① 各指標
PERは13.34倍、PBRは1.0倍と、安い部類。
ROE予想は4.7%とちょっと低め。
自己資本比率62.2%、有利子負債ゼロと財務は問題なし、流動比率(流動資産/流動負債×100)は計算するまでもないだろう(ちなみに最新の決算書では自己資本比率59.4%となっています)
配当は年39円で利回りは2.8%と悪くない、もうひと声欲しいが。。
ROEが気にはなるが指標としてはまずは合格点と言えそうだ。。
② 四季報評価
四季報は『復調』で当企業を評している。
受注残の急回復っぷりが嫌でも目につく(前年同期の4倍!!)
当銘柄の株価の下支えはおそらく車載リチウム電池向け機器なのだろう。。
ハイブリッド及びEVカーにおいて、今後も需要拡大が見込まれる分野だ、そしておそらく現段階で活況なのは海外の方だろう。
この分野でいかに仕事を取れるかがこの銘柄の命運を半分以上握っている、そう考えても大げさではないかもしれない。。
③ 業績推移
22年3月からの分かりやすい復調具合ではあるが、売上高が同水準であるにも関わらず、利益面で相当見劣りするのはなぜだろう??
とは言え、23年3月の売上高は過去数年単位で見ても高水準を予想しており、業績の心配は不要のように思う。。
また、配当も固定ではなく、状況を鑑みて積極的に動かしているので、業績の向上=増配を期待できる会社に思う。
④ 直近決算
今期予想は1890百万円で、前年比+11.7%。
受注残は潤沢なので心配は少ないが、中国などのコロナによる影響が不安要素のひとつか、中国が全体のどれほどの比率かは分からないが。。
当面は2Qまでの業績を注視しつつ、世界中のコロナによる影響を考慮に入れて売買戦略を立てたいところだ。。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントではないが、製品別売上高として分類されていたので分けて見てみよう。
右の数値は売上高前年比だ。
・ディスプレイ部品関連機器 +261.7%
・機能性紙・フイルム関連塗工機器 +58.3%
・電子部品関連塗工機器 +161.7%
・エネルギー関連機器 +182.7%
各製品の売上高比率は、3:4:1:2となっている、各製品の価格はバラバラで、利益率などは不明なので参考程度に。。
また、輸出割合は76%とかなり高い、これは今期、円安効果がかなり期待できるのではないだろうか?
次は受注概況をチェックしてみよう↓
受注残高前期比65.3%とかなり高水準、輸出割合は76.1%と若干減少しているが国内からの受注が増えたのだろうか?
調達品の長納期化、原材料費高騰は会社側も懸念事項として挙げているため、業績の不透明感は多少あるようだ。。
残念ながらまだ決算説明資料は公表されていないので、ひとまず決算書の今後の見通し文を確認しよう↓
現状の業績にプラスアルファ次世代新型二次電池の研究開発に期待が高まる。
中期計画書も発見したが、2019年と古かったので割愛する、25年まで程度の中期経営計画書の作成を是非お願いしたいところだ。
なお、次世代新型二次電池の開発進捗も探したが見つからなかった、そろそろ進捗具合が知りたいところである。。
⑥ 週足チャート
株価はかなりの堅調さを誇っているように見える、やはり期待度はまずまずなのだろう。。
では、この位置から更に株価向上に期待出来るかと言うと『ハッキリ言って難しい』と考える。
今後もEVや脱炭素などのニュースが度々流れ、物色対象となり、瞬間風速としては期待できそうだが、この辺りが現状では限界に思う。。
ただし、あと数年は大きく売られる心配も少なそうではあるので、下値で買って瞬間高騰時に売却、というムーブをおすすめする。
ひとつこのシナリオから外れる可能性があるとしたら次世代新型二次電池の進捗、及び完成、販売などのニュースだ。
しかし、わたくし個人の意見としても、これも瞬間高騰の燃料程度にしかならないと考えるので、過度な期待は禁物である。。
⑦ まとめ
おすすめ度は『静観』とします。
もう、かなり前からわたくしは株主をやっております銘柄でしたが、売却タイミングを伺う形にシフトせざるをえないと結論づけました。
本文でも書きましたが、大きく値崩れはしにくい銘柄なので、短期~中期投機銘柄として監視はしていくつもりです。
配当があともうひと声あれば粘り強く保有したかもしれませんが、今(今年)はキャッシュを多めに持っておきたいという思惑もありますからね。。
売却した瞬間『世界最高品質の新型二次電池出来たぞおらぁ~~!!』ってIR出たら消えます、探さないでくださいww
※紹介したデータは2022年5/25現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。
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