000円オーバーしていた株価は急調整で今は2000円を割ってきている。
そろそろ買いの準備をしても良さそうな水準。
見ててウキウキするようなHPで、今後の躍進を感じさせてくれる成長企業だ。
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<<5位>>
ケーヨー (8168) 65点/100点
決算内容 40点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 15点/20点
前年1219百万⇒今期4600百万と377.4%増益予想
9/29決算発表の2Qでは4576百万と99.5%の進捗で昨年の2Qは650百万
関東地盤の大手ホームセンター(HC)。DIY、家庭用品主。業界首位DCMHDの持分会社
四季報より
やっぱり出たな、ホームセンターw
既に上方修正済だが、その数字すらも2Qでほぼ達成しており、おそらくもう1発来るだろう。
冬は冬でHCはまた収益は伸びるので、どこまで行くのか全く読めないが、株価は意外に苦戦している。
日足でも週足でもまだ買いのポイントではない感じなので、もう少し様子を見たいが、配当と優待が欲しい人ならば早めに購入もアリかもしれない。。
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<<4位>>
丸三証券 (8613) 75点/100点
決算内容 30点/40点
株価位置 25点/25点
信用倍率 15点/15点
業種 5点/20点
前年1518百万⇒今期は未定
10/29決算発表の2Qでは1369百万で、昨年の2Qは488百万
対面営業主体だがオンライン取引強化。投信の堅実販売を主軸に置く。独立系。日本生命と親密
四季報より
またしても証券会社の登場、やはりコロナの影響のによる株価の下落で、証券会社は相当営業掛けやすかったと見えます。
確かにタイミング的には絶妙でしたから、今後これを機に相場参加者がまた増えたと思うと、我々既存の投資家には少なからず恩恵がありそうですね。
もしこの記事を初心者さんが見ておられるのならばひとつアドバイスをしたいです。
『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』
勝ちは全部偶然、負けは全部力不足、という意気込みで相場に参加してください。
これを念頭に置くだけで少なくとも退場にまでなるような負けはなくなると思いますよ。
増益率TOP3~1位
<<3位>>
Olympicグループ (8289)
こちらの銘柄は過去におすすめ決算銘柄として取り上げたのでそちらをご覧ください↓
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<<2位>>
エフアンドエム (4771) 65点/100点
決算内容 25点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年966百万⇒今期1155百万と19.6%増益予想
10/30決算発表の2Qでは454百万と39.3%の進捗で昨年の2Qは203百万
生命保険記帳代行から出発。中小企業向け情報提供サービスに進出。税理士支援事業にも展開
四季報より
クラウド型の労務・人事管理システムや、中小企業向けコンサルティング、会計士や社労士に向けた支援サービスなどを行っている会社だ。
売上高は微増ではあるが、経費の削減を始めに各セグメント、順調に推移しているようだ。
財務は完璧だが、株価が垂直上げしてしまっており、一番買いにくい形、様子見推奨。。
株価調整した後に買いたいかと言われると、突出した材料が見当たらないので個人的にはスルーかなぁ、と感じた。
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<<1位>>
コロプラ (3668) 75点/100点
決算内容 40点/40点
株価位置 20点/25点
信用倍率 5点/15点
業種 10点/20点
前年1655百万⇒今期未定(なおコンセンサスは12713百万を予想)
8/5決算発表の3Qでは9205百万で、昨年の3Qは-16百万
従来型携帯向け位置情報ゲームから出発。11年にスマホゲームへ参入し急成長。VR分野を育成
四季報より
ドラクエウォーク、白猫プロジェクト、そしてやらかした最果てのバベルなどを取り扱うゲーム会社だ(最果てのバベルはサ終済み)
超絶決算の要因はドラクエウォークがほぼ全て。
ドラクエウォークの売り上げは堅調で、直近10月の予測はおよそ28億円となっている、さすがドラクエブランド!!
健康への関心の高まりも今後増え続けると思うので、こういった散策型のソシャゲはこれからも大いに期待できますね。
そんなコロプラですが、株価は大苦戦中。。
正直あまりこれ以上の材料がしばらく出るとは思えない、という投資家の評価なのか、それにしても弱い。。
ドラクエで成功したので、これからも新規IPのみならず、人気IPタイトルの製作や運営を依頼されることも十分考えられますが、個人的にはゲーム会社はかなり運要素強いので保有する気になれない。。
自前のIPで言うと、白猫&黒猫やツムツムに続くヒット作を出してほしいところだ。
購入検討は非推奨だが、今後の動向は監視しておきたい。。
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といった感じでした。
個人的には10位の野村マイクロ・サイエンスが気になりましたね、材料が豊富で持ってたらそれだけでワクワクしそうです。
ほとんどの銘柄は株価が大気圏突入しているようなものばかりなので、しばらくは買いたくても買えないものばかりだと思いますが、確実に良い銘柄が揃っており、監視対象にするには十分な素養があります。
また、ほぼ全ての銘柄がコロナによる恩恵や特需だったりもするので、アフターコロナにおいても収益が確保できるか?成長が維持できるか?などの分析は必ず必要になってきます。
長期で保有するおつもりでしたら尚更細やかな分析が必要になりますので、ぜひお時間取って頂いて、気になる銘柄の分析をしてみてはいかがでしょうか?
より深く掘り下げる事で、更に相場の世界が楽しくなること、請け合いです♪
株探様のHPです、こちらを参考に今回の記事は作成しました↓
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