決算を受けて、これは次回決算まで株価の上昇に期待が持てそうだと思った銘柄をピックアップするコーナーです。
銘柄ピックアップ条件はこちら…
- 時価総額300億円以下
- 昨年通期よりも今期は増益予想
- 今回の決算発表が昨年同期よりも好印象である
- 不動産、バイオ関連は除く
採点もしていますが、あくまで主観なのでその点ご了承願いますね~。
採点項目と点数配分はこちら。
今回から地合いの採点項目を加えました。
- 地合い:10点満点・・・日経平均MACDの位置で0~10点採点
- 決算内容:40点満点・・・文字通り決算の内容評価点です
- 信用データ:15点満点・・・信用取り組み具合を採点。いくら決算が良くても信用買いが多ければ売られやすいため
- 業種:20点満点・・・次決算まで期待度が継続する業種かどうか
- 株価位置:25点満点・・・現在の株価位置。基本は翌日成行買い出来るかどうか、を採点
ちなみに『場中決算発表銘柄は省略』させて頂きます。
既に株価が反応してしまっているため、鮮度が無いためです。。
それではどうぞご覧ください↓
今期通期予想が前年を上回っている銘柄
ビリングシステム (3623) 55点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 20点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年232百万⇒今期266百万と14.7%増益予想
インターネット決済サービスの収納代行、クイック入金が柱。中国『微信』決済分野も強化中
四季報より
何とも言えない来期予想だ。
スマホ決算アプリPayBなどに期待ができ、インバウンドが戻ってくれば更なる需要も期待できそうだ。
かなり予想が難しい状況なので、置きに行った目標値になったかもしれない、ひょっとすると化ける可能性もありそうだ。
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アライドアーキテクツ (6081) 55点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 5点/25点
信用倍率 0点/15点
業種 15点/20点
前年231百万⇒今期340百万と47.2%増益予想
SNSに特化した企業のマーケティング企画、運用、分析等を支援。広告制作支援も。海外育成
四季報より
かなり強気の目標だ。
DX支援事業として圧倒的ポジションの確立、という壮大な目標を立てているようだ。
PERが高く、信用も溜まっており、株価位置も高いと三重苦なので、おすすめはしない。。
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通期予想が昨年を上回り、かつ高進捗決算な銘柄
富士ピー・エス (1848) 65点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 30点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年925百万⇒今期1460百万と57.8%増益予想
今回は3Q発表で1355百万と92.8%の進捗、昨年3Qは592百万
PC工法大手で橋梁など土木工事が主力。官公庁向けが大半。九州から全国化、枕木分野を強化
四季報より
大型の繰り越し工事が順調に進捗し、原価低減などの採算性も改善した結果のようだ。
過去5年でも最高益であり、売り上げが伸び悩んでいる事を省けばぜひとも保有したい銘柄である。
また、夏や秋にはゲリラ豪雨や土砂崩れなども出てくると思うので、今のうちに購入もいい判断だ、麦わら帽子は冬に買え、である。
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総医研ホールディングス (2385) 50点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 20点/40点
株価位置 15点/25点
信用倍率 0点/15点
業種 15点/20点
前年1097百万⇒今期1300百万と18.5%増益予想
今回は2Q発表で626百万と48.2%の進捗、昨年2Qは371百万
抗疲労食品・飲料の直販と、化粧品が収益柱。評価試験や医薬品臨試受託も。利益は下期偏重
四季報より
信用がすこぶる溜まっており、決算のインパクトも薄いため売られるだろう。
ここまで信用でぶくぶくだと全く買う気が失せてしまう。。
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アドウェイズ (2489) 50点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 35点/40点
株価位置 0点/25点
信用倍率 0点/15点
業種 15点/20点
前年406百万⇒今期1400百万と344.8%増益予想
今回は3Q発表で1305百万と93.2%の進捗、昨年3Qは141百万
ネットのアフィリエイト(成果報酬型)広告で国内大手。海外広告配信網やSNSとの提携強化
四季報より
上方修正発表済み。
素晴らしい決算だがこちらも信用買いがヤバイ!!
