なぜ全世界投資信託なのか?
わたくしは日本の小型個別株をメインに10年ほど取り組んでいるのですが、長くやっているとこのスタイルのメリットデメリットが浮き彫りになってきます。
簡単にまとめてみました↓
メリット
・国内株なので情報が仕入れやすい
・大きく成長する会社にイチ早く投資できる
・外国株を扱うよりも手数料や税金面で優秀
・大型株よりも値動きが激しいので退屈しない
・成長する会社、停滞する会社が比較的読みやすい
デメリット
・日本自体が怪しくなった時のリスクが大きい
・小型株なので倒産などのリスクは比較的大きめ
・値動きが激しいため値下がりリスクも大きい
・ファンドや大口などの資金が入りにくい
パッと思いつくだけでこれくらいあります。
ただ、デメリットの殆どは自己回避が可能なものばかりなので、注意を払うことで対処をしています。
しかし『日本自体が怪しくなった時のリスク』だけは、自己回避のしようもありません。。
日本はご存じの通り、出生率の低下と高齢化が進んでおり、経済成長は正直頭打ちだと思っています。
人口isパワー、であることはアメリカや中国、頭角を現しつつあるインドなどを見ても火を見るより明らかです。
出生率の増加策や、移民の受け入れなど、抜本的なテコ入れをし、人口増加に転じない限り、国内の需給は今後も悪化していくことでしょう。
そんな日本にのみ投資するのは、いささかリスキーではないでしょうか?
そこでおすすめするのが『投資信託による全世界投資』です。
投信についての説明は割愛しますが、今やiDeCoなどを通じてかなりの投資家が投信を扱っていると思います。
わたくしも1年ちょっと前からiDeCoを開始し、日本を除く全世界投資を開始しております。
コロナの株安にドンピシャのタイミングだったので運用成績はとんでもなく上振れしています、まぁ、長い目で見ればあまり意味はないですが。。
今回はまだ投信を始めていない、または二の足を踏んでいる、などの方向けに『全世界投信』の比較を少しだけ行い、それをどのように運用していけば良いか?を記事にしたいと思います。
少額でも始められる投信の魅力を理解し、今後の投資生活の一助になれば、と思います。
全世界投資ファンドの比較
全世界投資、文字通りその投信を買うことで全世界に投資が出来ます。
しかし、すべての国に均一に投資するのか?と言うとそんなことはなく、ファンドごとに構成比は違います。
個人的にiDeCoで投資しているファンドは『全世界株式(除く日本)』といって、完全に日本を除外した全世界投資です。
何故わざわざ日本を除くのかと言うと、日本個別株運用を今後も続けていくので、これ以上日本に投資する必要がないからです。
ですが、実はあまり気にする必要もなく、これからお見せする表をご覧いただければわかりますが、日本の構成比はどこも7~8%程度であり、大勢に大きく影響はありません。
ではファンドをまとめた表をご覧ください↓
何と寂しい表かと思われたかもしれませんがw、全世界投資はこの3つから選べば問題ないと判断しました。
また、こちらは全て『株式』に特化していますので、債券などを組み込んだより安全度の高いファンドを選択したい場合はご注意ください。
まず『信託報酬』ですが、今後変更される可能性があることを念頭に入れておいてくださいね。
表にあるファンドは信託報酬がかなり低く抑えられており、とても魅力的です。
基本的に投信は長期で積み立てていくものなので、信託報酬は安ければ安いだけジワジワ効いてきます。
『SBI全世界インデックスファンド』が最も安く次いで『eMAXISオルカン』になりますが、ほとんど差はなくほぼ気にしなくて良いレベルの差です。
続いて『純資産』ですが、オルカンが圧倒的です、では資産が高いことにメリットはあるのでしょうか?
正直あまりないと考えます、人気の高さの指標にはなりますが成績と必ずしも比例はしないからです。
特に日本人は右に倣えの国民性なので、オルカンは大変人気ですね(皮肉ではありませんよw)
しかし次の『1年間騰落率』をご覧ください、オルカンはパフォーマンスでは何と最下位です。
もちろん1年間のみなのでこれだけで評価は出来ませんが、純資産の大きさ故の機動力の鈍さが表れているような気もしますね。
最後に『配分比率』ですが、どこにどれだけ投資を配分しているかの対比となっています。
オルカンは先進国と新興国が多めですね、SBIと楽天はどちらも大差ないようです。
日本には7or8%の配分となっており、相当日本を避けたい方以外はあまり気にしなくて良い分配ですね(わたくしは個別株やってるので相当避けたい人ですがw)
もちろんこの配分表も今後変化するでしょう、今後の騰落率のパフォーマンスを見ながらファンドを切り替えていくのもアリだと思います。
あなたならこの3種類であればどれを選びますか?
もし興味が湧いてきたようであれば、その他のファンドも是非チェックしてみてくださいね。
運用方法
では、長期で積み立てる投信が決まったと仮定して、今後どのように投資していけば良いでしょう?
結論を申し上げますと都度一定額の積み立て、いわゆる『ドルコスト平均法』で良いと思います。
ドルコスト平均法とは決められた日に定額を購入することで、高い時には少なく、安い時には多く購入することができるという勝率のかなり高い投資法です。
つまりiDeCoのように、指定された日に毎月(毎週)積み立て、というスタイルで問題ないと言えます。
というか、この方法一択です、下手に裁量を加えてもパフォーマンスの悪化を招く恐れがあるのでやめた方が良いでしょう。
それほどに株価というのは『今が高いのか安いのか誰にもわからない』のです、高いから積み立てを辞めても来年には倍になっているかもしれませんし、暴落して今が安いと思っても、更に倍下がることだってあり得ます。
積み立て頻度も毎日なのか毎週なのか毎月なのか、これも長期で見ればパフォーマンスは殆ど変わらないそうです。
個人的に毎週なら月曜日、毎月なら月末が良い気がします。
月曜日は長期的なデータで行くと世界的に最も下落する曜日のようで(微々たる差みたいですがw)月末は機関などの決済売りが出やすいような気がします。
最近は魔の木曜日、なんて言われてますが、あれは日経の話ですからね、世界的には木曜日は上位1,2位を争うほど好調な曜日のようです。
というわけでまとめますと、毎週積み立てなら月曜日、毎月積み立てなら月末、が購入指示に適した日だと推察します(投信の買い付けは個別株と違って発注した瞬間に約定しませんのでその辺は実際に購入して確認してください)
あとがき
全世界投資について出来るだけ長くならないようにまとめてみました。
これを読んで興味を持って頂いた方は、他の投信をまとめたサイトやブログもチェックして知識を上積みしてください。
全世界投資はいつ始めるのが正解か?いくらから始めるのが正解か?と考えてしまうと思うのですが、答えは簡単で、今すぐ!いくらからでも!!が正解だと思っています。
ドルコスト平均法で積み立てる以上、早ければ早いほど良いし、積立額は高ければ高い方が良いです。
とにかく始めることが大切ですね。
わたくしもiDeCo以外で上の表の内のひとつを積み立てる予定です。
ちょっと買い方も工夫してみたいと思います、詳しくは毎週金曜or土曜に更新している『ふくりんおすすめ銘柄株価推移』の記事内で、毎週の運用結果を報告していくつもりです、良ければそちらをご一読くださいね。