① 各指標
PERは17.96倍、PBRは0.8倍と、PBRはお安い。
ROE予想は3.7%と低め。
自己資本比率74.6%で問題なし、流動比率(流動資産/流動負債×100)は問題なしだ。
配当は年15円で利回りは1.1%と魅力なし。
現状確認した指標で判断すると、全く魅力のない銘柄としてスルーしそうだ。
では何故PERが17倍の位置に株価が鎮座しているのか…その辺を解き明かしていこう。。
② 四季報評価
四季報は『順調』で当企業を評している。
目につく文言はまず半導体、そしてFPD(フラットパネルディスプレイ)、そして液系リチウムイオン電池添加剤といったところ。。
では、どこに期待が秘められているかと言うと、おそらくリチウムイオン電池添加剤、だろう。。
24年10月以降の売上貢献見込む、とあるので先は長いが先行投資の意味で買いが強い可能性がある。。
もちろん現状でも半導体関連であることからある程度の期待はあると思われるが、やはり前述の材料の影響は大きそうだ。。
③ 業績推移
配当も流動的になっており、利益に良くも悪くも連動しているようだ。。
長期で持つには今後の利益向上が見込めるかをしっかりと見極める必要があるだろう。。
利回りが悪いのでそもそもインカム狙いとしては適正な銘柄ではなさそうに思えるが、電池添加剤が巨大材料なら話は別となる…ただ、現状の株価は少なくともあまり好調とは思えない。。
④ 直近決算
今期予想は2350百万円で、前年比+35.6%とかなり立派な目標である。
ただし、コンセンサスは『おいおいオハラさん笑わせなさんなよ!!』と聞こえてきそうなほど会社目標よりも低めで予想しているw
1Qはなかなか良い滑り出しだったようだ、この調子で前年同様の推移が出来れば目標を少し上回る結果となる、10日の2Qは注目だ!!
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは2つ。
・光事業
・エレクトロニクス事業
売上高の昨年比は以下の通りだ↓
・光事業 +40.8%
・エレクトロニクス事業 33.4%
各セグメントの売上高比率は、6:4となっているため、どちらも重要なセグメントといえる。
短いので両セグメントの説明文を掲載する↓
これを見ると、エレクトロニクス事業の方が圧倒的に利益率が高い事がわかる。
半導体関連はまだまだ需要は衰えないと考えるので、当面の利益は安定しそうだ。
デジカメ関連は分からない…そもそもカメラを全く使わない人間なのでもう未知の世界である(400万画素もあればいいと思ってる平成初期の思考のままだww)
IRを遡ってみたら『長期ビジョン2035』という文書を見つけた、凄まじく先まで見据えているとは恐れ入る。。
その中で今回は2023年までの中期計画の修正資料だ。
ただ、すいません、中身を見てもあまり大した内容には思えませんでした、が、ひとつだけ目に止まった資料を抜粋した(ひとつだけかい!!ww)
まず数値にかんしてはしれっと下方修正している(前中期計画より売上高&利益がそれぞれ引き下げられている)、まぁこれは誤差の範囲なので許されるだろう。
問題は橙枠内のLICGCの全固体電池における実用レベルの特性実現の部分だ。
古い記事にはトヨタとオハラは関連があるような書かれ方をしていたが、現在そのような記述は一切見られない。。
またトヨタ&マツダ&デンソーのEV共同開発会社は2020年6月に業務を終了しており、その内容もイマイチ不明点が多く、オハラが絡んでいるかどうかの確認も不可能だ。。
オハラ側からの進捗報告なども特にないので、○○メーカーに採用されましたなどのIRが待たれるところである。。
まとめると、現状では完全に材料への関心は薄れてしまっており、EVに関連するニュースなどが出ない限り、株価刺激材料に乏しいと考える。。
また、トヨタは現状、一般販売しているまともなEV車はない、逆に言うとまだまだあのプリウスのような衝撃の脚を残しているとも考えられるので、オハラにもワンチャン動意づくチャンスは残されているだろう。。
しかし総じて今買う理由に乏しいため、特におすすめする理由はなさそうだ(チャート見る前に結論出しちゃったww)
⑥ 週足チャート
形としては悪くなく、ダブルボトムをつけて反騰開始している。。
しかし上から中ボス75MA、ラスボス200MAが迫ってきており、これを跳ね返すほどの評価を投資家がするかどうか、だ。。
おそらく答えは『NO』だ、が、10日の決算次第でありえなくはない。。
業績はそこそこ期待できるので面白そうだが、決算出尽くしで再下落開始…そんな悲惨な目に遭う可能性も考えてやはりここはスルーが良さそうである。。
⑦ まとめ
おすすめ度は『特におすすめしないが、単純な業績期待なら少し…』とします。
小型株の醍醐味はやはり期待先回り買いであるのは事実ですが、ここに関しては材料に不明点が多く、どれだけのメーカーに採用されるかも一切わかりません。。
現状の日本ではまだまだEV車がそこら辺を走っている絵は想像できず、インフラ含め普及に相当な壁が立ち塞がっているように感じます。。
ただ、投資家として覚えておきたいのは『そんな未実現の段階だからこそ株は仕込み時』なのであって、そこら辺をEV車が走り始めたら出尽くしで株価は下がるでしょう。。
と、いうわけでオハラに限らずですが、EV関連銘柄は今こそ絶好の投資機会…なのかもしれませんね。。
※紹介したデータは2022年6/8現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。
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