2022年秋おすすめ決算銘柄詳細分析　インターアクション （7725）

①　各指標

PERは10.11倍、PBRは1.72倍と、まずまず割安。

ROE予想は17.0％と高い。。

自己資本比率81.0%と盤石、有利子負債802百万円、流動比率(流動資産/流動負債×100)は問題ないと思われるので省略。

配当は年間25円、配当利回りは1.7%となり、1000株以上を2年以上保有するとクオカードも優待としてもらえる。。

わたくしにとっては昔懐かしの銘柄、インアクの通称で名を轟かせた愛すべき仕手株…というイメージの銘柄だ。。

しかし近年はしっかりと業績の礎も築くことが出来たようで、指標はまともな印象を受けた。

今回の決算から、今後どのような期待値で見ていけるかをしっかりとチェックしたい。。

②　四季報評価

四季報は『設立記念配も』で当企業を評している、評しているという表現はちょっと間違っているがw

主力商品は『検査用光源装置』と『瞳モジュール』で、CCD・CMOSのイメージセンサの製造に使用される検査用装置及びデバイス。。

近年ではCCDよりもCMOSの方が出荷個数で逆転しているようである。

CMOSとは、PCのCPU、カメラのイメージセンサーなど様々なデジタル用品に使われる半導体構造のことである。

特に四季報に独壇場とあるように、瞳モジュールに関してはイケイケのようだ。

③　業績推移

ここ5年はもきゅもきゅしているが(もきゅもきゅ？w)23年5月はかなり一皮剥ける予想としている。

半導体フィーバーが終焉を迎えた今、おそらくチャートは地合いの悪さもあり叩き売られている可能性もあるが、決算予想と現PERだけで考えると全然悪くない銘柄に思う。。

しかし、少し先の未来に思案を巡らすと、若干買い候補から外れやすくなるのも頷ける。。

現評価はニュートラルとしておきたい。。

④　直近決算

今期予想は2224百万円で、前年比+185.9%と約2倍の増益を見込む。

直近決算は1Qで519百万円、前年比+19.6%と少々物足りないか。

しかしコンセンサス予想は上回っており、どうやら下期にかけてグイッと伸びる予想なのでこれくらいなら及第点なのかもしれない。。

原材料の高騰や半導体需要の陰りなど、若干逆風気味に見えるが、2Qの決算はそういった意味でも真価を問われる重要な決算になるのかもしれない。。

⑤　各セグメントの業績

セグメントは3つに分類されるようだ。

・IoT関連事業
・環境エネルギー事業
・インダストリー4.0推進事業

各セグメントの売上高前年比は以下の通りだ↓

・IoT関連事業　-5.1%
・環境エネルギー事業　+49.7%
・インダストリー4.0推進事業　+57.2%

各セグメント毎の売上高比率は6:1:3となっており、利益比率に関してはIoT関連事業が9.5割を稼ぎ出している。。

ほぼIoT事業のみを注視すれば良い、というセグメント状況だ。

そのIoT関連事業部分の説明を抜粋しよう↓

主力商品の瞳モジュールの販売低調が売上減の要因としている。。

印象では何とか帳尻が合ったから辛うじて増益出来た…という感じなので、2Q以降の暗雲がより濃くなっってしまった個人的感想だ。。

なお、決算説明資料も目を通したが、直近で打つ手は特になさそうだ。。

一応、IoT関連事業の説明ページを載せておこう↓

市場環境は拡大推測予想、新規顧客向け瞳モジュールの量産品導入が当期中に計上予定とされているが、これがどれほど業績に寄与してくるかは不明。。

おそらく決算予定には組み込んでいない収益と思われるので、ここが希望の種か？？

ちょっとあっさりだが結論を述べさせてもらうと、これまでの個人的評価は『やや弱気』に下方修正。

決算書やおかれる環境下などを加味すると、決算期待での買いは少々入れづらい。。

あとはテクニカル次第となるので、週足チャートの分析に移ろう。。

⑥　週足チャート

う～～～ん、まぁ地合いがアレなので何とも言い難いが売られ方が結構えげつないね汗

信用買い残が56万あるので、信用連中の損切りが多発したのだろうか。。

さすがにPERが10倍切るとある程度の買いは期待できそうだが、この決算を期に買いたいと思う投資家もさほど多くないと予想されるので、値上がり益を狙うなら別銘柄をわたくしはおすすめする。

と、いうわけで最終結論はやはり『やや弱気』のままで良さそうだ。。

⑦　まとめ

おすすめ度は『悪くはないけど良くはない、サラダに混じるリンゴみたいな感じ(圧倒的個人的意見w)』とします。

あってもいいけど個人的には入ってないほうが嬉しいかなぁ～、ってことですw

つまり別の銘柄探した方がいいかもね、ってことですね。。

将来性がないわけではないですし、他2セグメントへの期待はこれからなので、2Qの決算はとりあえずチェックしても無意味ではないでしょう。。

インアク～～、頑張れ～～～！！！

※紹介したデータは2022年10/12現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。