① 各指標
PERは14.29倍、PBRは0.5倍と、割安。
ROE予想は3.4%と低め。
自己資本比率73.7%と問題なし、流動比率(流動資産/流動負債×100)は計算するまでもないだろう。。
配当は年40円で利回りはなんと5.7%!!
ROEが低いのでちょっと微妙な印象だが、大幅増配はかなりのサプライズなのではないだろうか?
とりあえず窓を開けて寄り付くのは間違いなさそうではあるが、問題は飛びついていいのかどうか?である。。
そこの判断が1番難しいのだが、次項以降の分析でその辺の判断も出来たらいいかな、と思っている。。
※指標は決算発表前の数値です、正しい数値は翌営業日に各証券会社などで更新されるデータを参照ください。。
② 四季報評価
四季報は『改善』で当企業を評している。
コロナの恩恵が今後も続きそうな商材を扱っているところが注目点ではある、また商業施設関連はアフターコロナ時にひと役買いそうだ、その時も近いか?
だが個人的に思うに、とんでもなく増益になりそうな商材は見当たらない、原材料の高騰も向かい風だ。。
海外売上がどの規模であるのかも興味がある、円安の恩恵が莫大なだけに。。
今回の増益予想は果たして大風呂敷なのか、順当な予想なのか…見定められればいいのだが。。
③ 業績推移
売上高は完全に頭打ちしているが、今年から持ち直しに期待がかかるといったところ。
利益もあまり芳しくなく、おそらく株価は右肩下がり状態ではないだろうか?
おそらく200MAからも大きく下に乖離している可能性が高い。。
もしそうであれば、今期の増益&増配予想はサプライズであり、急激な株価訂正の流れになるのは間違いないだろう。。
増益予想の内容が今から楽しみである。。
④ 直近決算
今期予想は3000百万円で、前年比+24.6%。
コンセンサスは予想は過大であると考えているようで、2760百万円を予想している。
+24.6%の増益予想は立派である、ちなみに今期予想をざっくりPER換算すると12.8倍程度になると思われる、それほど割安度の印象は変わらないか。。
しかし大幅増配の材料も今回はあり、個人的に考える株価への影響度は中~大の間程度ではないかと分析する。
もちろん材料を精査していないので何とも言えないが、S高1~2回分程度、つまり上は+300円、下は-150円の範囲で株価は推移すると予想する。
それ以上となると将来性などのプラス材料が必要になるだろう。
⑤ 各セグメントの業績
セグメント、というか国別の売上詳細があったの記載する。
・日本
・アジア・パシフィック
・欧州・中東・アフリカ
・アメリカ
・中国・東アジア
各国毎の売上高前年比は以下の通りだ↓
・日本 -5.7%
・アジア・パシフィック +8.3%
・欧州・中東・アフリカ +16.0%
・アメリカ +26.9%
・中国・東アジア +19.4%
日本以外は順調で、特にアメリカの好調さが目立つ。
アメリカは商業施設の大型案件、カナダでは教育市場向けの販売が好調だったとある。
しかし利益比率は圧倒的に日本が高く(全体の約7割)、肝心の日本がマイナスであることはいただけない。。
まぁ、終わった22年の内容は軽く触れるだけでいいだろう、問題は今期の内容精査である。。
今後の見通し部分を抜粋したので見てみよう↓
うむ、ここでは具体的な内容にまでは触れていないので中期経営計画をチェックする必要があるようだ(どっちみち見るけどww)
まずは業績目標と財務方針をチェックしてみよう↓
2026年3月期目標が営業利益4500百万円、ROIC(投下資本利益率)は6~7%となっている。
また、配当性向は45%を目安にするとしている。
45%??
えっ!!
マジですか??
これがもしマジであれば26年3月の配当額は年間約90円となる(計算間違ってたらごめんなさい!!)
つまり今買えば配当利回り12%とかいう訳のわからない高配当となる、しかも自己株取得、消却もするかもしれない、としているので、益々ひと株当たりの価値は高まるだろう。。
まだこの目標を真に受ける訳にはいかないが、現段階で株価影響度は大~特大に上方修正しても良いだろう。。
次に肝心の増益の根拠を見ていこう、ここが納得いかないなら話は変わってくる。。
と、内容をチェックしてみたが、残念ながら『これか!!』といったものは見当たらなかった。。
強いて言えば…と思える画像がこちら↓
成長投資にかなりの資金を割く方針であること、業務・資本提携を積極的に実施する、といったところが期待ポイントか。。
だが、圧倒的に説得力がなさすぎる…と思ったのは自分だけだろうか…皆さんもぜひ一度目を通して判断して頂きたいと感じた。
しかし中期計画の大幅増益予想、配当性向45%目処、といった材料は間違いなく中期~長期投資家の資金を集めるだろう、株価影響度の期待度は大とさせていただこう。。
何故なら、仮に目標がずっこけて21年3月レベルの低水準な純利益だったとしても、今よりも配当は上乗せされるからだ。。
つまり、よほどでない限り現段階の年間40円配を下回ることはなく、むしろ1.5倍以上になる確率の方が高い。。
ちなみにS高の853円で購入したとしても年間40円配の段階でまだ4.7%の利回りを誇るのだ、長期投資家は金曜日(5/6)買いに並ぶことをおすすめする!!
⑥ 週足チャート
大体想像通りの株価推移だ、大きく200MAから下に乖離しているところもビンゴである。。
さぁ、ここからどうなるか…まず、中期計画書の評価次第ではあるが、評価されるのであれば200MAは間違いなく超えるだろう。。
とりあえず増配と配当性向発表の力だけで900円は固いと思われる、その間の窓はしばらく埋めない可能性が高い。。
投資家の皆さんがどう評価するか…これに限ると言っていいが、わたくしは単純に成買いで良い!と判断する、それほどに配当性向45%は甘い果実だ、貪りついて損はないだろう。。
⑦ まとめ
おすすめ度は『長期投資家は迷わず買い、短~中期投資家にも悪くない』とします。
忘れないで欲しいのは割安度はさほど変わらない、というところです、つまりグロースとしての魅力としては薄いということですね。。
しかしこの配当性向は絶大な株価下支え効果になるでしょう、コロナ禍の様な全体暴落が起これば最高の買い場になるからです!!
とりあえず金曜日は並ぶとします、もし下がるなら分けて購入も辞さない構えです。。
中期計画の具体性には若干懐疑的で不安要素ではありますが(^_^;)
※紹介したデータは2022年5/4現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。
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