先日、任天堂(7974)が決算を発表、ハードウェア売り上げ台数前期比24%増、ソフトウェア売り上げ本数前期比42.3%増、デジタル売上高(ダウンロードや月額利用料など)前期比71.8%増など、いちゲーム会社としては無類の強さを誇り絶好調です。
任天堂、というかニンテンドースイッチはPS4などと違い、自社ソフトウェア販売が殆どで、知的財産(IP)が充実していることを証明しています(マリオ、ゼルダ、ポケモンなど)
今後は新規IPの登場も期待されますが、ゼルダの続編や、桃鉄、ベヨネッタ3などの発売が控えており、スイッチは子供のみならず、今や全世代の期待を一身に受けていると言えるでしょう。
では、そんな破竹の勢いの任天堂ですが、関連銘柄はあるのでしょうか?
前述のとおり、任天堂は自社で全てを牛耳っていると言っても過言ではなく、関連銘柄は少ないのですが、逆に言うと数が少ないからこそ、絞りやすく投資対象としては面白いのではないでしょうか?
そんな“任天堂関連銘柄”をチェックしていきましょう。
部品関連銘柄
スイッチ本体には当然様々な電子部品が使用されています。
売り上げが伸びれば伸びるほど、部品提供会社は潤いますね。
部品関連銘柄は、何と言ってもホシデン(6804)でしょう。
任天堂向けの売り上げ比率が5割ともいわれており、今後スイッチの新型や後継が出たりなどの際に定期的に爆発するものと思われます。
株価は割安圏で、決算進捗も良く、他の材料も素晴らしい。
ベトナムに新工場など、海外にも拠点を拡げ、生産性も上げていくものと思われます。
まずこの銘柄は外せませんね!!
その他では…
- ミネベアミツミ(6479) 電子部品供給
- メガチップス(6875) LSI関連部品提供
などが挙げられます。
※決算書や四季報にて任天堂と関連があることが確定している銘柄のみ記載
ソフトウェア、アプリ関連銘柄
任天堂とソフトやアプリの共同開発している会社はどうでしょう?
やはり数は少ないですが、はてな(3930)を推します。
“はてなブログ”で有名ですが、スプラトゥーン2などの共同開発をした過去があり、今後も何かとタッグを組む可能性もあります。
テクニカルで見ても、上への伸びしろはあるように思われ、巣籠りでブログを始める方も多いだろうと思われ、収益の今後の改善に期待もできます。
こちらも四季報に任天堂の文字が明記してあり、任天堂銘柄と見ても良いでしょう。
他には、任天堂と提携し”スーパーマリオラン”や”マリオカートツアー”などを運営するディーエヌエー(2432)などもありますが、決算進捗や他業務内容が芳しくないため、あまりおすすめ出来ないです。。
玩具関連銘柄
ゲームがヒットすれば、二次的にグッズ販売も好調になると予想します。
特に任天堂のキャラクターはなかなかキュートなデザインが多く、男性よりも子供や女性など、身に付けたりオブジェとして飾るために購入意欲が湧く方も多いでしょう。
玩具と言えばやはりハピネット(7552)一択でしょう。
2020年4/10のIRで“どうぶつの森関連商品”を新発売すると発表しています。
3月に発売したどうぶつの森フィーバー全世界ですさまじく(決算書では10日間強で1200万弱の販売本数とあり、ポケモンに次ぐ化け物IPに成長した)関連グッズは間違いなく子供や女性中心に大ヒットすると思われます(今回の商品はスイッチライト向けのケースのようだが..)
