小型株詳細分析 スマートバリュー (9417)

雑記

① 各指標

PERは94.6倍PBRは2.22倍とPERは激高。

ROE予想は2.3%とこちらは激低。。

自己資本比率51.8%とこちらは問題ない、流動比率(流動資産/流動負債×100)は約235%で問題なし。。

配当は8円/年、利回りは1.7%と無いよりマシレベル。。

とにかく割高感の強い当銘柄、何が期待されてここまで買われているのかしっかり検証したい。

② 四季報評価

四季報は『黒字復帰』で当企業を評している。

テレマティックとは自動車のIoT化、インターネットで各車両を管理したり、渋滞情報や行き先の道路状況などをリアルタイムで知ることが出来る。

物流関連の会社などにうってつけのサービスと言える。

スマートシティはICT(情報通信技術)などを利用し、様々な情報取得や分析を行い臨機応変な都市機能を備える取り組みを行ったりかなり大規模な意味を持つ事業だ。

今後ノウハウを蓄積し、様々な地方から仕事の依頼が舞い込むことになればとんでもない業績寄与が期待できる…というわけだ。。

まさに夢を買うという側面からこの銘柄が支持され、前述のような目が飛び出そうなPERになってしまっているわけである。。

投資とは本来こういうものであったなぁ~…いつから配当金目当てなんて下衆な真似し始めたんだろう、と自問してしまいそうな銘柄である(とはいえふくりん、インカム投資家やめへんでぇ~w)

③ 業績推移

ここ3年は苦しい状況であることが読み取れる。

この感じはどうもコロナの影響っぽいので、ここからV字回復を期待したいところだ。

おそらくここを保有している投資家の殆どは業務の進捗だったり受注の開示だったりが興味の源泉だったりする気がするのであまり業績は気にする必要はないのかもしれない。。

もちろんわたくしも業績にあまり期待はしておらず、専ら将来性の向上に興味がある一人である。

23年の1年間でどれだけ投資家の期待を伸ばせるか、そこがこの銘柄に期待する部分だ。

④ 直近決算

今期予想は42百万円、前年比+525%、昨年がたった8百万円だったので前年比とか意味ないか。。

直近決算は1Qの-126百万円、昨年とほぼ同じレベルの赤字となった。

コンセンサスは会社予想よりも高めに予想している、会社予想は過小という評価だ。

まぁ前述した通りあまり業績に関心がある保有者も少ないだろう、ただ黒字か赤字かで印象は大きく変わってしまうので、最低限黒字着地だけはお願いしたいところだ。。

⑤ 各セグメントの業績

セグメントは3つのようだ。

・デジタルガバメント
・モビリティ・サービス
・スマートベニュー

各セグメントの昨年比売上高増減は以下の通り↓

・デジタルガバメント +9.9%
・モビリティ・サービス -10.1%
・スマートベニュー +10.3%

各セグメント毎の売上高比率は、50:44:6でデジタルガバメントとモビリティサービスの両輪と見て良さそうだ。

各セグメントの利益比率は、35:52:-96となっており、両輪で稼いだ利益をスマートベニュー部門が全て帳消しどころか赤字まで持っていっている状況のようだ。。

そんな注目のスマートベニュー部門の説明文を抜粋してみた↓

中長期の収益期待に対する先行投資による大赤字のようだ。

中期経営計画書によると、2024年に事業開始の予定とあり、現段階では赤字は折込済みであることが確認出来た。

スマートベニューの子会社2社と事業内容は以下の通り↓

んっ?ストークス??どこかで聞いたことが…と思ったらそうである、プロバスケットリーグであるBリーグのB2のチームだ(B2とはJリーグで言うとJ2に相当)

現在、西宮ストークスはB2東地区の5位だ、来期のB1昇格は難しい位置にいるが是非とも頑張ってほしい!!

また株式会社One Bright KOBEは2024年にOPENする予定の神戸アリーナの運営会社だ。

NTTドコモも出資及び運営に参画しているようである。

神戸の新たなランドマークとなる事を期待しよう!!

また、西宮ストークスがこちらを本拠地にするようである、2024年にB1昇格などしたら超絶盛り上がるだろう、是非とも成就してほしいところだ。

Bリーグはコロナの影響が直撃したため、純粋な動員数による盛り上がりは測れないが、確実に毎年知名度と盛り上がりを高めており、NPB、Jリーグに次ぐ3番めのスポーツ団体として地位を固めつつある。

わたくしも今年の地元名古屋のドルフィンズ開幕戦は観戦、昨年も4度ほど観戦して来た、楽しいよ♪

では話を戻して中期経営計画書より、将来的な利益予想を抜粋したのでご覧いただこう↓

2025年には経常利益183百万円を見込んでいるようだ。

ここからざっくりと計算すると、この利益目標を達成した時のPERは約40倍となる、う~~ん発行済み株式数が多いのでこの程度の利益ではまだまだ割高感は薄まらない。。

材料はたしかに豊富ではあるが、個人的に株価が爆発的に上昇する要素は少なくともここ1~2年は薄いと感じた。。

ただし、大きな受注や進捗の情報が入るたびに期待度は高まるのでそれに賭けるとしよう。。

最終的なわたくしの判断は『やや弱気寄りのニュートラル』とする。。

⑥ 週足チャート

まぁこうなりますわなぁww

400円を2度跳ね返しており、目下の底値はここに見えるがいかんせん上昇の兆しがない。。

残念だがこのままではヨコヨコし、移動平均線が降りてきたところで再度下落開始が濃厚と見る。。

来年の大発会までに株価の調整を終わらせてくれることが希望ではあるが、そんな都合良く行くかいなぁ~ww

⑦ まとめ

おすすめ度は『冷静に考えれば非推奨、しかしPFに少し組み込むくらいなら面白い』とします。

会社予想は比較的過小評価が多めの印象があるので、中期計画の上振れ可能性も十分ありそうではあります、。

ふくりんおすすめ銘柄2023に組み込む予定ではありますが、株価も安いのであまり全体的な収益寄与に期待はしていません、ぶっ飛んだらラッキー程度の期待感ですw

長期的な期待感はかなりある銘柄なので、複数回に期間を分けて宝くじ感覚で買い集めるのは面白いでしょう、下手なバイオ株買うよりもw

※紹介したデータは2022年12/7現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。

コメント

  1. […] 第3位 小型株詳細分析 スマートバリュー (9417) […]

タイトルとURLをコピーしました