低PBRは下落相場にて最強
放置株に良く見られる低PBR銘柄。。
好景気やイケイケ相場の時にはどうしてもグロース株に資金は行きがちですが、相場が不安定になればなるほど低PBR銘柄は脚光を浴びます。
今回はPBR1倍以下にターゲットを絞り、かつ、株価の値上がりも時間はかかるかもしれませんが期待が出来そうな銘柄を調査してみました。
スクリーニング対象は以下の通りです↓
・PBR1倍以下
・自己資本比率50%以上
・時価総額300億円以下
・ROE15%以上
かなりシンプルに絞りましたが結果は19件しか残りませんでした、それほどに低PBRと高ROEは両立が難しいと言えます。
そしてざっと見た感じ、どれも四季報評価は現状低く、かつ、業績も軒並み前年割れを予想しているものばかりでした。。
ただ、だからこそ株価は下がりきっているものが多く、数ヶ月数年後に息を吹き返している可能性も高まるってもんです。。
決算の通期予想が出た段階で株価は一気にそれを折込にいきます、ほとんどの銘柄は5月に通期予想を出しているので、3ヶ月経過した現在はかなり株価に折り込んでいるものも多いはず。。
と、前置きはこれくらいにして紹介しつつ根拠を説明していきたいと思います、では御覧ください♪
銘柄紹介
① 日建工学 (9767) おすすめ度:★★★☆☆
PER5.77、PBR0.63となんとまぁお安い銘柄です。。
通期予想は前年比36.5%減益で550百万円です。
四季報の説明通り、減益の主な要因は復興特需の剥落が原因のひとつであり、波はあれどテーマがテーマだけに比較的安定した収益を今後も続けると考えられます。。
週足チャートをチェックしても200MAにて反発しそうな形、これ以上下げるにはもうひとつふたつ悪材料が必要と見ます、従って現株価は妙味あり!!と考え、紹介させていただきました。
② DNホールディングス (7377) おすすめ度:★★★★☆
PER6.63、PBR0.96、昨年7月に上場したばかりの会社です。。
こちらも日建工学に近しい業種ですが、売りは何と言っても『メタバース・コミュニケーションツール』というパワーワード。。
そして中期計画によると24年6月に営利24億円を目標に立てており、こちらはかなり現実的に達成、又は上方修正まで期待できそうな数値となっています。。
また配当もなかなか良く、年40円、配当利回り3.8%となっています。
ただし5月に立会外分売を実施しており、その辺りで株価は急落しています。
光通信が大株主欄に記載されており、TOBも将来的にある、のかもしれない。。
チャートはまさに今底値圏ではあるが、買い時は難しく読みにくいため、とりあえず監視に入れておくのをおすすめする、数年持てる方は購入検討アリだ!!
③ 共栄セキュリティーサービス (7058) おすすめ度:★★★☆☆
PER11.75、PBR0.95、配当利回りは3.2%と、どれも無難な数字が並ぶセキュリティ会社。。
昨年の営利971百万円が異常に好調であったがために、今年の目標540百万円が著しく見劣りするが、過去5年を見ると昨年度を抜いて最高益です。
株価は少し上がり始めており、若干出遅れ感はあるが、2年間ずっと同じような株価を行ったり来たりしているので、インカム狙いの方にはまずまずのおすすめ度。
安倍元首相の凄惨な事件があった後だけに、セキュリティ関連は今後も高需要を維持していくのではないかと思われ、こういった銘柄はひとつ持っておいて損はないかな、と考えます。
④ ズーム (6694) おすすめ度:★★★☆☆
PER12.22、PBR0.85、配当はなんと4.3%と高水準。
ズームといえばバンドマン御用達、わたくしもバンド組んでた時はお世話にな…ってはいませんでしたが(メインはBOSS使ってたw)知名度はかなりのものです。。
こちらも巣ごもり特需が一巡し、今年の予想は前年度比47%減というネガティブな予想だが、過去の収益と比較しても悪くはない。。
チャートは200MAでこちらも反発、もう一度200MAで跳ね返るのを見届けてから購入が慎重で吉だろう。。
巣ごもりでzoom製品を使用したミュージシャンのリピートを期待したい、楽器類は割と同じメーカーを無難にチョイスしがちなので、リピート買いは十分期待できる。。
あとがき
以上、4銘柄を紹介しました。
次点で日本精鉱 (5729)も候補としますが、ちょっと株価が高かったので紹介は控えました、興味ある方はご自身で調査願います。。
紹介した銘柄はどれも通期予想が出た段階でがっかり下落が発生しており、長い目で見れば買い時とも言える位置です。。
また『ちょっとPFにグロース多すぎるかなぁ~』なんてお悩みの方にも一石を投じたいところです、これを期に若干バリュー銘柄の比率を増やしてリバランスを取るきっかけになれば幸いです。。
低PBRを放置株と決めつけてスルーせず、一度お好みのスクリーニング条件で低PBRにも光をあててみてはいかがでしょうか?
とはいえ今は難しい相場になりつつあるので、無理な突貫は避けて調査に精を出すだけでいいかもしれませんけどね~~(PFのリバランスは随時意識してね)
☆掲載数値は2022年8/3現在のデータです
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