堅実系IT銘柄の品評会

雑記

本企画の趣旨

長期投資の銘柄選びに筆者がおすすめしているジャンルに『堅実系IT銘柄』というものがあります。

これは、派手な成長と奇抜なアイディアでガンガン株価を上げる革新的なIT銘柄ではなく、財務と配当がしっかりしており、かつ売り上げも堅実に伸ばしているIT企業の事を指します。

何故、今後の長期投資にこういった堅実系IT銘柄を推奨するのかというと、これからの会社経営、並びに個人の生活にITというジャンルはもはや密着した存在になると思っているからです。

会社を経営するにあたり、なにがしかの業者にお世話になるわけです。

例えば車屋であれば工具屋、部品屋など実業に身近な物ばかりでなく、電気ガス水道屋、施設の補修や産廃業者に至るまで多数の業者さんと取引をします。

これに今後はIT系企業も加わると考えます、もう既に取引は盛んに思いますが更に増え、当たり前になってくるでしょう。

こういった理由から長期投資にぜひ加えて頂きたい堅実系IT銘柄ですが、今回はわたくしが監視しております堅実系IT銘柄の品評会を行いたいと思います。

今後、日経が調整した際にしっかりと拾えるように、今回は現在の株価は一切考慮に入れずに分析を行います。

現株価を分析に加えてしまうと正確な会社の実力や魅力が測れないからです。

今回紹介する銘柄をまとめた表を早速見ていただき、ひとつずつ解説と分析をしていきます。

それでは次項より詳しく分析していきます。

売上高伸び率中央値

まずは『売上高伸び率中央値』から見ていきましょう。

これは以下の様な計算式で表にしてあります↓

・過去3~5年の売上高伸び率の中央値(データの並びにおいてちょうど真ん中の所を言います)
・過去4年の銘柄は2位と3位の伸び率の平均を記載してあります

上振れ、下振れの影響を極力加味したくなかったので中央値を記載しました、上下に振れた年があると、翌年は大幅なマイナスやプラスとなり平均値が大きく変化してしまうからです。

赤バックの黄文字はそのカテゴリのベスト3銘柄です。

ご覧の通り、中央値で優秀なのはシステム情報、アイロムG、パシフィックネット、となります。

売上高の中央値を見ることで売上高の安定感を測れますね♪

直近の伸び率で言うとパシフィックネットが頭ひとつ抜けており、高成長の黎明期である可能性があります。

このカテゴリで行くと暴落時に最も拾いたい銘柄はズバリ、パシフィックネットです!!

BPS

続いては『BPS』です。

BPSとはbits per secondの略で『1株当たり純資産』のことを指します。

『んっ?PBRじゃダメなの?』と思われた方もいるかもしれませんが、PBRには現株価が織り込まれてしまっています。

株価の上下でPBRも上下してしまうので公平で純粋な判断が出来ません。

この値はズバリ『会社が解散したら株主が受け取れる1株当たりの価格』です(あくまでBPS上の計算です)

当然、高ければ高い程安定性の高い会社、ということが言えます。

このカテゴリのベスト3は、KSK、SRAHD、CACHDとなります。

この値が高ければ少々の減益や今回の世界的な混乱の際にも、減配や無配になる可能性が下がり、利益が出たときには増配してくれる可能性が高まります。

BPS部門に売上高の伸び率を加味するとやはりKSKは減配の心配も少なく、増配の可能性が最も高いのではないでしょうか?

全体暴落に巻き込まれた際にはバーゲン価格をしっかり狙いたい銘柄ですね♪

配当性向

次は『配当性向』です。

純利益のうち、どれだけ配当金に割いたかを見る数値です。

こちらに優劣はつけておりません、もちろん高ければ高い程株主に対して還元しているわけですが、同時にせっかく稼いだ利益を会社の規模拡大や、事業拡大に使用しないので、成長性が低く、成熟しきったという印象を受けます。

個人的には配当性向は20~30%に抑え、会社の成長に資金をしっかり使いつつ、断続的な売上高増加と増配をしていく会社に投資したいと考えます。

もちろんこれには賛否両論あり、個人の考え方次第です。

あくまで参考値だとお考え下さい。

ROE

企業の収益性を測る指標『ROE』はどうでしょうか?

ROEとはEPS÷BPSで計算する指標ですが、外国人が好んで見る指標としても有名ですね。

ROEはざっくり言うと『会社の経営能力』とも言え、こちらに関しては高ければ高いほど優秀な経営をしていることになりますので、海外の株式などを購入する際にも大いに役に立つ指標です。

ROEの高い銘柄を見てみると、DIT、システム情報、パシフィックネットの3銘柄が20%を越えていますね。

株を保有するという事は、自身の資産を経営者に預けることになるので、ROEの高い会社は経営を安心して任せられると言えますね。

なお、この数字は今期通期決算予想から算出してあるので、決算次第では増減するのでご了承ください。

というわけでこれは素直にDITとシステム情報が2強と言う判断で良いと考えます。

ただし、成長率とは必ずしも比例しないのでROEのみ注視するのではなく、各会社の取り扱い商材を子会社含めて精査し、より確実な銘柄をチョイスした方が無難でしょう。

EPS

最後は『EPS』です。

EPSとは『1株あたりの純利益』のことであり、こちらも収益力の強弱を表す指標ですが、ROEと違い、純粋な1株当たりの価値を表しているので、1株の価値を測るために見ておくと良いでしょう。

これを見るとTOP3は情報企画、KSK、アイロムGとなり、情報企画は200を超えています。

発行株式数が少なかったりするとEPSも上昇するため、大きな材料が出て一気に需要が傾くといわゆるプラチナチケット化することもあります。

また、順調に株価が騰がると株式分割などの恩恵も受けやすいのも楽しみが増えて良いですね♪

EPS部門では個人的にBPSでも優秀なKSKを最推ししたいと思います。

まとめ

5つの指標を用いて分析をしてみました。

こうしてみるとインテリジェントウェイブが何故株価が冴えないのかが良くわかります、ほぼ全ての数字が軒並みランク下位ですからね。

結論としては日経暴落時に連れ安した際に最も拾いたい銘柄は『KSK』『システム情報』の2銘柄だと言えます。

システム情報はBPSが少し良くないですが、ROEと売上高伸び率がかなり優秀なので経営上問題ないと判断します。

KSKは成長率はそこそこですが抜群に安定した会社と言え、長期で持つには是非おすすめしたい銘柄ですね。

堅実系IT銘柄とは言えど、下手な商材を扱う他業種の会社よりは遥かに期待が出来ます!!

現在の株価に囚われずに、こういった側面から分析し、日経の全体調整を待って安い価格で保有出来るように準備をしておく事こそが、長期投資家の与えられた仕事の様に思います。

やるべき分析を行う→全体調整を待つ→テクニカルを参考に購入→分析を再度し、また全体調整を待つ、のサイクルを作って、長期投資家と言えどもチャンスは逃さないようにしっかりと準備しておきたいですね。

コメント

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