① 各指標

PERは8.98倍、PBRは1.13倍と、かなり割安。
ROE予想は14.0%とこちらもなかなか。
自己資本比率39.1%、有利子負債3162百万円とちょっと不安、流動比率(流動資産/流動負債×100)は124.7%とまぁ現状は大丈夫か。。
配当は年12円で利回りは2.2%と、配当狙いではギリギリ落第といったところ、ただし記念配当込みだった2022年はさておき、2021年よりは増配している。
ちょっと自己資本比率に難ありか、財務諸表や流動比率は毎決算チェックすべきだろう。。
※この指標は決算発表前のデータであり、発表後の正確な数値は明日以降更新される各証券会社のデータなどを参照してください。。
② 四季報評価

四季報は『費用先行』で当企業を評している。
IT機器の販売、保守ということで需要はまずまずありそうな商材を扱っている。
デジタルマーケ開発に注力しているようなのでその辺の期待度が気になるところだ。
民事再生案件もそこそこ収益に寄与しそうなところも評価ポイントだろう。
③ 業績推移

売上高は毎年しっかりと右肩上がり。
ただし、営業利益が安定していない、特に21年3月は何があったか知らないが純利益ではマイナス転落している。
中身の精査が必須だが、これを見る限り長期で持つには尻込みしてしまう不安定さだ、配当も高くないしね。。
④ 直近決算

今期予想は700百万円で、前年比+26.6%。
かなりの増益を見込んでおり、期待が高まる。。
ただし2Q段階では前年比同程度の利益と予想しており、この段階で予想を上回っていないと一気に投資家不安が増大し、株価にネガティブな影響を与えそうだ。。
増益根拠を決算書でしっかりチェックしたいと思う。。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは3つに分類されるようだ。
・デジタルマーケティング関連事業
・ITインフラ関連事業
・CVC関連事業
各セグメントの売上高前年比は以下の通りだ↓
・デジタルマーケティング関連事業 +8.7%
・ITインフラ関連事業 +23.4%
・CVC関連事業 +21.1%
各セグメント毎の売上高比率は、17:82:1となっており、ITインフラ事業が8割越えの売上高比率となっている。。
しかもデジタルマーケティングは営業損失となっており、ITインフラ事業が会社を1枚岩で支えている状態のようだ。。
今後、デジタルマーケ事業が業績寄与してくる可能性を考えてみたい、説明文を抜粋してみた↓

クラウドサーカスというSaaSツール群を押し出しているようだ。
SaaSとはSoftware as a Serviceの略で、ネット環境下において時間やデバイスを問わず利用できるサービスのことを指し、我々が頻繁に利用している身近なものではGmailがそれに該当する。。
クラウドサーカスの説明文はこちら↓

完全にBtoB商材であり、我々消費者には縁のない商品ではあるが、様々な業務上の悩み、例えば資料を作りたい、ユーザー分析をしたい、webサイトを作りたい、などをこのパッケージ内にて解決可能であるようだ。。
いわばアメ、チョコ、グミ、ガムなどの様々なジャンルのお菓子を1箱にアソートされているようなイメージ、大体アメが余るんだよなぁww
ギター初心者用、全部入り(ギター、弦、教本、ビデオ、ピックなど)みたいな商材、こっちの方が分かりやすかったかw
今から商売を始める、またはジャンルごとに色々な業者に発注していたことを自身で行いたい、などのニーズにマッチしそうだ。
ただ、こういった商材はハッキリ言って需要が全く読めない…コケる可能性はあっても、特大利益とはなるイメージも湧かない、というのが本音のところだ。。
さっしーをCMに起用して大々的に行っているようなので、ある程度の問い合わせはあると信じたいところだ。。
お次は今後の見通しをチェックしよう↓

なるほど、中期経営計画があるようで、更にそれを見直す予定、のようだ。
早速現状出ている中期計画書をチェックしてみよう↓

この数値はARRを示した数値のようである。
ARRとは毎年決まって得ることが出来る売り上げのことであり、22年3月は2178百万円の目標で実際は2159百万円と、目標には未達ではあるが、着実に伸ばしている。
営業利益などの計画は以下の通り↓

表からすると23年3月の営業利益は10億円を突破する予定だったみたいだが、実際の営利目標は7億円となっており、中期経営計画通りに進んでいないということが分かる。。
おそらく新中期経営計画書では現実的な数字に下方修正される可能性がありそうだ。
しかし積極投資の枠に23年も入っており、この会社の真価が問われるのは24年以降であると考えられる。。
ちなみに25年の目標である30億超えの営利が達成されると、PERはなんと2.5倍程度になる、ホンマかいなぁ~~ww
どちらにせよ期待度は中程度はあるのと、現状が安すぎる株価のため、株価水準適正の動きになる可能性は十分あるだろう。。
ではどこまで買われるのか?と聞かれると正直推し量れない。。
1000円は厳しいが800円程度までは期待してもいいのではないかと思う…ちょっと懐疑的な面も多いので断言は出来ないが。。
ちなみに資料内にて『時価総額500億円を目指す!』とあったが、現在の時価総額が58億円であり、これは流石に冗談が過ぎるぜ!と思ったのは内緒である(書いたっっww)
⑥ 週足チャート

これはさすがに酷すぎるww
中期経営計画を出して正に右肩上がりだった株価は、小型株の軟調を受けてかなんと計画書を発表する前の水準まで落ち込んでいる、これは期待した投資家の怒りの損切りが多発したことだろう。。
これは明らかな『売られすぎ水準』だ、行き過ぎた調整は近いうち是正される可能性は極めて高い。
少なくともここから大きな下落は非常に考えづらい、打診買いはオススメ出来る。
しかしPTSでは+87円も上がってしまっており、週明けの株価は高く始まってしまうだろう。。
おそらくだが、これほど長い株価調整が入っているとやれやれ売りが出やすく、暫くは上下を繰り返す動きになると予想、従って様子を見てしっかりと上昇気流に乗ったのを確認してから購入すべきだろう。。
中期程度の保有期間を考えている方ならば週明け並んでも良いと思う、ただし小型株は地合いが不安定なので後悔する可能性も高いことを念頭に置いて突撃してもらいたい。。
⑦ まとめ
おすすめ度は『売られすぎ、買っても良し』とします。
株価は重そうですが、ヨコヨコ調整を経た後は上に動きそうな期待はありますね。。
ただ、中期経営計画書が出るまでちょっと様子見たいのも本音です、いつ出すんだろう?
わたくしが買うなら、545円の窓を閉めてから(おそらく週明けはGUするので)にしたいですね、確実に行きたい。。
まぁ割安なのは間違いないのでリスクリワード的にはプラス評価でしょう、これ以上下がる理由が特に見当たらないので。。
怖いのはやはり地合いでしょう、リスク取れる人は買い下がり用の資金を使って週明け突撃→ナンピンの動きも悪くなさそうです。
でも時価総額500億円目標はやっぱり何かの冗談なんでしょ?スターティアさん?(しつこいww)
※紹介したデータは2022年5/15現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。
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