銘柄詳細
すかいらーくホールディングス 3197
株価:1511円 (2020年10/2引け値)
来期配当予想:0~5円 (今回は無配にて計算)
配当利回り:0%
株主優待:すかいらーくグループにて使用できる4000円分の値引きカード(6月2000円、12月2000円)で、有効期限は手元に届いてからおよそ1年間となる(コロナの特別措置で既存のカードは有効期限が半年間延長されている)
なお、複数単元の株式を保有すると配布数は増えるが、相対的な内容は悪化する(例:300株保有で5000円分となるのでかなり損)
優待含めた総利回り:2.6%(100株保有時) 2.3%(1000株保有時)
ファミレス最大手。主力は『ガスト』。中華『バーミヤン』や和食『夢庵』など多業態。14年に再上場
四季報より
採点
売上高変化率:3点/10点
20年12月は急落予想、21年も例年よりも落ち込む見込みだ
財務健全性:2点/10点
自己資本比率25.0%、有利子負債153990百万で負債が多い。現金も168億円しかないので借入や株券を刷ったりなどの措置が必要になる可能性あり。よって来期の配当は無配濃厚か?
株価位置:4点/10点
200MAを豪快に割って以降、多少粘ってはいるように見えるが、いかんせん購入する理由が無いので株価上昇は見込みにくいか。
PER:0点/10点
赤字予想なのでPERはマイナスだ。PBRも2.66と良くない。
ROE: 0点/10点
予想ROEは-21.9と大きくマイナス。
決算内容:0点/10点
直近は2Qで-19858百万。しかし通期予想が-15900百万であり3Q以降持ち直すと予想しているので、そういった意味では9月のIRレポートは大注目である(8月のIRレポートでは、8月下旬から回復基調であると記載してある)
業種:3点/10点
個人的には庶民の気軽に立ち寄れる憩いの場として頑張ってほしいが、テレワーク、リモート学習などが更に流行るとランチ時や学校帰り、会社帰りなどの来店機会が減り、売り上げは伸びるとは思えない。
デリバリーやその他工夫で何とか凌いで欲しい、頑張れすかいらーく!!
信用倍率:9点/10点
信用買い残1494500、信用売り残1415800と意外にも買いの方が多い。
含み損連中のナンピン買いか?
総評
総得点21点/80点で、正直現状では全く購入するメリットはないと言える。
採点が軒並み低得点なのもさることながら、優待含めた総利回りが2.6%なので、他の高配当銘柄を選択した方が良いだろう。
金券優待の良いところは『配当と違い税金がかからない』ことだが、デメリットとしては『有効期限』と『現金と違い購入品目が限定される』ことにある。
NISAの登場により、優待の最大のメリットである無税の価値が薄れたので、各社優待を配当に切り替えてくる可能性は若干高まったのではないだろうか?
となると日本特有(厳密には他国にもあるが、日本ほどではない)の優待制度の衰退も念頭に入れておく必要がある(NISAなら放置してくれる可能性も高いので)
また、ヤマダホールディングスは長期間保有で更にボーナスが付与されたがすかいらーくはそのような施策は取っていないので、権利取得後容赦なく売られやすくなるだろう。
余談だが現在の国内店舗数はガストが1349店、バーミヤンが341店、ジョナサンが291店と比較的すかいらーくグループは見つけやすく利用には困らないだろう(高知県、宮崎県はガストが4店舗しかないのでお住いの地域によっては厳しいかもしれない)
ご存じの通り、9/10に優待改悪を行っており、これ以上は悪くはならないと踏んでの株価維持だろうが、これ以上株価が上がることは考えにくく、今でも高いくらいだと感じる。
長期投資家が業績回復を見越しての期待買いという見方も出来るがそれにしてもちょっと投機的リスクが高すぎる。
今後は四季報にもあるように、持ち帰り販売やEC出品に期待したいところ。
結論としては利回りだけ見れば現在購入理由はほとんどなく、業績回復期待であればしばらくは様子見が吉だろう。
最後に、個人的なすかいらーくの印象を述べさせていただくと、以前は料理もそれほどおいしくはなかったが、近年で大幅に向上し、イメージとしてはサイゼリアとデニーズの中間といったところか?
接客やクレンリネスなどはサイゼリアよりもかなり質が良く(あくまで近所の2店の印象です)全てにおいて昔のイメージよりも遥かに向上しているので、最近行ってないなぁ~…という方は是非とも一度足を運んでみて欲しい。
コメント
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