小型株詳細分析 A&Dホロンホールディングス(7745)

雑記

① 各指標

PERは6.87倍PBRは0.86倍と、メチャ安。

ROE予想は15.1%と良い部類。

自己資本比率39.6%、有利子負債18074百万円と何ともいえないレベル、流動比率(流動資産/流動負債×100)は167.7%と思ったより大丈夫だった。。

配当は年30円で利回りは3.0%と、合格点。

指標上のみの評価は中々そそられるレベル、PERが安いのは何か要因があるのか?その辺りも注意してみていこう。。

② 四季報評価

四季報は『連続最高益』で当企業を評している。

あの伝説の銘柄、ホロンを子会社化した会社である(何が伝説かは言及しませんがw)

医療用機器、半導体関連の商材を扱っているようだ。

材料不足は各社深刻な問題となっているので、今後の展開は非常に読みにくいが、今期着地時には少なくとも今よりは良化していると考えるので、期待出来るかもしれない(半導体需要は鈍化している可能性あるが…)

③ 業績推移

ホロンの子会社化は22年4/1からなので、上記業績は子会社化以前のものだが、売上高こそ伸びは悪いものの、利益面ではかなりの伸びを示している。

21年3月より純利益も倍以上になっており、見た目上のPERはここでガクッと下がっただろう。

しかしホロンを子会社化したこれからの業績が重要なので、この業績遍歴はサラッと見ておけば良いだろう。

ただ、元の業績も問題なく好調であったことから今期決算の期待度は更に高まったと推察される、でもPERが低いのはなんd…(しつこいw)

④ 直近決算

今期予想は5870百万円で、前年比+4.7%

昨年比、微増といった予想だが、それよりも気になるのはコンセンサス予想。。

おやおや~~?

会社予想とは大きくかけ離れた3200百万円という前年比大幅マイナスの予想となっている。。

原材料の問題なのか何なのか…これでは投資家としては自信を持って買い迎えない…『コンセンサスなんて気にしなさんな!!』と言われてもこれほど予想とかけ離れていると何かあるのか??と勘ぐる方が普通だろう。。

PERの低さはこの辺が影響しているのだろうか…詳細分析にて理由がハッキリすれば良いのだが。。

⑤ 各セグメントの業績

セグメントは2つに分類されるようだ。

・計測・計量機器事業
医療・健康機器事業

各セグメントの売上高前年比は以下の通りだ↓

・計測・計量機器事業 +13.3%
・医療・健康機器事業
 -1.0%

各セグメント毎の売上高比率は、6:4となっており、両セグメント共重要な事業であるようだ。。

利益面もほぼ同規模のようである、若干医療・健康機器事業の方が利益率は高そうだ。。

ホロン子会社化により今期より計測・計量機器事業に半導体関連も加わるようだ。

今後の見通し部をチェックしてみよう↓

具体的な内容はあまり無く、むしろ半導体等の材料高騰というネガティブな表現の方が目につく、しかし会社としてその面はしっかり織り込んでなお5870百万円の経常予想なのだが、コンセンサスはこの見通しが甘いと考えているのか??

為替ルートは120円/ドルか…ここから1年どうなっているかは分からないドル円..120円なら妥当な予想かな?(他社はもっと低く見積もってるケースが多い気がするが)

では今回、この銘柄を取り上げるキッカケとなった『中期経営計画』の内容を見ていきたいと思う。

ホロンを4月に子会社化したばかりなのに、迅速なお仕事、素晴らしいのひと言です!!

まずは気になる半導体関連事業の中期計画をチェックしてみよう↓

今期の売上高目標は53800百万円なので、内6400百万円でおよそ12%程度のシェアを占めると見られている。。

ホロンを子会社化する、と発表した時点で既に業績への折込(期待値込み)の株価になっているはずであり、この期待を超える今期予想でなければ基本、売られる流れになるのは自明の理、果たして投資家の期待に添える内容だったのか?

では本日発表した中期計画で今後の流れは一変するのか!注目の業績予想を見てみよう↓

これはちょっと信じ難いなぁ…率直な感想だ。。

まずその他のセグメント予想では、医療・健康機器事業では2025年にはマイナス成長を予想している。

計測・計量機器事業では電動車の普及が追い風となり、22年3月25119百万円→25年3月33730百万円を見込んでいる。

この分野は競争がとんでもなく激化すると予想しているので、売上高はともかく、利益としては予想通りとはいかない可能性を念頭に置きたい。。

半導体の特需もいつまで続くか分からないので何とも言えないが、全体で9200百万円の利益はちょっと懐疑的と言わざるを得ない。。

資料内に具体的根拠も見られなかったので(半導体関連はA&Dの海外拠点の利用などで期待はそこそこ)努力次第といった目標だろう。。

純利益が読めないので、仮にこの目標が2025年に達成されたらPERがいくつになるか分からないが、現株価だと5倍くらいにはなるだろうか。。

で、今が7倍弱でしょ~~、う~~ん、コンセンサスがやっぱり気になるので欲しい方は1Qの決算が出てからでもいいかもしれない。。

なお、株主還元に関しては具体案は特に記載されていなかったが、来期は5円増配される上に、この目標通り業績推移すると考えると、若干の毎年増配期待はありそうなので、インカム狙いの方は悪くない銘柄と言えそうだ。。

⑥ 週足チャート

ホロン子会社化発表で一気に1400円まで上がり、そこから1400円を何度もトライし跳ね返され、現在は1000円弱…といった推移だ。

200MAを起点に考えると、ここは結構固そうだ、が、中期計画の評価次第では安値を試しに行く可能性も否定できない。。

短期~中期勢が見限ると一旦株価は想定より売られやすいからだ、ここは200MAに差し掛かってもしっかり様子を見たい、もしくは200MAで購入→割ったら損切りのムーブは必ず徹底すべきだろう。。

現状で7倍弱のPERである、200MAは堅持して欲しいところだが、アメリカ及び日本及びドル円及びロシア及び(エンドレスww)とにかく不安要素が大盛りイカ焼きそばである、今は断食してキャッシュ優先、安全第一、とにかくヨシッ!!(ΦωΦ)が立ち回りとしてはおすすめである(記事書くのもためらうから早く地合いまともになってくれぇ)

⑦ まとめ

おすすめ度は『長期なら200MAに引きつけて買いもアリ』とします。

ちなみにPTSはマイナス24円、売られてるみたいですねぇ。。

今回の分析は今まででもかなり自信のない部類に入ります…不透明感が多すぎて。。

200MAを割ることがあれば事故率はかなり減る上に、配当利回りも3.5%程度まで上昇するので目を瞑って買ってもいいとは思います。。

ただし中~長期ですね、短期で買う理由はひとつもありません、これはキッパリ言い切ります。。

長期も怪しいかも…24年あたりまで好調なら継続保有もアリですが、25年以降は半導体も既存事業もかなり不安です…2年配当もらっておさらば…くらいの軽いノリでいかがでしょうか??ww

※紹介したデータは2022年5/19現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。

コメント

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