もくじ
① 各指標
PERは11.53倍、PBRは2.6倍と、以前分析した頃に比べるとかなり安くなった。
ROE予想は30.8%と以前よりは落ちたものの依然高水準だ。
自己資本比率75.3%と優秀、有利子負債なんとゼロ、流動比率(流動資産/流動負債×100)は計算する必要もなさそうなので割愛。。
配当は年73円で利回りは4.4%。
なんと前回よりかなり増配し、かつ株価も大下落しているので高利回り銘柄の仲間入りしている、これは興味深い…(配当大好きおじさん色めき立つww)
1年半前には5000円あった株価も今では2000円を下回っており、何があったのか興味が湧いたのが今回の分析記事作成の動機である。。
分析次第では高利回りでもあるし、是非購入検討してみたい、早速行ってみよう!!
② 四季報評価
四季報は『伸び鈍化』で当企業を評している。
あまりポジティブな事が書かれていない、不安だ。。
やはり広告ビジネスは難しい、今後の成長性も個人的には懐疑的だ。。
しかし、抜群の自己資本と有利子負債ゼロの強みで、新たな商機に挑戦しやすい会社であると思うのでその辺がどうなっているのかをしっかり確認してみたい。。
③ 業績推移
辛うじて前年比は全ての面で上回っているが、明らかに伸びは鈍化している。。
これは何か新しいビジネスなどに投資しないとこのままじり貧なのが明白だ。。
④ 直近決算
今期予想は7000百万円で、前年比-16%。
コンセンサスは7262百万円と若干、会社計画よりも強気な予想だ。
しかしどちらにせよ『この銘柄もここまでか…』と失望するに足る決算予想である、これが大きな株価下落要因であることは間違いなさそうだ。。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは2つに分類されるようだ。
・マーケティングソリューションズ事業
・ECソリューションズ事業
各セグメントの売上高前年比は以下の通りだ↓
・マーケティングソリューションズ事業 +1.4%
・ECソリューションズ事業 +10.8%
各セグメント毎の売上高比率は45:55となっており、利益比率は3:7と売上高比率に比べてECソリューションズ事業の利益率が高い事がわかる。。
決算説明資料などもなく、不調の要因は四季報の説明通りのようだ。。
では来期の見通し項目を抜粋したので見てみよう↓
旅行分野の広告収入が増える半面、CRM面で苦戦する予想である。。
CRMとはカスタマーリレーションシップマネジメントの略で簡単に言ってしまうと『お客との繋がりを維持するツール』みたいなものだ。。
商品購入後のアフターフォローや(買った商品どうや?みたいなフォロー)購入者の分析をし、その人その人で最適と思われる管理までしてくれる便利なツールだ。。
これを人力でやろうとすると大変な労力を必要とするだろう。。
そんなツールを叩き潰すかの如く、オンラインモールがストア向けに『みんなこれをデフォで使ってね』みたいな商品を紹介している…ということなのだろう、なんだよね?w
来期の見通しは散々で新たな投資の話もなし、決算説明書もないのでこれは厳しい。。
また、23年の配当額は決算書では73円予定となっているが、配当性向30%以上を掲げてはいるものの、業績の回復&向上が見込めない現状ではおそらく近い将来減配もあり得る。。
減配があるかも、ということはその時にまた株価は下がるのだ、地獄絵図である。。
株価も安くPERもかなり低くなってきてはいるが、会社の見通し以上に投資家は厳しい目で見ている気がする。。
よって最終評価は『弱気』とし、いかにチャートがおいしい状態であっても買いは推奨しないものとする。。
⑥ 週足チャート
昔の未熟なわたくしなら『おっ、お値打ちですねぇ~』とニタニタしながらえいっ!!と買っていたかもしれない、それほど値ごろ感がある位置まで下がっている。。
では昔の自分に問おう…『底打ちをうまく拾えたとして一体どんな時間軸でどれだけの利益を見込んでいるのか?』と。。
こういった形状のチャートを追う行為はかなりの時間ロスだし、意味が薄い。。
従ってもっと株価の上昇が見込める銘柄を探した方がはるかに効率もいいし成功確率も高い。。
また信用買い残も70万株ほどあり、ハッキリ言って上がる見込みがこれっぽっちもない…これは明確にスルー推奨だ。。
⑦ まとめ
おすすめ度は『皆無』とします。
配当利回りは確かにおいしいですが、それのみに釣られて購入していては一向に投資家としてひと皮むけない気がします。。
もちろん新事業に投資開始!!などの明るい話題が今後出ないとも限りませんが、投資家は『奇跡を信じてはいけない』←重要!