また、完全なコロナの恩恵を受けた上での増益なので、今のうちに逃げておくことをお勧めする、株価位置も跳ね上がっており、これから上に行く絵は正直見えない。。
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パピレス (3641) 75点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 35点/40点
株価位置 20点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年1491百万⇒今期2034百万と36.4%増益予想
今回は3Q発表で2004百万と98.5%の進捗、昨年3Qは973百万
金融95年富士通の社外ベンチャーとして出発。電子書籍販売、配信の先駆者。07年から電子貸本展開
四季報より
惜しい、そして素晴らしい決算だ。
何といっても『Renta!』が有名だろう、会員数は700万人を突破したようだ。
何故か株価は芳しくないのでかなりねらい目だろう。
過去5年を見ても最高益更新は確実だろう、かなりお勧めの銘柄だ。
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デジタル・インフォメーション・テクノロジー (3916) 60点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年1357百万⇒今期1600百万と17.9%増益予想
今回は2Q発表で912百万と57.0%の進捗、昨年2Qは736百万
独立系情報サービス会社。ソフトウェア開発の比重が9割超。金融、通信などに顧客企業多い
四季報より
ソフトウェア部門が33.5%増、システム販売部門は特需剥落で56.2%減となった。
堅実に業績を伸ばしている良い会社だが、週足の200MAがようやく横を向きだしたところなので、株価はしばらく時間調整の影響で伸び悩む可能性がある(テクニカル的視点です)
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ベネフィットジャパン(3934) 55点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年1118百万⇒今期1263百万と13.0%増益予想
今回は3Q発表で1092百万と86.5%の進捗、昨年3Qは887百万
回線借り通信サービスを行うMVNO事業者。モバイルWi‐Fiが主力。コミュロボも扱う
四季報より
モバイルWi-Fiの好調さが業績を押し上げたようだ。
MVNO事業は今後どうなるのだろうか?
3大キャリアが揃って低価格帯プランを発表したので、かなり向かい風となると予想される。
従って今後の風向きが変わったり、打開策がない限り触らない方が良い業種に思う。
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アイ・ピー・エス (4335) 60点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 15点/20点
前年48百万⇒今期250百万と520%増益予想
今回は2Q発表で194百万と77.6%の進捗、昨年2Qは12百万
関西地盤に企業向け情報システム開発を行う。SAPのERPを中心に販売。首都圏を強化中
四季報より
主に販管費などが大幅に減少した結果のようだ。
DX関連として今後も堅調な推移が期待できそう。
爆発力はあまりないので、しっかりと引き付けてから購入しよう。
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ベルテクスコーポレーション (5290) 55点/100点
地合い 0点/10点
決算内容 25点/40点
株価位置 10点/25点
信用倍率 10点/15点
業種 10点/20点
前年3959百万⇒今期5100百万と28.8%増益予想
今回は3Q発表で3855百万と75.6%の進捗、昨年3Qは2932百万
ハネックス、日本ゼニスパイプ、羽田コンクリート工業3社統合のゼニス羽田にホクコン合流
四季報より
コンクリート部門、防災事業がけん引したようだ。
昨年の不調分が戻りつつあるということで、今後もそれなりに期待はできそうだ。
株価位置が少し高いが、PERは低いので今後もそれほど下がらないだろう。
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大量の決算発表があったので、前後編に分けさせていただきます、後編は明日投稿予定です。
今回の記事でのおすすめはやはりパピレスですね。
明日は祝日ということで、今日は妙な動きをした日経ですが、30000円を目指す動きは変わりないかと思います。
逆に言うと春からは軟調になりやすい状況が整っていますので、そこまで資金を貯めるもよし、売りを学んで利益を獲りに行くも良し、少しずつ資産を債権や円に移して安全度を高めるも良し、です。
コロナのような一気に調整するだけでなく、年単位でダラダラと下げ続けることも過去に何度もあったので、しっかりと対策と準備は進めておきましょう。