株式分割は狙い目?
株式分割とは文字通り、発行済み株式を一定の割合で分割することです。
当然株価は分割することにより安くなりますが、その分保有数が増えるので資産価値としての変化はありません。
分割のメリットとしては何といっても『単価が下がるので少ない資金で購入することが出来るため、流動性が良くなる』ことにあります。
また、NISAの登場により、年間上限枠の120万円という制限下において、より安く購入できることは魅力的であり、個人投資家の購入検討に加わりやすいことも大きなメリットとなりますね。
今回、6/28までに購入すれば分割のメリットにあやかれる銘柄を分析交えてご紹介します(当然、時価総額は300億円以下の小型株限定となります)
分割しても株価が上昇するとは必ずしも言い切れず、今後の成長性や直近決算、チャートの形など、いくつかの観点から分析してコメントしております。
気になる銘柄がございましたら、ぜひ検討してみてください、まだ2週間程度猶予があるので十分間に合いますよ。
分割銘柄一覧表
それでは分割銘柄をまとめた表をご覧ください↓
全て分割することで2500円以下の株価になっており、とても買いやすくなっていますね♪
分割後株価は6/11終値から算出してますので、今後の推移によっては相当変動しますのでご了承ください。
分析結果から所感
まず『配当利回り』ですが、優待は考慮しておりません。
その中で突出しているのはIDHD。
分割に伴って増配もしたのはこのIDHDのみです、分割後の配当利回りも4.4%と相当優秀です。
日本坩堝も1年保有という条件を満たせば、優待含めた総利回りは3.6%と跳ね上がります。
『直近決算』は比較的どれも悪くありませんので、あくまで参考程度で良いでしょう。
『売上高推移』はAKIBAHDとKIYOラーニングはSランクとしています。
両銘柄とも素晴らしい成長力を秘めており、配当に目をつぶれば購入したい銘柄の筆頭です。
『おすすめ度』はAランクが3銘柄、IDHDは安定した堅実系IT銘柄として長期保有おすすめ、AKIBAHDとKIYOラーニングはグロースとしてキャピタルゲイン狙いでいずれもNISAのポートフォリオに加えてみたいですね。
余談ですがNISAは何も長期投資としての保有を必ずしもお勧めしていません。
配当をもらう前提の節税効果と、キャピタルゲインの節税効果のどちらが優秀か一概に測れないからです。
NISAの本来の目的は脳死保有させるための制度だとは思いますが、それならば5年という縛りは撤廃すべきでしょう。
ロールオーバーはその年の上限枠から差し引かれるため、長期保有を脳死でするよりも、基本は5年区切りでキャピタルゲインやインカムゲインを計画した方が良いでしょう、今後の制度改正に期待です。
ただしキャピタルゲインを狙うには損益通算が出来ないという最大のデメリットがあることは頭に入れておく必要がありますね。
こういった配分は個人の好みによるところが大きいので、自分のベストなバランスを考案して買い付けていきましょう。
まとめ
分割することで流動性が上がるという事は、株価にはメリットです。
従って基本的には上がる可能性が高いとは思いますが、株価分割を発表した段階である程度株価は材料を織り込みますので、分割後の動きはハッキリ言って分かりません。
しかし、分割において最大の評価点は『会社が株価を上げたいという意思がある』ということだと考えます。
100万円を超えても一向に分割しない銘柄も多く、そういった銘柄は個人投資家の資金を軽視していると判断します。
もちろん下手に株価が安くなると、中途半端な資金(短期や握力の弱い投資家)が入るため、それを嫌っているなどの理由もあるでしょう(実際、株価が高いと変なイナゴは付きにくくなる)
しかし、今回紹介したような時価総額300億以下程度の小型株は、どんどん株主を集めて株価を上げて、会社規模を大きくしていくことは必須だと考えます。
株式分割銘柄は今後もしっかりとチェックして、定期的に記事にするつもりです。
分割はやる気の証、こういった会社を是非応援したいと考えます、買うか買わないかは別ですが(別なんか~いw)