運の要素を限りなく排除し、アナログではなくデジタル脳で自己資金を運用すべきだと思います。。
良い銘柄は探せばたくさんあるからね、わざわざ不毛な勝負をする必要ないよね…ぶっちゃけこれが全てな気がします投資ってww
※紹介したデータは2023年2/28現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。
ここから下は2022年7月に投稿した分析記事です、併せてお読みいただくと面白いかもしれません。
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① 各指標
PERは15.85倍、PBRは5.93倍と、PBRはかなり高め。
ROE予想は35.7%とかなり高い(負債が多いなどのROEトラップでもなさそうだ)
自己資本比率70.3%と優秀、有利子負債なんとゼロ、流動比率(流動資産/流動負債×100)は333%と完璧。。
配当は年56円で利回りは1.8%とかなり中途半端、株価も相当調整していてこれなので株主還元には現状積極性は期待できないか。。
PBRの高さが目につくがあまり気にしなくて良い面だろうと個人的には思う。。
配当利回りが中途半端なので、優待としてクオカード1000円などを加えると実質的な利回りも上がり、株主増加にも寄与するように思うのでど、どうかな?(わたくしが欲しいだけw)
② 四季報評価
四季報は『最高益』で当企業を評している。
文章内にあるCRMツールとは顧客管理システムのこと。
しかし広告ビジネス関連はわたくしはあまり触らない、もちろんyoutubeやyahoo関連が下火になろうと設置場所を変え生き残っていけるビジネスだとは思う。。
ただ、今後この広告を見てクリックして~などの一連の流れを根本的に覆す何かがそろそろ誕生しそうな気がするので。。
まぁそっちにもビジネスチャンスはあるのでそちらで生き残っていけばいいのだろうが、業績の安定さに欠けるイメージがどうしても付いてしまうのが個人的懸念点だ(あくまで個人の考えね)
③ 業績推移
前述したわたくしの安定感がない発言が早速ブーメランとして返ってきた、凄い安定感だww
コロナの巣ごもり、内に向かった人心が見事にハマり凄い成長を遂げている、詳細はまだ見ていないので想像だが。。
今やバスや電車、人を待つ人はほぼ全員スマホを覗き込んでおり、むしろ今までどうやって待ってたっけ?と思い出せないほどである。。
そうなればこういったビジネスが活況となるのは必然だが今後はどうなるだろう?
当然こういった会社は膨大なデータを所持している、又は買っているので魚群に向けて糸を垂らし続ける事に難しさは感じないだろう、となると問題は餌か?(ここで言う餌は誘導方法、商材、デザインなど)
④ 直近決算
今期予想は8700百万円で、前年比+9.5%。
直近決算は2Qで会社予想&コンセンサス予想4200百万円に対し4516百万円と超過、順調である。
上方修正期待は今のところ半々といったところか。。
順調なのは違いなく3Q以降も期待は持続する可能性は高そうだが、PTSが下がっているのでしっかりと次項で決算書を確認したいと思う。。
⑤ 各セグメントの業績
セグメントは2つに分類されるようだ。
・マーケティングソリューションズ事業
・ECソリューションズ事業
各セグメントの売上高前年比は以下の通りだ↓
・マーケティングソリューションズ事業 +7.2%
・ECソリューションズ事業 +19.4%
各セグメント毎の売上高比率は45:55となっており、ほぼ半々といった比率。。
2セグメントの前年対比などの詳細内容は以下の通り↓
反対にCRMツールの方は引き続き不調と見ていいだろう。。
これを読む限り、割と流しで上手くいきました…とも取れる、穿った見方で恐縮だが。。
しかしこういった決算書のイメージは明日以降の株価への影響度はけして低くないだろう、わたくしは少なくとも勇んで買い向かわない。。
毒にも薬にもならない決算では基本、こういった銘柄は株価にネガティブな影響を与える。。
PTSが下落していることに納得がいった。。
決算書も割とあっさりしていたので中期経営計画を探したところ今年の1月31日に発表していた。。
その中でピックアップした画像はこちら↓
EBITDAを21年から25年までに約70%伸ばします!とのことだ。。
超絶ざっくり計算すると実現した際のPERはおよそ11倍~12倍となる。
現状のPERを適正水準と見ると上昇余地は約1000円(株価4000円)といったところか。。
悪くはないが投資家を強烈に惹きつける魅力にはなり得てない…そう感じる。。
最後の審判はチャートを見てからにしよう。。
⑥ 週足チャート
なかなかいい位置につけている。。
普通に考えると200MAは硬いだろう、やらかした決算というわけではないのだから。。
だが、上昇期待という意味ではどうだろう、さほど期待は出来ないか。。
一見すると買いたくはなるチャートだが、決算書を見てから改めて見るとやめとこっかな…となる最終判断だ。。
何かあとひと押し期待感の維持、又は保有理由を作ってくれれば話は変わるので、会社がアップグレードされる瞬間を見逃さないようにしたい。。
⑦ まとめ
おすすめ度は『ニュートラル、見なかったことにしようw』とします。
リスクリワード、という点では悪くないですがコスパ(資金拘束とかその他の事情)、という点ではさほど良くはありません。。
四季報にあったM&Aには若干期待できそうですが、もう祈りたくありません(いっつも祈ってっからww)
現状は少し株の保有数を抑えたい時期だと考えるので、あえてここを買う理由が見当たらないという地合いの兼ね合いも多少含んだ評価です。。
ていうか全然悪くないっすよ!って評価したゲームって誰しもあると思うんですけど、まぁそんな感じです、お察しくだされww(具体的に言うと無難にまとまって遊べるけど刺激が足りないって意味でよく使われる)
※紹介したデータは2022年7/27現在のものです
※SBI証券様のデータを抜粋させていただきました。