まえがき
アメリカの大統領選がいよいよ迫ってきています。
トランプVSヒラリーの時には、日本ではヒラリー氏優勢の認識でいた方が多かったにも関わらず、トランプ氏が第45代アメリカ大統領に就任しました。
大統領選の当日、翌日などは相場は荒れに荒れ、FXや先物を触ってた方は資産を吹き飛ばした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
皆様、周知の通り、トランプ就任後からのダウ平均は破竹の勢いで上がり続け、10000円程度上昇しています(実に56%ほどの上昇、4年でこれは驚異です)
では仮に今回、バイデン氏が当選した場合、一体どうなってしまうのでしょうか?
普通に考えれば、国際協調路線を打ち出している以上、アメリカの国益は減少し、アメリカ企業は今まで以上の収益が上げられず、ダウは下落の可能性もあるでしょう。
しかし、国際協調ということは、今まで取引の無かった国の会社とのビジネス関係が生まれる可能性も大いにあり、一概にダウ軟調の根拠とはなりません。。
つまり、蓋を開けてみないと分からない、ということです。
しかし、バイデン氏就任の可能性に備えて、彼が推進していくであろう政策に恩恵のある日本株を探すというのは決して無駄な努力ではないと思います。
バイデン氏と言えばやはり『クリーンエネルギー推進』を前面に打ち出しております。
というわけで今回は『バイデン関連クリーンエネルギー小型株を探せ』と銘打って、いくつかご紹介しようと思います。
もちろん、バイデン氏非当選時でも大丈夫なように、いずれは株価は上昇するであろう、有望な小型株のみをチョイスするつもりです。
良ければ当記事を参考にしてみて頂ければ幸いです。
クリーンエネルギー関連
バイデン氏はクリーンエネルギー経済を構築するために2兆ドルを投資する計画を発表しています。
アメリカは現在でも州によってはクリーンエネルギーに力を入れてはいますが、これが実行に移されれば一気に全米がクリーンエネルギーの取り組みを強化することになり、各関連企業は特需が発生し、現地での雇用創出が期待されます。
では、日本の小型株で関連しそうなところをご紹介いたします。
エヌ・ピー・シー (6255)
祖業は食品用真空包装機。太陽電池の後工程向け装置で大手。検査、パネルリサイクル事業も
四季報より
一つ目はこちら、エヌピーシーです。
四季報にもハッキリと『米国の住宅用パネルも有望』とあり、決算短信にも米国主要顧客の太陽電池メーカーと記載があります。
既に若干反応は始まっており、株価は目下上昇中ですが、500円奪還までは暫く時間がかかりそうな状況です。
時価総額はまだ88億円で、今後は人工光植物工場を作り、食糧問題という新たな分野への進出も先日の決算時に発表しており、ますます目が離せない銘柄です。
また太陽光パネルというものは処理が容易ではないが、解体装置の販売も扱っており、販売&解体&検査&リサイクルと、この分野では隙がない銘柄です。
数百円、数千円も急騰する銘柄ではないが、長期で見ても面白い銘柄であることは間違いないと思います。
黒田精工 (7726)
精密加工技術生かした直動関連機器、精密金型強い。医療など新市場開拓中。M&Aで欧米拡大
四季報より
EV自動車関連として黒田精工が面白い。
四季報にもM&Aで欧米拡大とあり、クリーンエネルギー第2の矢とされるEV自動車の普及時に特需が生れそうな銘柄です。
株価はコロナの影響で相当軟調で、買いやすい現状です(ただしもう少し様子見が吉かも)
半導体関連でもあり、バイデン氏当選時に物色されればとんでもない上昇をする可能性があるので、半夢銘柄扱いとしますw
しかし、車載用モーターの案件を軸に、確実に業績は回復させてくると思われます。
クリヤマホールディングス (3355)
ゴム、合成樹脂製ホースを日米欧で展開。運動施設・建設用床材も。子会社で尿素SCR事業
四季報より
いきなり全車両をEV車にするのは不可能であり、しばらくは現行の自動車への排ガス規制を強化していくこともセットで考えたい。
そこでクリヤマHDの子会社である株式会社サンエーの尿素SCR事業に注目したい。
尿素とは、ディーゼル車の排気ガスに噴霧することで大気汚染の原因となる有害物質が浄化されるもので、日本でもアドブルーとして有名です。
他にも用途は様々であり、現状でもトラックや産業機器はディーゼルエンジンを使用しているものが多い以上、尿素はセットで考えるべきであり、現行使用のエンジンに追加で需要が発生することが想定されます。
若干変化球ではありますが、まだまだEV車の普及に時間がかかると共に、ハイパワーが必要とされるシーンなどにはディーゼルエンジンが欠かせないため、尿素の活躍の場はクリーンエネルギーの盛り上がりと共に加速するのではないでしょうか?
株価も買いやすい位置まで下がっており、既にアメリカとのパイプも太い同銘柄は監視する価値はあると考えます。
あとがき
今回も行く末の見えない大統領選ですが、どちらに転んでも良いように銘柄をチョイスしたつもりです。
投資家としては大統領が決定した後の声明をしっかりと追い、関連した銘柄を探すだけでなく、特需が過ぎても成長が止まらない銘柄をしっかりと見定めていく必要があります。
個人的にはトランプ大統領の再選の方が、世界は均衡を保てると考えていますので、そういった意味では出来れば再選してほしいのですが、日本の国益的にはバイデン氏の方が有利に働く可能性は高いでしょう。
どちらがなっても一長一短があり、今回わたくしはニュートラルな気持ちで両者応援したいと思います。
あと、くれぐれも大統領選当日の先物やFX取引、デイトレードは避けた方が良いです、前回の大統領選を経験した経験談から一応、忠告させていただきます。
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