① 各指標
PERはなんと6倍!!PBRも0.6倍!!!
EPS、BPSも優秀な部類で配当も出している、指標だけで判断するなら非常におすすめできる銘柄だ。
ただし配当は20年9月から減配しており、過去の水準に未だ戻っていない。
ここは早急に過去以上の配当になるよう検討していただきたいところだ。
② 四季報評価
急回復の文字が踊り、全てにおいて高評価の文言が並んでいる。
注目すべきは『英国のシェア拡大』の部分だ、後ほど解説することになるが、この部分が今後の株価推移に大きく影響するのは間違いないだろう。
③ 業績推移
売上高、利益共に今年の3月の成績が悪目立ちしている。
しかし我々投資家が最も気にするべきは今後の業績であり、むしろ21年1月に500円まで落ちていた状態を拾った方は先見の明があったと賞賛すべきだろう。
事実、現在株価は1000円に迫ろうとしており、いかに会社良し悪しの見極めと、低迷時に底を見定める能力が重要か分かる。
株式投資において卵(会社)か鶏か(株価)どちらを選ぶのが正道かと問われれば、間違いなく卵と答える。
良い会社(将来性のある会社)をどれだけ監視しているかがそのまま収支に直結しやすいだろう(短期の方は卵より鶏ですが)
④ 直近決算
直近は7/30の1Qで、進捗率は44.8%、前年対比は306%と素晴らしい決算だ。
通期予想も2600百万円と会社はほぼ全回復を見込んでいるが、更にコンセンサスは3300百万円を予想、過去5年間で最高益をたたき出すと見ているようだ。
700百万円もの開きがあり、会社側が慎重予想なのか、コンセンサスが見誤っているのかは分からないが、もしこのままの調子でいくようであればどちらかと言えばコンセンサスの予想が正解になるように思う。
PERは純利益ベースの指標なのでこの業績画像からはコメントできないが、この将来性においてPER6倍は明らかな違和感を感じる。。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは主に3つ。
1 照明器具関連事業
2 環境関連事業
3 インテリア家具事業
各セグメント毎の売上高前年比は以下の通り
1 照明器具関連事業 +33.2%
2 環境関連事業 +10.5%
3 インテリア家具事業 -43.5%
全セグメントの9割の売り上げを占める照明器具関連事業が33%の売り上げ増をたたき出しており、ほぼこのセグメントだけ注目しておけば良いことが分かる。。
照明器具関連事業の報告部分を抜粋してみた↓
コロナの厳しい状況の中、工夫して営業活動を行ってきた努力が伺える。
『あれ?イギリスの話題がないんじゃない?』と思ったことであろう。。
2Qの上方修正を決算発表時同時発表しており、そちらの修正理由の文章を見てみよう↓
しっかりとここに『英国での販売が好調推移』とあり、2Q以降で業績に顕在化してくるようだ。
つまり英国のコロナの状況、シェア拡大の進捗などによって大きく業績は変動する可能性があると思われる。
この辺りが不明瞭なため、PER6倍で放置されているのかもしれない。。
⑥ 週足チャート
現在は全ての移動平均線から大きく乖離しており、これも大きく株価が上に行きにくい要因だとも考えられる。
しかし、陰線は出ているものの、窓明け後の株価を下回ることは一切なく、大きい陽線を出して上への強い動きが見て取れる。
ただ200MAが下向きなので、どこかで長めの時間調整が入るような気もするが…月足チャートも見てみよう↓
わたくしはこの月足を見て上値余地がまだまだたっぷりあると感じた。
もちろん長期保有前提となるが、最低でも2000円は射程圏内ではないかと思う。
課題は投資家へのアピール(IR)と、現在の倍以上を期待したい超絶増配が望まれる。
その気になれば一気にぶっ飛ぶ可能性を秘めた宝くじならぬ宝株かもしれない。。
⑦ まとめ
実はリアルで保有している銘柄です(決算後に買いました)
含み益は20%そこそこですが、持ち株の中でもかなり下落不安のない安心保有できる銘柄だと思ってます。
イギリスでの売上高割合などが次回決算で知れたらいいなぁ、と思っています。
あとは環境関連事業をもっと育成してほしいですね、セグメントとしては良いので第二の柱になるよう投資して育ててほしいところです。
余談ですが当ブログにておすすめ決算銘柄紹介のコーナーを始めてから、明らかにダメダメな銘柄を掴まなくなりました♪
雰囲気投資家気味だった自分ですが、決算をチェックするだけでこれだけ勝率が上がるのですから、皆様も更なるパフォーマンス向上のために決算分析は強くおすすめしますよ。
※紹介したデータは2021年9/8現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。