大分調整が進んだけど…
パワー半導体関連として、昨年株価1万円に届かんとするレベルまで高騰したタカトリ(6338)。
今年に入ってから流石に調整の連続で現在の株価は4200円程度まで落ち着いている。。
とはいえ、一昨年の同月の株価は1000円前後だったことを考えると未だ高水準であることは確か。。
では果たして今後どうなるのか?ここから買っても大丈夫なのか??といったところを考察してみたいと思う。。
なお、多分に個人的主観が介入しますので、全く参考にしないでくださいね、極端に言うとこの記事、ただの独り言ですわww
指標確認
PERは14.42倍、先高感を投資家達が感じているのであれば現状は安い水準だ。。
その他ROEなども考察しようとも思ったが、この銘柄、こういった指標を参考に株価が決定しているようには思えないのでオールカットさせていただこうww
収支予想
わたくしがまず1つ目に注目したい点がこちら。。
配当?いえいえ、配当は株価に1オンスも影響してないだろう(ゼロではないと思うが)
注目は24年9月の予想の部分、売上高200億円、純利益20億円のところだ。。
正直、これは高すぎるように思う。。
これを見て欲しい↓
過去、あれほど頻繁に大口受注のIRがあったのに、最近はめっきり減ってしまったのだ。
しかも直近の3月に発表した大口受注は3.8億円程度のもの、会社説明では設備投資意欲は旺盛である…とあるが、明らかに一時期よりもスケールダウンしていることは否めない。。
こういった旬の銘柄は、株価ヒートアップ後はかなり先の営業成績を予想して株価が決まるケースが多い。。
とはいえPER14.4倍という水準は、24年9月の予想が仮に23年と同様レベルだったとしてもお安い水準なので判断が非常に難しいのだ…(これが30倍とかなら分かりやすいんだけども)
今の株価は『誰の物差しで測っても矛盾した価格であり、ぶっちゃけオール需給で決まっている』としか言えない状況なのだ…とわたくしはかんがえまちゅ…つまりワカラン!!ということねww
今期実績
直近決算は2Qの862百万円、会社予想をかなり上回っての着地である。。
会社予想は仕方なく設定した数値だと思う、高水準の受注残がいつ売り上がるかはかなり読みにくいからだ。。
おそらく、通期着地は会社予想通り付近で落ち着く予感はする。。
今回の決算後の株価値動きとしては、決算翌日こそ窓を空けて上昇したものの、そこから4日連続陰線で調整している。。
日経絶好調の中、小型株が総じて軟調であることを加味しても決算結果は花丸100点満点であった、という評価ではないようだ。。
これはあくまで完全な憶測だが、仮に3Qで通期予想を超過し、上方修正が期待できそうでも、今回と同じような値動きになるような気がする。。
やはりおそらく多くの投資家の注目は来期の予想、もしくは半導体業界全体の動向に移っているのかもしれない。。
チャート
よく見る高騰銘柄のチャート形状だ。。
それでもひどい銘柄は高騰開始直前、もしくはそれ以下までノンストップで調整することもあるので、やはり割安さは一定の投資家のガチホを促しているようにも思う。。
で、ここからの予想だが、最も低い確率は『最高値を更新、1万円突破』で次に低い確率は『一昨年の1000円前後まで戻る』だろう。。
第一関門は上から迫る25MA、ここと接触した時にどうなるか…7:3で下落再開となる予想だ。。
ただ、万が一ここを突破した場合は買い安心感が広がり、もう一度上への動きがみられるかもしれない。。
いずれにせよ需給を引き締めるにはヨコヨコの期間が必要だ、売りたい人が売って保持したい人が買う…これに関してはハッキリ言って分からない、わたくしと同じ分析を全員がしているとは思えないので。。
結論としては買うにも売るにも『ダブルトップorボトムを確認してから』としたい。。
個人的な評価としては、ここから買うのは超短期しか怖くて買えないので『やや弱気』とする。。
どうしても来年以降の業績に明るい未来を見出しにくい…というのがわたくし的根拠である。。
あとがき
半導体市場縮小の底打ちはまさに今くらいの時期、とのニュースもあり、ここから徐々に受注も盛り返す可能性もありそうですが、ライバル社も今後増えてくる可能性もあり得ますね。。
あくまでタカトリは製造機器の販売が主なので、設備投資が一巡したら業績が落ちるのは仕方のないことです。。
いずれにせよ後学のためにもこの後の株価推移を特に初~中級者さんは追って勉強するといいと思います。。
『思惑成分』わたくしはこう呼んでますが、これの濃度が株価を決定づけているわけですが(旬な商材を扱う銘柄は特にね)、タカトリの思惑成分濃度は果たしてどれくらいかな?