2022年春おすすめ決算銘柄詳細分析 東光高岳(6617)

雑記

① 各指標

PERは7.8倍PBRは0.5倍と、放置株かと思ってしまうほど割安。

ROE予想は3.9%と低め。

自己資本比率51.8%と問題なし、流動比率(流動資産/流動負債×100)は42.6%とこちらも無問題。

配当は年50円で利回りは3.2%。

なお記念配当の5円は今回は省いて計算しています。

割安なのは間違いなさそうだが、ROEの低さが足を引っ張っているのかな?と単純に思う。。

(なお、指標は決算発表直前のものなので、正確な決算後の指標は明日以降の更新を確認してください)

② 四季報評価

四季報は『反発』で当企業を評している。

説明文にスマートメーターが不調であることが二回も念を推されている、珍しいww

CO2排出量測るシステムという今後、カーボンニュートラルで欠かせない商材の開発が目を引く。。

しかし業績に多大な影響を及ぼしてくれるほどの商材かどうかは疑問である、目下の期待はやはり半導体検査機器だろうか。。

後述するセグメント詳細でしっかりと確認したいと思う。。

③ 業績推移

売上高はここ数年間ほぼ横ばいだ。

利益の方は逆に伸びの方が目立つ、販管費減や材料コストの削減などの企業努力だろうか。。

配当はあまり手をつけていないようだ、純利益だけ見れば23年は19年の2倍なのだから、若干でも良いので増配をして欲しいものだ。。

割安な位置で燻っている銘柄には何か問題があるケースが多く、今のところROEの低さ、増配の非積極性、売上高の横ばいなどが投資家の資金を呼び込めていない原因だろうか?

この会社はそこそこ有名であると思っているので、知られていない…というわけでもなさそうなので、やはり何か原因がある気はする。。

④ 直近決算

22年度は会社予想は無事通過、コンセンサスにはちょい足りず、で着地している。

昨年比で見てもかなり頑張った1年間だと思われる、素直に称賛したい。

来期目標は4500万円、前年比7.9%増益予想、最高益更新を予想している。

ちなみに11期連続最高益更新だそうだ、すげぇな。。

このような混沌とした世界状況の中でも最高益を更新する予想を立てる辺り素晴らしい。

また、後述するが中期計画の情報修正も同時に行っており、事業は順風であることが伺える。

なんで安いんですかね??ww

⑤ 各セグメントの業績

セグメントは5つあるようだ。

・電力機器事業
・計量事業

・エネルギーソリューション事業
・情報・光応用検査機器事業
・その他事業

各セグメント毎の売上高前年比は以下の通りだ↓

・電力機器事業 +9.5%
・計量事業 -20.1%
・エネルギーソリューション事業 +12.7%
・情報・光応用検査機器事業 
+9.0%
・その他事業 +19.9%

売上高比率は63:26:3:5:3。

電力機器事業が大半を占めている、なお計量事業は会計基準の変更により売上高が例年よりも下がっていることはやむを得ないとのこと。

全体としてまずまずの売上高UPは果たしていると思う。

では先述した中期経営計画の修正IRをチェックしてみよう。

まずは修正額から↓

売上高は900→950億に、営利は40→50億にそれぞれ修正された。

純利益もまるっと10億円上乗せ予想だ、PERがまた下がるぜww

ROEもかなり改善されるようで6.4%、でもまだ物足りない。。

ここでROEについておさらいしておこう。

ROEとは自己資本利益率のことであり、すごく乱暴に言うと『経営能力の戦闘力』とも言える(語弊あるかもw)

計算式は、ROE(%)=当期純利益÷(純資産-新株予約権-少数株主持分)×100

この計算式から分かる通り、純資産をいかに活かして利益を上げられるか?といった部分が見れるので、低いということはディフェンシブな会社方針か、経営能力の問題であると思われます。。

ただ、これは一概には言えず、単純に借金をすれば(純資産を減らせば)見た目上の数値は良くなってしまうのです。。

日本は諸外国に比べてROEは低めの傾向があり、内部留保を溜め込む企業体質からなるものとされています。

まぁ、元が農耕民族なので仕方ない性分とも言えそうですが、海外勢からの資金はやはりROEが低いと入りにくいのは事実でしょう。。

せっかくの潤沢な純資産があるので、是非とも次なる一手、新事業などを立ち上げて投資家をワクワクさせて欲しいものだ。。

では中期経営計画に戻ろう、修正理由の説明部分を抜き出してみた↓

既存事業が単純に堅調であることが修正理由としている。

が、これを見てもやはり投資家の食指は動かないのではないかと推察される。。

簡単に言ってしまうと『修正額以上の期待が難しい』からだ。。

全てのセグメントが今後右肩上がりに上がり続けることは考えにくく、どちらかと言うと特需側に分類される。

なんだろう…この絶妙に投資しにくい感覚…あまり強い表現はしたくないのだが、将来性を感じにくい、というのが本音だ。。

中期計画書も確認したが、やはり評価は変わらない。。

しかし、完全に見限るには少し勿体ない会社でもあるところが非常に頭を悩ませるw

ここまでの分析では、キャピタル、インカムどちらの視点から見ても一旦スルーが吉だという結論だ。。

会社として鼻息の荒さを感じない所がそういった評価になっているのかもしれないな。。

⑥ 週足チャート

な~~んだろうなぁ、これはww

非常にコメントに困る形だ。。

まぁ簡単に見た目通りの印象を述べさせてもらうと『上に行きたくない』と伝わってくる(形としては悪くないのに)

無論、昨今の相場状況も大きな要因ではあるが、わたくしはこの形では買えない。。

200MAが下向きであり、どちらかというと陰線が目立つ。。

PERが割安であるにも関わらずこの滑らかな動きが投資家からの評価を全て物語っている。。

ただし、1300円付近は業績やPERの観点から固そうに思うので、1300円まで落ちてくることがあれば購入は検討したい、主にインカム狙いとして。。

ただし、半導体関連の特需が収まったら1300円割れも考えられるので、ド安定な株価位置でもないだろう。。

いやぁ~、難しすぎるよ、ここw

⑦ まとめ

おすすめ度は『1300円まで落ちたら買っても良し』とします。

事業内容を今回はあえて深掘りしませんでした、それよりも大切な面を中心に書きたかったので。。

株価を上げるにはやはり経営者の努力が必要不可欠です。。

この会社の経営者が無能だとかサボっているなどとは決して思いません、経営方針の問題でしょう。。

ほとんどの会社の株価というのは『実力以上に買われている』のが当たり前だと思っています。。

キャピタルにしろインカム狙いにしろ、そこに人は期待値を介入させるからです。。

その期待値の部分が大きいか小さいか…これがPERに反映されてくるのだと思います(当たり前の事言ってますねw)

今回の決算を見て、今後の株価上昇が見込めそうなら買いは殺到するはずです、明日以降そこをしっかり見て、自分の分析がズレていないかをチェックしたいと思います。。

あくまで今回の分析はわたくし個人が感じたものです、絶対に鵜呑みになさらないようにお願い致します。。

こんなこといつもは書かないのですが(ご理解の上読んで下さっていると思っていますので)、ちょっと内容が辛辣過ぎたので不安になり注釈入れさせていただきました。。

※紹介したデータは2022年4/27現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。

コメント

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