ただ、純利益は今期、来期とも不振の予想で、映画やゲームのヒット作次第と言えます。
こちらも玩具やDVDを取り扱う巣篭もり銘柄として期待されそうなものですが、株価はあまり反応していないので、打診買いもアリですね。
配当も素晴らしいので長期で保有も選択肢に入れられます。
その他関連銘柄
他には、日本株ではないが任天堂と正規代理店販売契約を締結したテンセントや、大株主の京都銀行(7974)、任天堂が上位株主であるシライ電子(6658)などがあります。
今後もユーザーに夢を提供し続ける任天堂がどんな企業と連携して展開をしていくのか、大注目ですね。
今後の展開予想
今後の業績を伸ばすには、スマホアプリへの展開強化が望まれます。
しかし、任天堂の思惑ではスイッチライトの販売が示すように、外出先でも携帯ゲームを持ち運んで遊んでほしいというアンチスマホゲーム的姿勢がみられるので、あまり積極的にはならないかもしれません。
しかし、ポケモンGOの大ヒットを受けて、携帯ゲームではカバーできない、スマホに特化したゲームを発表する可能性も高く、そうなると各ゲーム会社とのサプライズ提携も十分考えられますね。
ゼルダの伝説の育成RPGや位置ゲーのスマホアプリとか出たら世界的にDL数凄い事になりそうですが。。
ゲーム会社以外にも、LINE(3938)やソフトバンクG(9984)などと連携して何かサービスを開始する可能性もあるかもしれません。
リスクファクター
そんな絶好調な任天堂ですが、考えられるリスクも存在します。
ハード、ソフトの双方で利益を追求していくスタイルの会社なので、どちらかがコケてしまうと、お互いの足を引っ張り合うことになってしまいます。
ハードでのリスクはやはり目下、最大のライバル“PS5”の登場でしょう。
おそらく任天堂も次世代ハードで迎え撃つ準備は進めてはいると思いますが、性能差があまりにもあるようであれば、スイッチフリークが一時的にPS5に流れることも考えられます。
ただ、任天堂にはしっかりとした任天堂ファンが根強く存在すると思っていますので、一時的な減益はあるものの、熱烈な支持ですぐに復調する可能性が高く、あまりリスクにはならないのではないかと考えます。
続いてソフト面ですが、こちらの最大のリスクは“制作の遅延や中止”などが考えられます。
未曽有の世界的自粛を招いたコロナショックが毎年発生したり、新たな感染症が流行する可能性もあり、そうなるとソフトウェア開発に大幅な支障をきたすことでしょう。
テレワークで何とかなるものでもありませんので影響は必至ですが、今回を教訓に任天堂が対策をしっかりとしてくれれば、この懸念も払しょくされます。
前述したとおり、発売すれば大ヒット間違いなしのIPを大量に保有している会社なので、業績がガタ落ちする可能性と言えばこのソフトウェア販売のブレくらいしか考えられませんね。
ここは新作を全力最速で安定供給できるように、開発&政策の全天候型に対応できる環境整備に手を打ってほしいところです。
まとめ
任天堂本体は1単元が400万以上するので、個人投資家には敷居が高いですが、S株やネオモバでコツコツ買い集めることもできます。
ただ、関連銘柄でしたらどれも手が出る金額だと思います。
投資先としては有望で素晴らしい会社ですので、任天堂ファンのみならず是非調べてみて頂きたいと思います。
日本が世界に誇れる企業の中でもトップクラスである任天堂を、今後とも応援していきましょう。
最後にスイッチのソフト歴代販売数をまとめてみましたのでご覧ください。
ニンテンドースイッチソフト歴代販売本数
●2020年5/1まで国内販売本数●
10位 マインクラフト 134万9千本
9位 スーパーマリオパーティ 139万9千本
8位 ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド 156万1千本
7位 ポケモンLet’s Go ピカ&イーブイ 171万6千本
6位 スーパーマリオオデッセイ 208万2千本
5位 マリオカート8デラックス 286万9千本
4位 スプラトゥーン2 336万9千本
3位 ポケモンソード・シールド 356万2千本
2位 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL 364万7千本
👑1位 あつまれどうぶつの森 389万5千本
10本中9本が自社IP、そしてどうぶつの森が発売からわずかの期間であっという間に1位奪取という化け物っぷり。
今後も売れ続けると思いますので、2位のスマブラとかなりの差をつけそうです、しばらくはどうぶつの森の天下ですね。
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