個人投資家は何故勝てないのか?

個人投資家は株式市場において8割が負けているという統計を聞いたことがあるかと思います(記事によっては9割とも…)

今回はその主たる原因を検証し、この記事を読んで頂いた方が少しでも勝率が上がる要因となってくれれば幸いです。

短期売買をメインにしている

短期売買というと、スキャルピングやデイトレードなどが思い浮かぶと思います。

短期売買になればなるほど、株価の値動きは読みにくく、また、個人投資家の買いポイントなどを分析できるAIアルゴリズム、1秒に数千回の取引が可能な高速取引(HFT)などに揺さぶられ、時間軸が短くなればなるほど、生身の人間の売買ではほぼ勝ち目がないと言っていい状況です。

卓越した千里眼“と短期トレードにおける”高精度の技術“がない方にとって、短期売買はまさに機械や上級者の養分となる以外に道はありません。

逆指値貧乏

投資家の損失を限定化してくれる逆指値は、ある程度長めの時間軸で取引している方でも利用しているでしょう。

逆指値でなくとも『ここまで下がったら損切りしよう』と損切りポイントの設定はしている方も多いと思われます。

しかし、値上がり時の利確ポイントは設定していない方が殆どではないでしょうか?

個人投資家の特徴として、リスク管理の逆指値はしてあるが、利益確定の出口である利確ポイントは感覚で行いがちな方が多いです。

例えば、”上に30円で利確、下に30円で損切り”などと設定しておけば、確率としては50:50に限りなく近いです(購入するポイントにもよりますが)

しかし、逆指値のみ指していると、かなりの場合、含み益の状態から逆指値の位置まで一瞬下がり、マイナス決済となってしまいます。

もし逆指値を利用したい場合は、自分の思惑と逆に行くようなら素早く損切りできるように浅めに設定し、含み益が出始めたら、逆指値の位置を買値よりも上に指しなおすなどの工夫が必要です。

逆指値貧乏にならないように、漠然と逆指値だけ置いて放置、などといった怠慢なトレードは見直した方が賢明かもしれません。

プロスペクト理論

人間が感情に左右される生き物である以上、プロスペクト理論から抗う術はありません。

プロスペクト理論についてはこちらで詳しく説明されていますので知らない方は是非ご覧ください↓

参考サイト→化学事典

簡単に言ってしまえばプロスペクト理論とは、とにかく損をしたくないという心理であり、損をしたら取り返さなければならないと思ってしまう心理です。

仮に年間で100万円の損失を出してしまったら、翌年は最低でも101万円勝とうという心理が働きます。

しかし冷静に考えれば、100万円の損失を出してしまった手法から大胆に変更や改善を加えてもいきなり100万円勝てる手法に昇華するとはとても思えません。

手法を昇華させる努力がある方はまだいいですが、地合いやタイミングのせいにして同じ手法を延々と続ける人もいます。

このような方は根本的に株取引に向いていない可能性がありますので、主観的な視点は捨てて、客観と俯瞰で自分を見る事が出来る様に訓練する方が先決ではないかと思います。

努力を過剰に盲信している

とかく日本人に多い、努力は嘘をつかないという盲信。

もちろん、目的に合った的確な努力は実を結ぶことが多い事は否定しませんが、株式市場において、結果よりも努力量をフューチャーしてしまいがちな点は大きな落とし穴になりやすい。

努力を重ね分析の勉強をして、銘柄選定の制度を高めたとしても、未来予知能力がない以上、100%成功することはありえないのです。

頭でっかちになりすぎると、判断力が鈍くなり、完璧な分析結果以外の銘柄に手を出しずらくなってしまいます。

子供の完璧な育て方がないように、企業が投資家に流通させる情報だけでは、完全な良し悪しは測れないどころか、今後の成長した姿は誰にもわかりません。

そして努力を盲信してしまうと、自分があれだけ努力して選んだ銘柄なのだから完璧だ、という過信から塩漬けにしてしまうケースも多々見られます。

株式取引は結果が全て。
勝っている人はプロ、負けている人はいくら詳しくてもアマチュア、そんな世界です。

ある程度の知識はもちろんあった方が良いですが、それ以上は第6感的な感覚を磨いた方がおそらく優良銘柄をつかむ可能性は高まると思います。

著名な投資家が発行する投資本を色々読んでも、イマイチ釈然としない理由は、おそらく技術以上に、活字に出来ない本人にしか分からない感覚によって取引しているからだと推測しています。

詳しくない分野への横恋慕

これも失敗した経験がおありの方も多いかもしれません。

例えば長期投資1本で相場に参加していると、信用口座を開いている方は信用余力があるため、どうしても慣れない短期投資や空売りをやってしまったりします。

当然、勉強も経験値も足りない分野ですから感覚によるトレードになってしまいがちで、せっかくコツコツと積み上げた含み益以上の損失をこうむったりします。

それからコモディティや仮想通貨、先物、FXなど、周りが盛り上がっているとつい詳しくないのに手を出してしまったりなどもよく耳にします。

証券口座にて自分の資産は数字でしか見る事は出来ず、数万円、数百万円をいとも簡単に分からない分野に投資して損をだしても、痛みは数字が減るくらいであまり感じません。

これが現金を渡して減って返ってくることを想像すると、かなりのショックであることは想像に難くありません、いわば麻痺してしまっているわけですね。

もし、投資の骨子が決まっているのであれば愚直にひとつの事をブラッシュアップしつつ継続し、投資の骨子がまだ定まっていないのであれば、少額で興味のある分野に挑戦し、骨子を作っていくのが良いかと思います。

特に指数取引(先物やFX)は、現物株式とは段違いにお金の増減が早く、みるみる資産が溶けていく可能性ありますので、十分検討したうえで参戦することをおすすめします。

まとめ

  • 短期投資はかなりの難易度であり、感覚のみで戦ってもほぼ養分と化します。挑戦するのであればじっくりと勝てる手法を身に付けてからにしましょう。
  • 逆指値を入れるだけでは不十分、利益確定を見越した総合的なプランを組んだ計画的な銘柄の購入をしましょう。
  • 損を取り返そうとするあまり、通用しない手法をムキになってやり続けないようにしましょう、時には見直しの為相場から離れる事も必要です。
  • 努力はもちろん必要で尊いですが、過信しすぎずに常に謙虚に、勝ったときは偶然、負けた時は反省して次に活かすなど、マインドのバランスをしっかり持って感覚を磨きましょう。
  • まだ未体験の分野へのチャレンジは少額から始めましょう。
    既に確固たる投資手法をお持ちであれば、そちらをブラッシュアップすることに注力し、他分野へは参戦しないというのも手です。

わたくしもイチ個人投資家ですので、同志と共にこの世界で負けないように一緒に戦っていきたいと考え、今回このような記事を作りました。
ひとつでも参考になったものがあれば幸いであります、継続して勝てる投資家になれるよう、お互い頑張りましょう!!


参考サイト

科学事典